民泊仲介大手の米エアビーアンドビー(ティッカーシンボル:ABNB)が2月15日に発表した2021年10~12月期(第4四半期)決算は、売上高が前年同期比78%増の15億ドル(約1,700億円)、最終損益は5,500万ドルの黒字(前年同期は39億ドルの赤字)と過去最高を達成した(*1)。旅行需要の回復が追い風となり業績が急回復している。良好な決算に加えて強い業績見通しを発表したことが好感され、決算翌日の16日には株価が3%超上昇した(*2)。なお、3月3日時点では決算公表前に近い水準に落ち着いている。
宿泊予約は同59%増の7,340件、予約ベースの売上高は同91%増の113億、1件当たり単価は同20%増の154ドルと、いずれも良好なものとなった。新型コロナウイルスの流行で旅行業界が大きな影響を受けたことにより、21年4~6月期まで3四半期連続で最終赤字を計上していた。しかしながら、第4四半期には需要が急速に回復している状況だ。
オミクロン株の感染拡大による予約やキャンセルへの影響はデルタ株より小さく、12月の宿泊予約件数は20年比40%増だった。また旅行需要が強まっており、22年1月末時点における今夏の旅行予約は19年同期よりも25%以上多くなっているという。
米国で在宅勤務がより浸透するなか、ブライアン・チェスキー最高経営責任者(CEO)は「われわれは旅行の大変革の真っ只中にいる」と表現し、新たな宿泊スタイルの提供に注力する方針を示した(*3)。21年第4四半期には、7日以上の滞在が予約の半分ほどを占めた。さらに、1ヶ月以上の長期滞在は予約の22%を占め、19年同期比16%増となり、最も急成長しているカテゴリーだという。なお、チェスキーCEO自身も数週間ごとに新たな都市でエアビーの登録物件に長期滞在する意向を示している(*4)。
今期の業績見通しに関しては、第1四半期の宿泊予約が19年同期を大幅に上回ると予想。売上高は14億1,000万ドルから14億8,000万ドルと、市場予想の12億4,000万ドルを上回ると見込む(*5)。
世界各国でコロナ規制が緩和されるなか、今後も同社の業績拡大が期待できそうだ。
【参照記事】*1 エアビーアンドビー「Airbnb_Q4-2021-Shareholder-Letter_Final」
【参照記事】*2 Yahoo!ファイナンス「エアビーアンドビー【ABNB】」
【参照記事】*3 エアビーアンドビー「CORRECTED-TRANSCRIPT-Airbnb,-Inc.(ABNB-US),-Q4-2021-Earnings-Call-15-Feb-22」
【参照記事】*4 エアビーアンドビー「Brian Chesky to live on Airbnb as the travel revolution becomes reality」
【参照記事】*5 cnbc「Airbnb (ABNB) earnings Q4 2021」
HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム
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