CRE Funding(シーアールイー・ファンディング)とは、投資対象を成長市場の物流施設や商業施設などの物流不動産に特化したソーシャルレンディングとして話題の投資サービスです。
オンラインファンドで実績豊富な株式会社FUELと一部上場企業CREの2社が運営しているため、利回りは控えめなものの、リスク対策をしっかりと行っているのが特徴です。
そこでこの記事では、CRE Fundingの特徴や口座開設・投資家登録の手順、始める手順の注意点について詳しく解説します。CRE Fundingを検討中の方、物流不動産投資に興味のある方は、参考にしてみてください。
目次
- CRE Fundingとは
1-1.投資対象は物流施設・商業施設
1-2.東証プライム上場企業が運営
1-3.投資家保護を図る2重のリスク対策 - CRE Fundingの口座開設・投資家登録の手順
2-1.会員登録
2-2.口座開設 - CRE Fundingを始める際の注意点
3-1.元利は保証されない
3-2.利回りは2.5~3%前後
3-3.途中解約ができない
3-4.投資は先着順で決まる - まとめ
1.CRE Fundingとは
サイト名 | CRE Funding | |
URL | https://cre.fuel-onlinefund.jp | |
運営会社名 | FUEL株式会社(案件組成や保証は株式会社CRE) | |
本社所在地 | 東京都渋谷区道玄坂1-22-9 AD-O渋谷道玄坂2階 | |
設立 | 2016年9月 | |
代表取締役 | 細澤 聡希 | |
上場有無 | 非上場(株式会社CREは東証プライム上場) | |
サービス開始年月 | 2020年2月 | |
参考利回り | 2.5%~4.0% | |
投資金額 | 1万円から | |
運用期間の目安 | 9ヶ月~12ヶ月程度 | |
募集総額 | 2.01億円(2020年8月時点) |
※2020年8月時点の情報となります。最新情報に関しては上記サイトを御覧ください。
CRE Fundingは、FUEL株式会社が運営するソーシャルレンディングサービスです。ソーシャルレンディングとは、企業がネットを通じて投資家から集めた資金を様々な事業で活用し、その収益(利息)を投資家に還元する投資サービスを言います。
FUELは、ソーシャルレンディングのプラットフォームである「FUELオンラインファンド」を提供しており、CRE Funding は、そのFUELオンラインファンド上で運営されています。
1-1.投資対象は物流施設・商業施設
CRE Fundingの主な案件(ファンド)は、物流施設・商業施設などの物流不動産です。倉庫や物流センターなどの施設は、商品が流通する上で欠かせない建物であり、最近はEC市場の拡大に伴ってそのニーズも高まっています。
また、J-REIT(不動産投資信託)の中でも物流施設に特化した銘柄の人気は高いのが特徴です。物流施設は長期のテナント契約を結んでいるため収益の変動幅が少なく、外出自粛等により景気が悪化する中でも堅調な成長を見せているため、投資家の間で人気があります。
最近の物流施設の特徴としては、消費者ニーズの多様化に伴ってカフェテリア、託児所など従業員の働きやすさに配慮した物件の開発も進んでいるほか、Wランプウェイ(傾斜路)、免震・制震構造、太陽光発電などの最新設備を備えた物件が増えているのも特徴です。
1-2.東証プライム上場企業が運営
投資案件を提供するのは、物流不動産を専門に取り扱う企業グループのCREです。CREは、投資家から集めた資金で物流倉庫を購入し、その賃貸経営や売却を通じて得た収益を投資家に分配します。
CREは、東証プライム上場の実績ある企業で、投資案件の作成・提供、集めた資金の貸付、投資案件の運用管理、貸付金の回収などの業務を行っています(実務的なサイト運営は株式会社FUELが行います)。
CRE Fundingの参加企業や投資案件は、事前にFUELの厳格な審査を受け、通過した企業や案件のみがFUELオンラインファンドに掲載される仕組みとなっています。
1-3.投資家保護を図る2重のリスク対策
CRE Fundingの投資案件は、CREが一旦借り受けて賃料を払い、別の事業者に転貸して収益を上げる仕組みです。このため、「転貸先の事業者が家賃を滞納する」「物件の借り手がおらず賃料が入らない」などの事態に陥ってもCREが賃料を負担してくれるので、投資家への影響を極力回避してくれるのが特徴です。
また、第2のリスク対策として、CRE Fundingのファンドには返済資金不足の場合に備えて連帯保証が付いています。想定外の事情で資金の借り手が返済できなくなったとしても、CREが代わりに返済を行ってくれるので、CREが倒産しない限り、貸し倒れリスクを回避することができます。
2.CRE Fundingの口座開設・投資家登録の手順
CRE Fundingの口座開設・投資家登録の手順を詳しく解説します。基本的には、CRE Fundingの会員登録ページサイトから投資家登録をした後、口座を解説するという流れになります。
2-1.会員登録
まずはCRE Fundingの会員登録ページで、「無料で登録する」をタップします。
会員登録画面で、連絡用のメールアドレスとパスワードを入力し、「登録する」をタップします。
仮登録が完了すると、登録したメールアドレス宛にCRE Fundingから認証メールが届くので、認証メール内に記載されているURLをタップし、本登録を完了させます。
会員登録(投資家登録)が完了した後は、口座開設の手続き画面に移ります。
2-2.口座開設
口座開設手続きでは、はじめに下記同意事項にチェックを入れた後、各書面の内容をよく確認します。
まずは、CRE Fundingの「WEBサイト利用規約」が表示されるので、内容をよく確認し、「次へ」をタップします。
次に、「FUEL株式会社 取引約款」が表示されるので、内容をよく確認し、さらに「次へ」をタップします。
「リスクの確認及び表明事項」が表示されるので、内容をよく確認し、「次へ」をタップします。
「個人情報及び特定個人情報保護方針」が表示されるので、内容をよく確認し、「次へ」をタップします。
「電磁的方法による書面の交付及び電磁的方法による交付に対する同意書」が表示されるので、内容を確認し、「全て確認し同意」をタップします。
書面をすべて確認した後、「私は、外国PEPsに該当しません」にチェックを入れ、「同意を確認した上で、次へ進む」をタップします(「外国PEPs」とは、外国の元首、外国の政府機関などで重要な地位にある(あった)者またはその親族をいいます)。
次は、個人情報の入力です。入力項目は以下の通りです。
・基本情報
- 氏名(漢字・フリガナ)
- 性別
- 生年月日(20歳未満および75歳以上の方は不可)
- 日中の連絡先
- 住所
・出金先口座情報
- 金融機関
- 口座種別
- 口座番号
- 口座名義
- キャンペーンコード(持っている方のみ)
すべて入力した後は、「次の入力項目へ」をタップします。
次は、投資家条件を満たしているかを確認するための情報入力です。
・収入、資産状況、資産状況等
- 主な収入源
- 職業
- 年収
- 金融資産
- 投資経験
- 投資に使用する資金
なお、投資に使用する資金に関する質問もありますが、投資はリスクを伴うので生活費に影響のない余剰資金で行うことが大切です。
すべて入力した後は、「確認画面へ」をタップします。
入力情報の確認画面が表示されるので、入力内容に誤りがないかを確認した後、「申請する」をタップします。
口座開設の申請が完了した後は、本人確認書類のアップロードへ」をタップします。
本人確認書類のアップロードでは、次の書類に関する画像データが必要になります。
- 運転免許証
- パスポート
- 在留カード、特別永住者証明書
- 個人番号カード
- 健康保険証
- 住民票の写し
- その他公的書類
- 公共料金の領収証等
(以上の中から、2点が必要です。)
また、銀行口座の確認書類としては、以下の中から1点が必要です。
- 通帳
- キャッシュカード
- ネットバンキングの場合 残高証明書もしくは
- ネットバンキングの場合 その他口座情報が確認できるもの
必要書類は、スマートフォンやデジタルカメラ等で撮影したデータをアップロードします。書類の内容が鮮明に判別できるように撮影し、また、モノクロではなくカラーで提出する必要があります。
本人確認書類2点、銀行口座確認書類1点をアップロードした後は、「申請する」をタップします。
次に、マイナンバーを提出します。マイナンバーの提出では、①マイナンバーカード、もしくは②通知カードのうち1点が必要になります。
入力枠にマイナンバーを入力し、提出する書類を選んで画像ファイルをアップロードします。なお、マイナンバーカードは表面と裏面、通知カードは表面の画像を提出する必要があります。
申請手続きが終わると、「内容確認中」と表示され、CRE Fundingで申請内容の審査が行われます。CRE Fundingの審査は、通常、数日~1週間程度かかります。
CRE Fundingの審査を通過すると、CRE Fundingから簡易書留で口座開設通知(ウェルカムレター)が届きます。口座開設通知を受け取れば、口座開設は完了となります。
3.CRE Fundingを始める際の注意点
CRE Fundinghはソーシャルレンディングという投資サービスなので、貸付先や運営元の経営状態や経済環境の悪化によっては、投資資金が返ってこないなどの貸し倒れリスクを伴います。詳しく見ていきましょう。
3-1.元利は保証されない
CRE Fundingへの投資は、元本が保証されているわけではなく、場合によっては元本割れが生じるリスクがあります。また、募集案件の利回りはあくまで予定であるため、当初想定されていた利益が出ず、投資家に還元されない可能性もあります。
CRE Fundingでは、CREによる「マスターリース」や「保障」等のリスク対策が講じられているものの、連帯保証しているCREが経営難に陥ると、資金が返ってこない場合もあることを留意しておきましょう。
3-2.利回りは2.5~3%前後
CRE Fundingの利回りは、ファンドによって異なりますが、概ね2.5~3.0%となっているため、他のソーシャルレンディング業者と比べてやや低い傾向にあります。
CRE Fundingでは、参加企業や募集ファンドが厳しい審査で厳選されており、マスターリースや保障などのリスク対策があるものの、短期的に大きなリターンを期待するのには向かない投資サービスと言えます。
3-3.途中解約ができない
CRE Fundingではファンドに投資申込みをしても、募集中の間は撤回をすることができます。しかし、募集金額が目標額に達し、終了した後の途中解約はできません。運用開始後は、ファンドの満期が到来するまで投資資金は拘束されて出金できなくなるので、投資は急にお金が必要になっても困らない範囲内で行うようにしましょう。
3-4.投資は先着順で決まる
CRE Fundingへの投資申込みは先着順で決まります。ファンドによっては募集開始と同時に申し込みが集中するので、特に日中仕事をしている方にとっては早めの準備が必要になる場合もあります。
4.まとめ
CRE Fundingは、物流不動産に特化したソーシャルレンディングサービスで、東証プライム上場のCREが運営しており、利回りは2.5〜3.0%と低めなものの、リスク対策としてマスターリースや連帯保証などを講じているのが主な特徴です。
なお、運営元や貸付先の経営状況によっては元本割れや貸し倒れの可能性があるほか、途中解約ができない、手数料がかかるなどの注意点もあります。CRE Fundingの案件に投資をする際は、メリット・デメリットやリスクなどをしっかりと確認した上で、投資判断を行うようにしましょう。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
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