株式投資の始め方は?証券会社選びや銘柄選びなど手順に沿って解説

資産運用を行う必要性の高まりから、株式投資を行う人が増える中、株式投資は少額から購入できる銘柄も多くあり、投資初心者でも無理なく始められる手段となっています。ネット証券なら口座開設を最短即日で行うことも可能なので、検討している方も多いのではないでしょうか。

この記事では、株式投資の特徴や始め方について詳しく説明していきます。証券会社選びや銘柄選びについて興味のある方は、参考にしてみてください。

※本記事は、2022年6月5日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. 株式投資とは
  2. 株式投資の始め方
    2-1.証券口座を開設する
    2-2.証券口座に入金
    2-3.銘柄の選択
    2-4.株の購入・売却
  3. 証券会社の選び方
    3-1.取引コスト
    3-2.少額投資
    3-3.取引ツール
  4. 銘柄の選び方
    4-1.馴染みのある会社から選ぶ
    4-2.配当金の有無や株主優待内容で選ぶ
    4-3.ETF(上場投資信託)から選ぶ
  5. 株式投資の注意点
  6. まとめ

1 株式投資とは

株式投資とは、「株式」と呼ばれる金融商品を購入することで、キャピタルゲイン(=値上がり益)や、インカムゲイン(=配当金)を得ることを目的とする投資方法です。

キャピタルゲインとは、保有している株式を売却することによって得られる利益のことです。例えば、10万円で購入した株式が、15万円になった時に売却した場合、差額5万円がキャピタルゲインになります(手数料は考慮しません)。

キャピタルゲインは、株価上昇によって大きな利益を狙うことが可能ですが、株価が下落し、購入価格を下回れば損失となるリスクもあります。

一方、インカムゲインとは継続的な収入を指し、株式を保有する投資家に対して、企業が利益を分配する「配当」をを主に指します。株式を保有していれば配当金を継続的に得られるのが特徴ですが、企業の業績が悪化すると、配当が減る「減配」や、配当自体が無くなる「無配」が起きるリスクもあるので、決算発表などで企業業績をチェックした上で投資する必要があります。また、成長企業など元々配当を行っていない銘柄もあります。

このほか、株主になれば自社商品やサービスなどの優待品がもらえる「株主優待」や、経営参加権である「議決権」が与えられるので、投資企業の経営方針に直接関与できるのも株式投資の特徴となっています。

2 株式投資の始め方

株式投資を始める最初のステップは証券口座の開設です。証券口座とは、証券会社を通じて株式を売買するために必要な取引口座です。証券口座の開設手続き方法は証券会社によって異なりますが、基本的に証券会社サイトの口座開設ページから行うことができます。

以下、大まかなプロセスをまとめます。

2-1 証券口座を開設する

口座開設ページでは、最初にメールアドレスの登録を行います。メールアドレスの登録が完了すると、「認証コード」が送られてくるので、口座開設手続きページに認証コードを入力します。

次は、住所や生年月日等の個人情報の入力、証券口座の種類を選択します。証券口座の種類には、おもに「一般口座」「特定口座」の2つがあり、納税する際の申告方法がそれぞれ異なります。

一般口座とは、損益計算と確定申告を自ら行う必要のある口座です。特定口座は、損益計算と確定申告を証券会社が行い、個人での確定申告が原則不要な口座となっています。納税申告を手軽に行いたい方や、特にこだわりがない方は、通常、特定口座(源泉徴収あり)を選択します。

最後に本人確認書類の提出を行います。本人確認書類は「マイナンバーカード」や「運転免許証」など、公的に認められている顔写真付きの身分証明書が必要になるので、事前に確認しておきます。

本人確認書類の提出を終えたら口座開設の手続きが完了します。実際に入金して取引できるまでは、オンライン手続きなら最短1日、郵送だと10日ほどかかります。

2-2 証券口座に入金

証券口座の開設が完了したら、証券口座に入金します。必要な入金額は、購入する銘柄や購入株数によって変わってきます。また、入金方法も証券会社によって異なりますが、基本的に「銀行振込」「即時入金」の2種類から選択します。

銀行振込は、銀行窓口やATMから証券会社の指定する入金口座へ振り込む方法です。銀行口座を持っていれば手軽に入金できる一方、振込手数料は自己負担となり、振り込む時間帯によっては証券口座への反映が翌営業日になることもあります。

即時入金は、証券会社が指定する銀行から入金を行う方法です。振込手数料がかからないほか、証券口座への入金が即時反映するなどの特徴もあります。ただし、証券会社が指定する銀行を持っていない場合、指定銀行の口座開設を行う必要があります。

このほか、「スイープサービス」を使った入金方法を実施している証券会社もあります。スイープサービスとは、投資資金を銀行口座と証券口座で共有する方法であり、資金移動を行う必要がありません。証券口座に入金する手間を省けるほか、取引を迅速に行うことが可能になります。

2-3 銘柄の選択

証券口座への入金が完了したら、実際に購入する銘柄を選択していきます。銘柄選択は、ブラウザ版の取引ページか、もしくは専用の取引ツールから行えます。

購入したい銘柄が決まっている場合、銘柄検索から企業名または証券コードを入力します。証券コードとは、証券取引所に上場している企業に振り分けられている4桁の数字です。例えば、トヨタ自動車の証券コードは7203となっています。

証券コードを入力すると、株価チャートや銘柄情報が表示され、注文ボタン(現物買い)を押せば注文ページに移行します。購入したい銘柄が決まっていない場合、条件設定で銘柄検索ができる「スクリーニング機能」や「ランキング」などで、購入したい銘柄の候補を絞ることが可能です。

2-4 株の購入・売却

購入したい銘柄が決まれば、実際に株の購入手続きを行います。通常、株式の購入では最低売買単位が決まっているため、原則100株単位(=1単元)で取引することになっています。ただし、証券会社によっては「単元未満株」を扱っている場合もあり、1株から購入することも可能です。

株の購入方法は、大きく分けて「成行注文」と「指値注文」があります。成行注文とは、売買を行う際に、価格を指定せずに注文する方法です。成行注文は、取引が成立しやすいというメリットがある一方、相場が大きく変動した場合、予想以上の高値または安値で売買させられるデメリットもあります。

指値注文とは、希望する価格を指定して発注する方法です。買い注文の場合、上限価格を指定し、指定した価格以下の売り注文が出れば約定できる一方、売り注文の場合、下限価格を指定し、指定した価格以上の買い注文が出れば売買成立となります。

その他にも、株価が指定した価格条件に到達したら通常の指値とは逆方向に発注する「逆指値注文」なども、損失拡大を回避するリスクコントロールとしてよく使われています。

株の購入手続きは、注文ページから行えます。注文ページには、購入する株の数量や注文方法などが表示されており、売買条件等の入力を行えば発注完了です。

株の売却手続きも、注文ページから同様に行えます。注文ページにて、売却する株の数量や注文方法を決め、注文を確定させれば、売り発注の完了となります。数量や注文方法を間違えた場合でも、約定されるまでは訂正・取消を行うことができます。

3 証券会社の選び方

証券会社は、以下のように特徴や強みとしているサービスが異なるので、自分の投資スタイルに合った証券会社を選ぶことがポイントになります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

3-1 取引コスト

取引コストは、投資収益に直結するため、証券会社選びで最も重要なポイントの一つです。現物株式の取引手数料は、投資金額によって変わるものの、通常、約定金額が高額なほど低コストで売買できる仕組みになっています。

特にネット証券の取引手数料は、業界最安水準に設定されている場合もあるので、投資経験の浅い方や初心者の方にも適しています。

3-2 少額投資

株式投資を少額から始めたい場合、「単元未満株」または「株式累積投資」を取り扱っている証券会社が検討候補になります。

単元未満株とは、最低売買単位(100株)に満たない株数で取引できる株式のことで、1株からの投資が可能になります。そのため、まとまった資金がなくても、最低数百円程度あれば売買を開始できる場合もあります。

株式累積投資とは、1銘柄につき1万円以上1,000円単位で、毎月一定額の株式を購入する投資方法で、高い時に少なく、安い時に多く購入することができる「ドルコスト平均法」の活用が可能になります。

3-3 取引ツール

ほとんどの証券会社は、自社あるいは提携先の取引ツールを提供しています。取引ツールの機能は、証券会社ごとに異なるため、取引において何を重要視するかによって、取引ツールに求める機能は変わります。

例えば、複数銘柄を監視したい場合は、1画面に複数銘柄を表示できる機能、豊富な注文タイプを活用したい場合は、特殊注文の有り・無し、アルゴ注文を行いたい場合は、自動売買機能が搭載されているかどうか等が確認するポイントになります。

4 銘柄の選び方

日本の証券取引所に上場する企業は3,800社以上あるため、初めての銘柄選びで迷う方もいるのではないでしょうか。以下では、銘柄の選び方の例をご紹介します。

4-1 馴染みのある会社から選ぶ

数多くの銘柄がある中で、ある程度候補を絞り込むために、馴染みのある会社から選ぶ方法があります。普段使っているサービスや製品を提供している会社、好みのブランドを製造している企業名などを調べるのが手軽です。

各証券会社の銘柄検索欄に企業名や証券コードを入力すると、銘柄詳細や業績、ニュース等を確認することができるため、気になった会社の証券コードを銘柄検索に入力し、株価チャートや業績をチェックしてみるところから始めることが可能です。

4-2 配当金の有無や株主優待内容で選ぶ

銘柄選びの方法には、配当や株主優待で探す方法もあります。株式投資では、キャピタルゲインを得ること以外に、配当や株主優待を目的としている投資家も多く、気長に保有することができるので、自分のペースで運用できるのも特徴です。

また、配当利回りランキングや株主優待の検索機能が搭載されている証券会社もあるので、投資目的に合った銘柄を絞り込みやすくなっています。

4-3 ETF(上場投資信託)から選ぶ

初めての銘柄選びでは、リスク分散されたETF(上場投資信託)に投資するのも考え方の一つです。ETFとは、Exchange Traded Fundの略で、金融商品取引所で取引される投資信託です。

ETFは、株価指数に連動するように設計されており、日本を代表する株価指数「日経225」に連動するETFもあります。例えば、日経225に連動するETFを購入すると、225社を丸ごと購入したのと同じ効果が得られるため、倒産など個別株が抱えるリスクを回避できるのが大きな特徴です。

5 株式投資の注意点

株式投資は、値動き次第で大きな利益を得られる可能性や、配当による継続的な収入を見込める一方、元本保証がないので、最悪の場合、資金を大きく減らす可能性もあります。そのため、特に初心者の方は、資金を大きく減らしても生活に影響が出ない程度の余剰資金の範囲で始めることが大切です。

また、配当目的で投資している企業が業績悪化により、減配や無配となる可能性もあります。減配や無配の発表が市場に伝われば、株価は下落するため、保有中も業績等を確認するなどの注意も必要になります。

まとめ

株式投資は、口座開設すれば初心者でも手軽に行える仕組みになっています。証券会社選びは、取引コストやサービスなど各証券会社によって異なるので、自分の求める機能やサービス、投資スタイルに合った証券会社を選ぶことが大切です。

また、銘柄選びに関しても、大手ネット証券であればスクリーニング機能が搭載されているので、好みの銘柄を絞り込むことが可能になります。株式投資の始め方に興味のある方は、リスクや注意点などしっかり理解した上で、検討してみてください。

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