バンカーズHD、旧SBIソーシャルレンディングの事業を継承

※ このページには広告・PRが含まれています

株式会社バンカーズ・ホールディングは、SBIホールディングス株式会社の子会社であるSBIソーシャルレンディング株式会社のソーシャルレンディング(SL)事業を継承する。SBIソーシャルレンディング社の発行済株式の全株を3月31日付で取得し、SL事業の承継で最終合意した。

SBISLは、資金を借りたい企業と投資家をインターネットで仲介するSL事業を展開していた。しかし2021年、太陽光発電事業ベンチャーへの融資案件の募集に際し、虚偽の記載をしたことが発覚し、新規ファンドを通じた貸付を停止。その後、全既存ファンドの償還を条件とした廃業、SL事業から撤退した。

その後、SBISLは現在運用中の全ファンドについて3月で投資家に投資額全額を償還。バンカーズ社への継承について「金融機関としての高い専門性と、適正なコンプライアンスおよびガバナンスの体制を有し、融資型クラウドファンディングサービスの運営実績もあり、SBISLの投資家のサービス提供者としてふさわしい」と判断した。

SL事業はバンカーズHDグループの子会社で融資型クラウドファンディング(CF)サービス「Bankers(バンカーズ)」を運営する株式会社バンカーズが承継する。同社統合準備室がサービス継続と顧客利便性の向上のために協議を重ね、最終合意に至った。承継にあたっては、株式譲渡完了後、3月31日付けでSBISLの商号を変更し、5月上旬にバンカーズとの合併を予定している。

SBISLの投資家は、合併までの間、バンカーズのファンドを投資先として紹介するほか、合併完了後よりバンカーズで引き続きSLサービスを利用できるよう、具体的なサービス移行のスケジュールや手続き方法など、4月1日以降、随時案内していく。

「事業承継を通じて、バンカーズは融資型クラウドファンディング(SL)業界の中で更なる規模の拡大を実現し、より多くの投資家へ、さまざまなファンドの組成を通じて投資の機会を提供する。

金融コングロマリットの構成企業の廃業、撤退は、それまで広がりつつあったSL事業にも大きな影響を与えた。バンカーズ社には事業としての成果はもとより、SLというサービス形態への信頼性を回復させられるかが期待される。

【関連サイト】バンカーズ[PR]
【関連ページ】バンカーズの評判・概要

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

The following two tabs change content below.

HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム

HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチームは、ソーシャルレンディングや金融知識が豊富なメンバーがソーシャルレンディングの基礎知識から投資のポイント、他の投資手法との客観的な比較などを初心者向けにわかりやすく解説しています。/未来がもっと楽しみになる金融メディア「HEDGE GUIDE」