「累進印税で日本の出版業界を変え、良質な本を届けたい」出版ベンチャーがFUNDINNOで賛同募る

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印税率“最大5割”で出版業界に革命を。ベストセラー作家がつくる、「累進印税」導入の出版ベンチャー『ひろのぶと株式会社』

株式投資型クラウドファンディング(CF)プラットフォーム「FUNDINNO(ファンディーノ)」で新規案件「印税率“最大5割”で出版業界に革命を。ベストセラー作家がつくる、「累進印税」導入の出版ベンチャー『ひろのぶと株式会社』」(申込期間5月30日〜6月3日)の情報が公開された。株式発行者のひろのぶと株式会社は、出版業界の慣行を革新するために創業された出版社。「印税率で出版業界を変え、世の中に良い本を届けたい」というビジョンを掲げ、IPOやバイアウトは敢えて目指さず、事業で得た利益は配当として株主に還元したい考えだ。目標募集額500万円、上限応募額4千万円。投資申し込みは1口5万円、1人10口まで。

同社は、出版業界の慣習によって1割程度となっている印税率を、はじめから2割に設定、売上部数に応じて最大5割まで印税率がアップする仕組みである「累進印税」を導入、普及させることで、作家の収入向上を目指す。初版印税率を2割とすれば、作家はこれまでの約2倍の収入を受け取れる。さらに、書籍が10万部以上売れれば、そこから先の増刷分は印税3割の契約とし、50万部を達成した先の増刷分は4割、100万部以上のヒット作になればそこから先の発行部数に対し5割の印税を支払う。この仕組みを実現するため、同社は固定費を削減し、フレキシブルな編集体制で出版を行っていく。

「印税や出版社の仕組みは明治時代からほとんど変わっていない。初めて本を出す人もベストセラー作家も、初版部数に対して約1割の印税率を受け取るのが基本。1冊1500円のビジネス書を2000部発行した場合、著者は約30万円しか印税収入を受け取れない」と同社は指摘する。同社社長の田中泰延氏は2019年、大手出版社から初の著書「読みたいことを、書けばいい。」を出版、紙の書籍16万部、電子版数万部を売り上げるベストセラーとなったが収入は少なかったという。

加えて「大量出版、少数ヒット」という出版業界のビジネスモデルも、本のクオリティを下げている一因だと考え、「新しい出版社が身銭を切ってでも書籍出版の構造を変えていく必要がある」と、2020年、会社設立に至った。

マイルストーンは26年に売上高約3.5億円を想定、ヒット作の有無は読めないものの、同年には年間出版種類数12点を計画する。

株主とともに本をつくるファンクラブ的な組織を目指しており、本プロジェクトの投資家には本の企画から制作過程、出版後の販促イベントまで、さまざまな形で関わって欲しいという。

エンジェル税制適用確認企業(タイプB)、株主優待として、オリジナルグッズのプレゼントや株主総会後の株主ミーティングへの参加権、新刊本が出た際の著者トークイベント、サイン会への参加権、年2回の「物言う株主・こんな本を作ってほしい大相談会」への参加権など、ユニークな特典を予定している。「最近は面白い本が無い」など、物足りなさを感じている人は特に注目したいプロジェクトだ。

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※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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