DMM株、IPO取引の評判と実績は?当選率の上げ方も【2022年5月】

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IPO取引は新規上場時に付けた株価が公募価格を上回りやすく、人気の高い投資手法です。特に手数料最安水準のDMM株のIPO取引は、初めて参加する方でも平等に当選チャンスのある100%完全平等抽選を採用しているほか、2019年よりIPO取引の取扱いを開始した新しいサービスなので、注目している方もいるのではないでしょうか。

この記事では、DMM株のIPO取引に興味のある方向けに、実際の評判や実績について詳しく解説しています。当選確率の上げ方についても紹介するので参考にしてみてください。

※本記事は2022年5月17日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. DMM株のIPO取引とは
    1-1.DMM株のIPO抽選方法
    1-2.DMM株のIPO取引の流れ
  2. DMM株のIPOの実績
  3. DMM株のIPOの評判
  4. DMM株でIPOの当選確率を上げる方法
  5. まとめ

1 DMM株のIPO取引とは

DMM株は、1注文あたりの手数料プランが業界最安水準のDMM.com証券が運営する株取引専用サービスであり、2019年2月1日よりIPO取引の取扱いを開始しています。

IPO(Initial Public Offerring)とは、未上場の企業が証券取引所に上場することで、株式を公開することを指します。投資家は証券市場を通じて上場した企業の株式を自由に売買できるようになる一方、企業は新たに事業資金を調達できる等のメリットがある制度です。

IPO株は、新規上場時に付けた株価が公募価格を上回りやすいため、IPO株の割り当てに当選すれば利益を狙えるのが特徴です。また、IPOを行う会社は、今後の成長を期待できる将来性もあるため、投資することで長期的に資産を拡大できる可能性も秘めています。

さらに、通常の株取引と異なり、IPO取引の購入時手数料は無料なので、余計なコストを気にすることなく利益を狙えるのも特徴です(※IPO株を売却する際は通常の売買手数料が発生します)。

1-1 DMM株のIPO抽選方法

IPOの抽選方式は、各証券会社で異なるルールを採用しています。IPO取引における抽選方法は、おもに以下の3種類に分けられます。

完全抽選 申し込む株数や過去の取引実績が多い顧客が優先されるため、資金力のある顧客ほどIPO株を多く割り当てられる抽選方法です。
完全平等抽選 申し込む株数や過去の取引実績、資金力にかかわらず、顧客単位(1人1単位)で割り当てられる抽選方法です。
優先抽選 証券口座に預ける資産残高や信用取引建玉など、証券各社が独自に用意した基準に基づいて優先的に割り当てられる抽選方法です。

DMM株のIPO抽選は、割当株の100%を完全平等抽選で配分する方式を採用しています。そのため、申し込む株数や過去の取引実績によらず、DMM株の口座を初めて開設する方でも平等に当選するチャンスがあります。

また、IPOの抽選を申し込む際、証券会社によっては、購入資金の事前入金を求められる場合もありますが、DMM株では抽選参加申込みの時点で入金する必要がありません。入金は、当選後の購入申込みの段階で求められるので、それまでは資金拘束を受けることなく、他の証券会社のIPO抽選に使用できるなど、初期の費用負担を抑えることができます。

1-2 DMM株のIPO取引の流れ

DMM株のIPO取引に参加する手順は、以下の通りです。

  1. 取引ツールより抽選参加の申し込み
  2. 完全平等抽選にて抽選
  3. 電話にて購入意思の確認
  4. IPO株が配分され購入約定
  5. 新規上場日に取引開始

DMM株でIPO取引を行うためには、はじめに抽選参加の申し込みを行う必要があります。取引ツールより抽選参加申込みの手続きを行いますが、上記の通り、買付代金(公開価格×当選株数分の現金)は求められません。

参加申し込みを行ったら、機械による完全平等抽選が行われます。抽選は公開価格の決定日に行われ、当選したら購入代金を証券口座に入金します。

そして、当選した方は購入期間内にカスタマーサポートに電話をかけ、購入の意思を伝えます。購入申込の期間内に手続きを完了させると、翌営業日にIPO株が約定し、取引ツールの画面に反映されます。あとは、新規上場日の前営業日16時より、取引ツールで売却注文の発注を行えるようになります。

なお、当選後の入金額が購入金額に足りない場合、購入申込の受付は完了しないため注意しましょう。また、信用取引を行っている場合で預託率が30%を下回っている時や、預託率が30%を上回っていても現金(保証金余力)が購入金額に足りない時も同様なので、口座状況について事前によく確認しておくことが大切です。

2 DMM株のIPOの実績

DMM株でIPOの取り扱いが開始されたのは2019年2月1日からで、具体的な取扱実績は以下の通りです。

上場した年 取扱銘柄数 上場銘柄数
2022年(4月末時点) 5社 26社
2021年 5社 125社
2020年 5社 93社
2019年 3社 86社

また、DMM株は委託販売団としてIPOに参加しているため、以下の通り、主幹事や幹事を担う大手証券会社と比べて取扱銘柄数は少なめです。

証券会社 2022年 2021年 2020年 2019年 抽選方法
DMM株 5社 5社 5社 3社 100%:完全平等抽選
SBI証券 23社 122社 85社 84社 60%:完全抽選
30%:IPOポイントによる優遇抽選
10%:店頭配分
楽天証券 24社 74社 38社 26社 100%:完全抽選
松井証券 13社 56社 18社 21社 70%以上:完全抽選
残り:店頭配分
マネックス証券 14社 66社 50社 45社 100%:完全平等抽選
岡三オンライン 31社 48社 40社 37社 90%:取引実績に応じた優先抽選
10%:完全平等抽選
auカブコム証券 4社 42社 19社 25社 90%:店頭配分
10%:完全平等抽選

2022年5月15日の時点ですでに2021年と同じ件数を取り扱っているため、今後さらに取扱銘柄数が増える可能性もあります。2022年5月までの各年度における取扱銘柄は、以下の通りです。

2022年 2021年 2020年 2019年
モイ(5031)
ASNOVA(9223)
ノバック(5079)
セレコーポレーション(5078)
ビーウィズ(9216)
日本電解(5759)
全研本社(7371)
ジーネクスト(4179)
T.S.I(7362)
WACUL(4173)
SANEI(6230)
モダリス(4883)
ロコガイド(4497)
ニッソウ(1444)
ドラフト(5070)
トゥエンティーフォーセブン(7074)
浜木綿(7682)
HENNGE(4475)

DMM株から顧客に対してどのくらいの配分実績があったかについては、例えば、2021年に配分が行われた取扱銘柄のうち、実際に顧客に配分された数量は次の通りです。

取扱銘柄 配分総単元数 単元数 人数 抽選割合
日本電解(5759) 5単元 5単元 5人 100.0%
全研本社(7371) 5単元 5単元 5人 100.0%
ジーネクスト(4179) 5単元 5単元 5人 100.0%
T.S.I(7362) 5単元 5単元 5人 100.0%
WACUL(4173) 5単元 5単元 5人 100.0%

(新規公開に際して行う株券の個人顧客への配分状況 2021年分)

各銘柄の配分総単元数は5単元であり、完全平等抽選であることから1人につき1単元で、5人に配分されています。

3 DMM株のIPOの評判

DMM株のIPOについて、利用者からは次のような感想や意見が寄せられています。

  • 入金なしでIPO抽選に参加できる
  • 当選確率が資金量に左右されない
  • 初心者の方でも当選チャンスがある抽選ルールを採用している
  • 資金不要でブックビルディングできる仕組みは本当にありがたい
  • 事前入金不要で完全平等抽選を行っているので、資金の少ない人でもチャンスがある

※個人の感想です。サービスの利用にあたっては、ご自分でも情報収集をされた上で最終的にご判断ください。

DMM株のIPO取引は、1人1票までの完全平等抽選であることから資金力の少ない初心者の方でも当選チャンスがあることで高い評価を集めています。その他にも、事前に入金することなくIPO抽選に参加できるため、資金が拘束される心配がないと好評です。

一方、「IPOの案件はあるように見えるが実際の割り当てはかなり少ない」「申し込み期間が2段階に分かれており手間がかかる」といった口コミも見られます。事前入金不要の完全平等抽選であることから、資金の少ない人にも便利であるものの、販売される株数が少ないとの声もあがっているので、他社と比べてIPOの割り当て自体が少ない点にも留意しましょう。

4 DMM株のIPO取引で当選確率を上げる方法

本人名義に加えて、家族単位でIPOに申し込むことで当選確率を上げることができます。DMM株におけるIPO取引の抽選ルールは1人1票の100%完全平等抽選なので、申し込む株数にかかわらず、応募する数が多いほど当選する可能性も高くなります。そのため、1つの銘柄に対して家族全員で複数回申し込むなどの工夫をすることで、当選するチャンスが増えます。

家族名義で口座を開設していない方は新たに口座を開設すれば応募可能です。ただし、配偶者の口座を開設する場合には、本人が開設手続きを行う必要があるため注意しましょう。DMM株の抽選参加申込は、パソコン版の「DMM株 STANDARD」もしくはスマホアプリ版の「DMM株」から行うことができます。

なお、DMM株のIPO取引では、「申込受付中の銘柄一覧」から申し込む流れになりますが、DMM株は委託販売団としてIPOに参加するため、委託販売先として割り当てられるIPOの数量には限りがあります。

そのため、抽選参加予定の銘柄が「申込受付中の銘柄一覧」に表示されていたとしても、 DMM株への配分がないことで、抽選が行われることなく、申込自体が取り消される可能性もあります(「現在取扱中の銘柄一覧」は、すでに割り当ての決まっているIPO銘柄が表示される仕様です)。

まとめ

DMM株のIPO取引は、事前入金が不要であることや資金量に左右されない完全平等抽選である点が好評です。しかし、委託販売先であることから、IPOの配分自体が少ないため取扱銘柄の実績や、実際の顧客配分が少ないという特徴があります。そのため、家族単位で口座を作り、応募数を増やすことで少しでも当選確率を上げることがポイントになります。

DMM株でIPO取引を始めてみたい方は、上記の評判や実績等を併せて確認しながら検討してみてください。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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