FUELオンラインファンド、米国不動産ファンドのメリット・デメリットは?

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FUELオンラインファンドは、FUEL株式会社が2020年12月に運営を開始したばかりの新しいソーシャルレンディングです。

FUEL株式会社は東証プライム上場企業の不動産会社である株式会社シーアールイーと、CRE Fundingというソーシャルレンディングサイトを運営している実績があります。

2021年1月に、FUELオンラインファンドの新規ファンドとして、米国不動産ファンドという新しいファンドの提供が開始されました。同じ融資先でありながらも、利回りや保証が違う4案件の募集を一度に行うという、ユニークな特徴を持っています。

本記事では、このファンドの特徴やメリット、デメリットをお伝えしていきます。FUELオンラインファンドでの投資を検討していた方はご参考ください。

目次

  1. FUELオンラインファンド、米国不動産ファンドの特徴
    1-1.東証プライム上場企業ADW社の子会社への融資ファンド
    1-2.保証や予定分配率がファンド別に異なる
    1-3.為替変動の影響を受けるファンドと受けないファンドがある
  2. FUELオンラインファンドの米国不動産ファンドのメリット
    2-1.LTVが他のソーシャルレンディングと比較して低い
    2-2.リスクとリターンを選べる
    2-3.ADWの保証付きファンドがある
  3. FUELオンラインファンド、米国不動産ファンドのデメリット
    3-1.保証付き案件は予定分配率が低い
    3-2.海外不動産のため現地調査や情報収集が難しい
    3-3.為替変動の影響を受ける可能性がある
  4. まとめ

1.FUELオンラインファンド、米国不動産ファンドの特徴

FUELオンラインファンドFUELオンラインファンドを運営しているのは、FUEL株式会社と不動産関係のテクノロジーに強みを持つIT企業です。

FUELオンラインファンドならではの特徴を見ていきましょう。

1-1.東証プライム上場企業ADW社の子会社への融資ファンド

米国不動産ファンドは東証プライム上場企業、株式会社ADワークスグループの子会社への融資ファンドとなっています。

FUELオンラインファンドではそれ以前にも、上場企業子会社への融資ファンドを扱っており、上場企業という社会的信用性が高い企業への融資案件を積極的に提供しています。

この案件においては、上記の図のようにエー・ディー・ワークスの子会社へ融資を行い、さらに、アメリカの不動産会社へ融資する仕組みとなっています。

1-2.保証や予定分配率がファンド別に異なる

米国不動産ファンドの大きな特徴として、4案件が一度にまとめて募集されたというものがあります。そのような案件の特徴は以下の図のようになっています。

なお、ローン保証付のファンドと保証なしのファンドの予定分配率が2.5%異なり、さらに為替予約権の有無で予定分配率が0.5%異なっています。投資家は四つの選択肢の中から、リスクとリターンに合わせて好みに合ったファンドを選ぶことができます。

1-3.為替変動の影響を受けるファンドと受けないファンドがある

外国で運営されるファンドは日本円を一度米ドルに両替し、更に運用終了後日本円に両替して投資家に返済します。そのため、投資後に為替が変動すると利益も上下する為替リスクがあります。

為替変動リスクを避けるため、FUELオンラインファンドの米国不動産ファンドでは為替予約という、1年後などに一定のレートで両替できる権利を設定していることがあります。

為替予約がありかなしかは案件ごとに設定は異なります。為替予約があると為替リスクをなくせるメリットがある反面、予定分配率が0.5%減少するため、投資前には案件ごとに条件を確認しておきましょう。

2.FUELオンラインファンドの米国不動産ファンドのメリット

FUELオンラインファンドが提供する米国不動産ファンドに投資するメリットを見ていきましょう。

2-1.LTVが他のソーシャルレンディングと比較して低い

FUELオンラインファンドの米国不動産ファンドでは不動産担保が設定されています。担保の手厚さを見るときには、融資額が担保に対しどの程度の価値を持つのかという指標として、LTV(loan to value)を用います。

LTVが低いと、貸し倒れが起きた時に設定した担保で回収できる可能性が高まります。2021年3月時点、FUELオンラインファンドの米国不動産ファンドのLTVは12.3%であり、他のソーシャルレンディングと比較して低い水準であると言えます。

FUELオンラインファンドの米国不動産ファンドはLTVの値が低く、資産保全性が高いことはメリットです。融資先が仮に債務不履行が起きても、担保の不動産を売却すれば満額を回収できる可能性が高くなっています。

2-2.リスクとリターンを選べる

FUELオンラインファンドの米国不動産ファンドは、4案件からリスクとリターンを投資家が選んで投資できます。

ADW社のローン保証付案件であれば予定分配率は2%台であり、日本国内のソーシャルレンディングサイトと比較すると低い数字です。一方、保証なし案件であれば予定分配率は4.5~5%であり、日本国内の他のソーシャルレンディングサイトと同程度の数字です。

低リスクのローン保証付きか、利回り重視の方は保証なしか、自分の投資目的に合わせて多様な選択肢を選べる点は、FUELオンラインファンドのメリットと言えるでしょう

2-3.ADWの保証付きファンドがある

予定分配率2%台の案件にはADW社のローン保証が設定されており、満額返済が行われなかった場合の元本毀損リスクを低減しています。

3.FUELオンラインファンド、米国不動産ファンドのデメリット

投資先を見るときには、メリット以外のリスクやデメリットも知っておく必要があります。米国不動産ファンドのデメリットにはどういった点が挙げられるのか見て行きましょう。

3-1.保証付き案件は予定分配率が低い

ローン保証付案件は保全性が高いメリットのある反面、予定分配率は2%台であり、日本国内で運用されている他のソーシャルレンディング案件と比べると低い数字です。

3-2.海外不動産のため現地調査や情報収集が難しい

米国不動産ファンドはアメリカロサンゼルス圏にある不動産を運用する案件です。日本国内からは不動産を実際に確認することが難しいデメリットがあります。

日本国内の不動産案件であれば、担保や運用される不動産を現地調査したり、インターネットを介して情報を集めやすく、状況を把握してリスク判断をすることが可能です。

しかし、アメリカ国内で運用される不動産では現地調査や情報収集が難しく、運営元から提供される情報が重要となります。米国不動産ファンドでは不動産の詳細情報も公開されていますが、海外にあるために確認しにくい点は一つのデメリットとも言えます。

3-3.為替変動の影響を受ける可能性がある

米国不動産ファンドは為替予約権がないファンドを選んだ場合、為替変動の影響を受けます。投資家が任意で両替タイミングを選ぶことができないため、為替変動による損失が発生する可能性は想定しておくべきリスクのひとつです。

まとめ

FUELオンラインファンドでは、多様な会社と提携し投資家に対して様々な特徴を持ったファンドの提供を行っていくとしています。

米国不動産ファンドにおいても、ひとつの融資先で予定分配率や保証などの条件を変えており、個人の投資スタイルに合わせ、自分に合った投資先を選ぶことができます。リスク分散や資産保全対策においてもメリットがあります。

ただし、保証付きの案件は他社のソーシャルレンディングと比較してやや予定分配率が低い水準となっています。自身の投資目的と合わせて、投資案件を選択してみると良いでしょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム

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