ファクトリーテックベンチャーの輝創、株式投資型CF「FUNDINNO」で3回目の資金調達へ

【第3回】世界の製造業を〈異種材料接合×品質検査AIアルゴリズム〉で変えるファクトリーテックベンチャー「輝創」

工業製品向け研究開発型メーカーの輝創株式会社は、株式投資型クラウドファンディング(CF)サービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」で5月25日から29日まで、募集による投資申込みの受付を実施する。同社がファンディーノで資金調達を行うのは今回で3回目となる。目標募集額750万円、上限応募額3000万円で投資金額は1口10万円(4株)、1人5口まで。プロジェクト名は「【第3回】世界の製造業を<異種材料接合×品質検査AIアルゴリズム>で変えるファクトリーテックベンチャー『輝創』株式投資型クラウドファンディングを開始」。

同社は、鉄とプラスチックなどの異種材料を直接接合する技術「PMS接合」で部品の軽量化を実現させた。具体的には、独自開発の「PMS剤」を用いてレーザクラッディングにより、金属表面に隆起した微細構造を形成、接合層として合成樹脂などの異種材料と強力接合させる。強度は、アルミとCFR(T)P(炭素繊維強化プラスチック)を接合したプレートで、 約2トンの自動車を牽引しても剥離しないほどの接合強度を保持している。

PMS接合とは

もうひとつの商材が、目視による品質検査業務の効率化を図るため開発した、AIを活用した画像識別アルゴリズム「まーべらす Eye」だ。これはディープラーニングで形成したニューラルネットワーク画像処理エンジンを骨格とした画像処理技術で、検出対象を学習することにより熟練者と同じように物体の識別ができるようになる。

AIを活用した画像識別アルゴリズム「まーべらす Eye」

ファンディーノではこれまで2019年、21年にCFを実施。異種材料接合事業では、前回調達時に試験加工の依頼を受けていた1社から正式に量産部材へのPMS処理の開発委託契約を受注。今年4月から開発を開始し、2年計画で開発を行なっていく。

1社から量産部材へのPMS処理の開発委託契約を受注

また、初回調達時は平面体同士の異種接合が主だったが、現在は立体物同士の異種材料接合や、接合が難しいとされていたハイテン鋼(高張力鉄鋼材料)と樹脂との接合も可能になり、新たな特許も出願した。また、使い勝手を向上させるため、「アルミ用PMS剤」のペースト化に加え、「鋼材用PMS剤」のペースト化にも成功。現在、実用化に向けた研究を進めている。

まーべらす Eyeの前年度KPI(重要業績評価指標)は5台の出荷目標のところ、導入予定先の延期があり3台にとどまり、影響で売上は前回募集時の見込みより下回った。「検出検証試験及び仕様は整っており、今年度中に2台とも出荷できるよう調整を進めている」という。今回の資金調達で、現場における外観検査要望に応える検査装置のフルラインナップ、 自動車用量産品品質に要求される「PMS処理」技術の完成を図る。

今後は、自動車に限らず自転車や鉄道、飛行機などモビリティ全般で活用される技術へと発展、さらに中国など海外で画像認識システムの普及でビジネスを成長させる計画。27年にまーべらす Eyeのライセンス契約を累計220件以上、売上高6億円、同年のIPOを目指す。

【関連サイト】株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」
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※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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