株式会社日本クラウドキャピタルは、運営する株式投資型クラウドファンディング(CF)プラットフォーム「FUNDINNO(ファンディーノ)」で279号案件「〈世界約30か国で特許取得〉ヒト神経幹細胞を使った新たな再生医療確立へ!治療法が”限定的”な中枢神経疾患の克服に挑むバイオベンチャー『オリゴジェン』」(申込期間10月5日~7日)の情報を公開した。新株予約権型で、発行者は株式会社オリゴジェン。目標募集金額2502万円、上限応募額9900万円。1口9万円、1人5口まで。
オリゴジェン社は、ヒト神経幹細胞による治療法の確立や創薬研究を専門とするバイオベンチャー。中枢神経疾患の有効な治療法の確立を目的とした研究開発を通して、先天性大脳白質形成不全症や多発性硬化症といった病気で手足の不自由などに苦しむ人々の生活の質の向上に貢献したいと考えている。現在、先天性大脳白質形成不全の治療薬開発を進めており、2022年2月頃までに効力試験を行い、その後の資金調達を経て、23年1月から安全性試験、24年1月から臨床試験を行う予定。さらに26年7月期に承認審査、そして株式上場を経て27年7月以降に製造販売する計画を立てている。
同社が開発したヒト神経幹細胞「オリゴジーニー」は、マウス実験でオリゴデンドロサイト(中枢神経系の中のグリア細胞の1つ)へ高確率で分化(生成)することを確認したとされており、この細胞を移植することで、神経を正常に機能させる治療法の確立を見込む。
培養技術を基盤としたその他細胞の培養技術も開発。再生医療製品の販売や創薬など幅広いビジネスチャンスを想定。国内の中枢神経疾患治療の市場を確実に押さえ、より患者数の多い米国市場への参入を視野に入れる。中枢神経疾患の臨床治験は「条件付き早期承認制度」を活用し、早期の上市を目指す計画だ。開発医薬品の臨床実験・承認審査を得て、26年のIPOを想定する。
中枢神経疾患の患者は⿇痺や脳機能障害を伴うケースが多いが、現時点では対症療法が中⼼で改善効果のある治療法は限定的なため、介護が必要な生活を強いられている。そのため、海外ではスタートアップを含む企業が研究開発で競争しているという。有効な治療法の確立とともにビジネスとしての拡大も目指す、意欲的なプロジェクトだ。
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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム
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