社会的インパクト投資に特化したソーシャルレンディング「ネクストシフトファンド」を提供するネクストシフト株式会社は5月24日、1年間の運用を終えて償還されたカンボジアのマイクロファイナンスファンド1号の運用実績を発表した。目標利回り5.0%(年率)に対して実現利回り8.72%(年率)を達成した。
融資先から元本の満額返済および予定額の利息を受領し、また、運用開始時点で1ドル=107.15円水準だった為替レートが、その後円安ドル高傾向となり運用終了時点では1ドル=111.54円となったことも達成の1つの要因となった。
報告によると、出資金総額は588万円、償還時に返済された融資総額(元本)は5万3867ドル、受領した利息総額(182日分)は1916ドル(現地源泉税・送金費用控除後)。またファンドはカンボジアのマイクロファイナンス機関(合計2機関)を通じ、従来の銀行のサービスを受けられなかった低所得者や農家に小口融資された。融資を受けた人は、農村部では家畜、肥料や農機具の購入、都市部では小売店やクリーニングや美容室といったサービス業などの開業資金として活用された。
同社は鳥取県八頭郡八頭町に本社を置き「社会的インパクト投資を通じて、世界の社会課題を解決し、投資家と投資先を幸せにする」をミッションとして掲げる。2018年9月からコーカサス地方のジョージア国とカンボジアを投資先とする「ジョージア×カンボジア マイクロファイナンスファンド2号」(応募金額500万円、成立)、今月からは同3号(応募金額298万円)などを手掛けている。
1号の運用結果について「初のファンドながら社会問題の解決への貢献と、投資家の皆様に確実なリターンを提供することができた。今後も皆様の期待に応えられるよう新たなファンドリリースを続けていく」としている。
【参照リリース】ネクストシフト株式会社「カンボジアマイクロファイナンスファンド1号運用報告書」
【関連サイト】ネクストシフトファンド
HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム
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