手術用顕微鏡にイノベーションを。浜松医大発ベンチャーがFUNDINNOで株主募集へ

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【浜松医大発ベンチャーが開発】精度は高く、医師負担は軽く。自然な立体視を可能にした「立体内視鏡・立体外視鏡」で既存の手術機器をリプレイスする

株式投資型クラウドファンディング(CF)ポータルサイト「FUNDINNO(ファンディーノ)」で11月1日、新規案件「【浜松医大発ベンチャーが開発】精度は高く、医師負担は軽く。自然な立体視を可能にした「立体内視鏡・立体外視鏡」で既存の手術機器をリプレイスする」が公開された。新株予約権型で目標募集額1494万円、上限応募額4995万円。募集期間は11月9日~15日。新株予約権の発行者である株式会社はままつメディカルソリューションズは静岡県浜松市で2019年12月に設立の医科大学発ベンチャー。資本金は3025万円、発行済株式総数1180株(22年9月26日現在)。

同社は、医師と患者への負担を減らしつつ精度の高い手術を可能にする医療機器「立体外視鏡」及び「立体内視鏡」の開発を進めている。手術用顕微鏡である内視鏡や外視鏡は、手術を行う際に頻繁に利用されるが、同社はそれぞれの機器の長所や短所、また、医師や患者への身体的負担などに様々な課題があると考える。

株式会社はままつメディカルソリューションズ

これを解消するために、ビューワ(対象物を表示する機器)から自然な立体視を可能にし、微細な手術を低侵襲で対応できる「立体内視鏡」を開発中。

医師と患者への負担を減らしつつ精度の高い手術を可能にする医療機器「立体外視鏡」「立体内視鏡」

また、立体内視鏡の技術を応用して、手術部位を映すカメラと医師が映像を見られるビューワを分離することで、自然な立体映像を実現し手術精度を高めながら医師の負担も軽減する新しい形の立体外視鏡を開発できるとしている。医科大学が持つ知財と、地域の産官学が持つ技術を合わせた医療機器開発を通じ、地域・国内・世界に医療イノベーションを起こすことを目指す。

立体内視鏡は、システム全体の設計が完了しており、23年に医療機器製造販売の承認申請(クラス4)を出す予定。承認手続きが順調に進めば24年の受注開始を計画。今後は立体外視鏡の受注を増やし、全国各地の大型病院で稼働を開始。販売10年で日本の既存の外視鏡シェアの約10%の獲得を目指す。立体外視鏡の販売促進と並行して、立体内視鏡の販売準備も進めていく。28年に20台以上の立体内視鏡の販売を計画、日本の市場だけでなく、約1682億ドル(18年)と世界最大である米国市場への進出も見据えている。米国での医療機器販売の認可申請準備も進行中だ。

「日本から米国へ医療機器の輸出を行うには、非常に煩雑な手続きが必要なため、積極的に米国進出を行う企業は少ないが、当社は輸出手続きに詳しいメンバーが参画しているため、登録手続きにアドバンテージがある」としている。投資は1口9万円、1人5口まで。特定投資家口座からは90万~900万円まで申込み可能。

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