米国株取引に対応した人気のアプリはどれ?評判や取引手数料も

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コロナ禍でも成長を遂げている米国株は、ワクチン接種の進展も相まって今後の株価上昇が期待されている投資先です。最近はネットニュースやSNSで話題になることもあるため、米国株や投資に興味を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、米国株取引が可能なアプリを詳しくご紹介します。アプリによって取引のしやすさは大きく変わってくるので、米国株投資を検討している方、証券会社選びで悩んでいる方は参考にしてください。

目次

  1. 米国株取引ができる証券会社
    1-1.SBI証券
    1-2.楽天証券
    1-3.マネックス証券
    1-4.PayPay証券
    1-5.DMM株
  2. 米国株取引に対応しているアプリ5選
    2-1.SBI証券 株アプリ(SBI証券)
    2-2.iSPEED(楽天証券)
    2-3.マネックストレーダー株式 スマートフォン(マネックス証券)
    2-4.PayPay証券 日米株(PayPay証券)
    2-5.DMM株
  3. 米国株取引の注意点
    3-1.元本保証がない
    3-2.為替変動リスク
    3-3.株主優待はない
  4. まとめ

1 米国株取引ができる証券会社

米国株を取り扱う国内の証券会社は多くありますが、証券会社によって取扱銘柄数、手数料、アプリ、特徴などは大きく異なります。米国株取引を行える主要ネット証券を確認してみましょう。

項目 SBI証券 楽天証券 マネックス証券 PayPay証券 DMM株
取扱銘柄数 4,008本 3,661本 4,005本 134本 920本
手数料 0.495% 0.495% 0.495% 0.50~0.70% 無料
アプリ SBI証券 株アプリ iSPEED マネックストレーダー株式 スマートフォン PayPay証券 日米株 DMM株
その他 ネット証券国内NO.1 手数料の1~2%がポイント還元 レポートや投資情報が充実 株数ではなく金額を指定して購入可能 米国株を信用取引の担保にできる

1-1 SBI証券

SBI証券は口座開設数で国内最多のネット証券会社です(2021年5月時点)。豊富な商品ラインナップと安価な手数料をはじめ、新サービスの開発や革新的なチャレンジに取り組んでいます。

SBI証券の米国株の取扱銘柄数は国内トップクラスで、手数料も業界最安値水準となっています。米国の有名投資会社の市場レポートやニュースを無料で閲覧できるほか、取引手数料の1%をTポイントとして獲得でき、投資信託などの購入にも利用可能です。

決済に使う通貨は円貨または外貨から選べるので、為替リスクをヘッジしたい方にも向いています。

1-2 楽天証券

楽天証券は2020年の新規口座開設数が業界トップになった勢いのあるネット証券です。楽天グループによる巨大な楽天経済圏を活かし、豊富なキャンペーンや楽天ポイントの付与サービスなどに強みがあります。

米国株取引にも早くから取り組んでおり、取扱銘柄数も多く、手数料も業界最安値水準です。著名な投資家による相場解説も頻繁に行われているのも特徴です。

楽天ポイントを使って投資信託を購入することもできるため、楽天の各種サービスをよく使う人と相性の良い証券会社です。

1-3 マネックス証券

マネックス証券は古参のネット証券で、投資初心者にもやさしい証券会社として知られています。米国株の取扱本数は業界最多水準なほか、金融商品の手数料は業界最安値水準で、サイトやツールの画面設計や使いやすさも投資家に高く評価されています。

188万口座を超える国内の口座開設数も強みであり、IPO(新規公開株)投資でも完全平等抽選方式により初心者や資金力のない方でも公平に参加可能なので、すでにメイン証券会社が決まっている場合でもサブ口座として活用できます。

1-4 PayPay証券

PayPay証券はソフトバンクなどを傘下に持つZホールディングスのネット証券会社です。
スマートフォンによる米国株取引にいち早く取り組んだ「One Tap BUY」が前身で、米国株を株数ではなく金額指定で購入する新しいスタイルが特徴です。

PayPay証券では、その仕組み上、株式市場からではなくPayPay証券の保有する米国株を購入する形になるため、銘柄数が絞られ、手数料体系も他社とは大きく異なります。

そのため、PayPay証券では最低1,000円程度から米国株の購入が可能です。投資を行うのにまとまった資金を必要としないため、少額資金で毎月コツコツと積み立てたい方にも向いてます。

1-5 DMM株

DMM株は、国内の非上場企業の中でも大規模とされるDMMグループのネット証券会社です。米国株も信用取引の担保として利用することができるため、資産を有効に活用できるのが特徴です。

DMM株の米国株取引では取引手数料が無料となっています。取引銘柄数は控えめですが、主要企業はしっかり押さえているため、米国の有名企業に投資をしたい方に向いています。

2 米国株取引に対応しているアプリ5選

ネット証券の取引アプリは、性能や使い勝手が大きく異なります。操作が複雑で使いにくいアプリは、スピードが求められる場面で失敗したり誤発注をしたりする原因になるので、それぞれの特徴をしっかりと把握した上で、取引スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。

2-1 SBI証券 株アプリ(SBI証券)

SBI証券 株アプリ(以下株アプリ)は、銘柄検索やランキング機能、チャート機能、アプリからの入金指示などの株取引で利用する機能を網羅したツールです。トップ画面やマーケットページの表示内容のカスタマイズの自由度が高く、使っていくうちに自分好みの環境が作れるほか、スワイプで動く画面が多く、片手でも操作しやすいのが特徴です。

2020年のバージョンアップから、スピード注文、プッシュ通知機能、財務情報やテクニカル指標を使った銘柄検索などが追加され、情報収集から購入までに要する時間が短縮できるようになりました。また、銘柄保存数は10,000件と他のアプリよりも多く、長期利用にも使えます。

一方、チャートのテクニカル指標が8種類とやや少なく、PCとアプリの間で登録銘柄を共有する際にPCサイト側で操作をする必要がある点には注意も必要です。

株アプリひとつで米国株だけでなく国内株の取引も可能なので、米国株だけでなく国内株もやってみたい方にも向いています。

2-2 iSPEED(楽天証券)

iSPEEDはプロの投資家からも評価が高いアプリで、累計500万ダウンロード以上の実績があります。銘柄検索やランキング機能、チャート機能、アプリからの入金指示などの基本的な機能を網羅しており、特にランキングやチャートの分析機能に強みを持ちます。

iSPEEDの「My Page」は、ニュースや指標などのウィジェットを選んで自分好みに表示をカスタマイズできる機能で、使いこなすことで情報収集や取引がより効率的になります。テクニカル指標15種類、ランキング項目24種類と多く、銘柄のスクリーニングや分析機能でその強みを発揮します。注文方法も多く実装されており、臨機応変な対応ができるのもメリットです。

一方、アプリに登録しておける銘柄数は1,000件なので、利用者によっては物足りなさを感じる可能性もあります。

2-3 マネックストレーダー株式 スマートフォン(マネックス証券)

「マネックストレーダー株式 スマートフォン」(以下マネックストレーダー)は、使いやすさが特徴のスマホアプリです。銘柄検索では、銘柄名や証券コードだけではなく、キーワードで検索することも可能なので、企業名が不確かな場合でも銘柄を探すことができます。

アプリ内でレポートなども確認できるほか、20種類を超えるランキングの種類は銘柄のスクリーニング時に役立ちます。チャートは横画面にするとそれに対応したサイズになるので視認性も高くなっています。

一方、アプリに登録できる銘柄数は900と少ないため、さまざまな銘柄をウォッチしたい人には物足りない場合もあります。また、詳細情報はアプリからでは得られない場合もあるため、PCと同期設定をしてPCで情報収集を行う必要があるほか、入出金についてもアプリからは操作できません。

マネックストレーダーの操作性は快適で、取引に関する機能は必要十分なため、メインをPCの取引ツールにしている方や、情報収集や分析をあまり気にせず、気軽に取引したい人にも向いています。

2-4 PayPay証券 日米株(PayPay証券)

PayPay証券 日米株(以下日米株アプリ)は、スマホ専業の米国株取引サービスだったOne Tap BUYのアプリをベースにしているため、使いやすくなっています。米国株を少額から積み立てるのに特化されているのが他のアプリとは異なる特徴です。

日米株アプリでは、銘柄選択から購入まで3タップの簡単操作で取引が完了できます。購入可能な銘柄が絞り込まれているため、初心者でも投資先を手軽に探すことができます。操作方法は直感的でわかりやすいほか、投資に必要となる知識や企業情報、税金に関する話などはマンガになっているため、情報収集にも役立ちます。

一方、日米株アプリは企業に関する情報などは簡略化されており、チャートやテクニカル分析などはできません。日米株アプリは、本格的に投資をしたい人には向いていませんが、スマホで気軽に投資したい場合や初心者に向いています。

2-5 DMM株(DMM株)

DMM株(以下DMM株アプリ)は、銘柄検索やランキング、チャート、アプリからの入金指示などの基本的な機能を高水準で備えたアプリです。「かんたんモード」と「ノーマルモード」から画面表示を選べるのが特徴で、かんたんモードは画面の見やすさが重視されており、ノーマルモードはDMM株アプリの機能をフルに活かせるモードとなっています。

銘柄登録も2,000件まで可能で、チャートのテクニカル指標も13種類と多く、特殊注文も逆指値や売却予約などに対応可能です。また、チャートから指値・逆指値注文ができるため、取引チャンスの確認から発注までをスムーズに行えます。

一方、DMM株アプリでは海外の指標や為替レートは確認できないため、Webサイトや他のツールとの併用が必要になる場合もあります。

DMM株アプリは高機能で初心者から上級者まで幅広く利用可能です。取引スタイルに関係なく使うことができるため、メイン証券やサブ証券としてもDMM株を選ぶことができます。

3 米国株取引の注意点

米国株取引では国内の株取引とは違ったルールやリスクがあるため、投資をする際には以下のポイントに注意が必要です。

3-1 元本保証がない

国内の様々な投資商品と同様に、米国株の元本も保証されているわけではありません。市場や個別企業の状況によっては、元本が毀損する可能性があります。

また、米国の株式市場では、日本の値幅制限である「ストップ高」「ストップ安」などのルールがないため、株価が短時間で大きく動くことがあります。想定と違った動きが強く出た場合、リスクが大きくなるため注意が必要です。

3-2 為替変動リスク

米国株は基本的に米ドルで購入し、譲渡益や配当などもすべて米ドルで受け取ることになります。日本円に換算する場合、購入時によりも円安なら為替差益、円高なら為替差損が発生します。

また、取引手数料とは別に為替手数料(通貨の調達費用)がかかります。そのため、保有銘柄の株価が上昇しても、為替レートによって思ったほどの利益にならない可能性もあります。

3-3 株主優待はない

国内株取引では配当だけではなく株主優待を期待して購入することもありますが、米国株には株主優待制度はありません。そのため米国株では株主への還元は配当金のみとなります。米国株は株主への配当の割合が国内株より大きいのが特徴ですが、企業の業績に見合わない配当は企業の成長を阻害し、株価が下落する一因になりうる点にも留意しておきましょう。

まとめ

米国株は、今後の成長性や高い配当率を期待できるのが国内株とは異なる特徴です。米国株取引に対応した証券会社やアプリは様々なので、投資経験に合わせて取引機能が満載なツールを選びたいのか、または、できるだけ少額で行いたいのかをなどを明確にしてから、各アプリの特徴やメリット・デメリットを把握すると自分の投資スタイルにあったものを選ぶことができます。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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