「日本が科学立国と称されたのは過去の話。研究者数は増えていない。大学院博士課程の進学率は低下している一方、企業も大学も優秀な研究者を欲している。研究者のキャリア構築を支援するサービスで課題を解決できる」。株式投資型クラウドファンディング(CF)プラットフォーム「FUNDINNO(ファンディーノ)」で8月5日公開された「東大博士号取得の若き研究者が創業。”科学立国・日本”の再興を目指し、学術×ITで研究業界の人材・情報交流を加速する『tayo』」は、アカデミア(大学や研究機関)に特化した人材交流プラットフォームを運営する株式会社tayo(タヨウ)が株式発行者。ファンディーノでの資金調達で、民間企業と大学がどちらも使える人材交流プラットフォームの構築を目指す。目標募集額1千万円、上限応募額4千万円。投資は1口10万円 (125株)、1人50万円まで。申込期間は8月13日〜22日。
同社は「科学立国日本の再興を、学術×広告×ITで実現すること」を目指すスタートアップ。事業の核となるタヨウは、研究者の人材交流に特化した総合プラットフォームで、アカデミアにおける人材交流、研究職に特化した求人広告、大学院生や若手研究者向けの副業・インターンの仲介、メタバース(3次元仮想空間)を用いた学術交流イベントの開催、アカデミア領域に特化したメディアの運用などを展開中。研究機関、民間企業間での人材流動を活発にし、研究者が自分の価値を発揮できる環境づくりを図る。
今後は、各大学や研究室との連携を強化し、人材プールの拡充を目指すとともに、営業人材を充実させ、大手企業も開拓していこうとしており、また、長期的には研究室や研究者のリソースをもとに、産学連携の仲介や研究開発のコンサルティングなど段階的にサービスの横展開を計画している。
今年は特にメタバースを活用した就活イベント開催と逆求人機能のリリースに注力。メタバースイベントはこれまでに3度の開催実績があり、Webプラットフォーム「tayo.jp」との連携強化や就活に最適化したシステム(メタバース上での履歴書の交換や参加者の動線設計など)を開発することで出展者・参加者のイベント体験の向上を目指す。tayo.jp上ではスカウト機能のリリースや管理機能の強化など、今後のビジネスの基盤となるプロダクト作成を行なう。
「研究者の人生の選択肢を増やすことは、博士号取得者の増加につながり、ひいてはかつての科学立国日本の再興に寄与できる」として、投資による支援を呼び掛けている。29年にプラットフォーム契約企業数1900社以上を計画。
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【関連ページ】FUNDINNO(ファンディーノ)の評判・概要
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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム
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