株式投資型クラウドファンディング(CF)「FUNDINNO(ファンディーノ)」を運営する株式会社日本クラウドキャピタルは11月25日、ファンディーノの募集案件累積数が300件を超えたと発表した。同日までに累計成約額は約71億円、登録ユーザ数は約8.4万人になった。
ファンディーノは日本初の株式投資型CF。1口10万円前後から、IPOやバイアウトを目指すベンチャー企業に投資できる。ベンチャー企業は各地に所在、業種も多様な中から、同社の審査を通過した企業のみが投資家の募集を行う。投資は普通株式か新株予約権への投資となり、投資先企業からのIR情報を定期的に確認できる。エンジェル税制適格企業であれば投資家は優遇措置を受けられるほか、株主優待などの特典もある。
エンジェル税制はベンチャー企業への投資を促進するための制度。個人投資家はエンジェル税制が適用されるベンチャー企業に投資した際、またはベンチャー企業の株式を売却した際に税制上の優遇を受けることができる。ファンディーノでは、エンジェル税制の適用申請を行う企業を取扱うことで個人投資家の投資を促し、ベンチャー企業の資金調達環境の改善を目指している。
同社では、資金調達プラットフォーム「FUNDOOR(ファンドア)」も展開。事業計画や資本政策など、資金調達に必要な流れや書類作成を支援する、未上場企業向けのサービスだ。さらに、今年12月にベンチャー株式のセカンダリーマーケット「FUNDINNO MARKET(ファンディーノマーケット)」の提供を開始する予定。12月1日に情報開示を目的としたサイトプレオープン、8日にサービス開始という運びとなる。
「投資家層のすそ野の広がりとともに、ソーシャルベンチャーやエンジェル税制の活用など、プロジェクトの多様性が広がっている。今後は地方のベンチャー企業を応援する特集ページ作りにも力を入れ、さらなる多様性の広がりに応えていく」(同社)方針だ。
株式投資型CFは新規参入が続き、活況を見せてきた。日本証券業協会では株式投資型CFの統計情報・取扱状況を毎月公開しており、事業者やサービス選びの際の参考になる。
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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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