映画館・劇場などで使える株主優待の銘柄10選【2021年9月】

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映画館や劇場関連の株主優待では、無料鑑賞券や招待券、各劇場で使用可能なポイントを受け取ることができます。銘柄によっては、本人だけでなくご家族や友人等も使用できる優待券・優待カードを貰うこともできるので、映画やエンタメ好きの方に向いた優待内容となっています。

そこでこの記事では、2021年9月時点で映画館・劇場で使える優待銘柄の種類と内容、株主優待をもらう方法や手順について詳しくご紹介します。映画が好きな方、無料招待券で定期的に映画・演劇等を鑑賞したい方は、参考にしてみてください。

※本記事は2021年9月4日時点の情報を基に執筆しています。また、投資家への情報提供を目的としており、特定銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. 映画館・劇場で使える優待銘柄10選
    1-1.東京楽天地(8842)
    1-2.KADOKAWA(9468)
    1-3.松竹(9601)
    1-4.東宝(9602)
    1-5.東映(9605)
    1-6.東急レクリエーション(9631)
    1-7.東京テアトル(9633)
    1-8.武蔵野興業(9635)
    1-9.オーエス(9637)
    1-10.中日本興業(9643)
  2. 株主優待をもらう方法・手順
  3. まとめ

1 映画館・劇場で使える優待銘柄10選

映画興行企業やエンターテインメント企業などの株主になると、持株数に応じて映画館証券やオンラインチケットなどのデジタル招待券を受け取れる銘柄があります。以下は、映画館や劇場で使える主要な優待銘柄です。各銘柄の優待内容を詳しく確認してみましょう。

証券コード 銘柄名 優待内容 必要持株数 必要投資金額
8842 東京楽天地 株主映画招待券発行シート枚数0.5シート 100株 41万4,500円
9468 KADOKAWA ムビチケ前売券GIFT2枚 100株 53万1,000円
9601 松竹 80ポイント付与(映画鑑賞4〜8回分) 100株 114万5,000円
9602 東宝 映画招待券1枚 100株 50万4,000円
9605 東映 優待券1冊(6枚分) 100株 204万9,000円
9631 東急レクリエーション 18ポイント付与(映画鑑賞9回分) 200株 47万7,500円
9633 東京テアトル 映画招待券4枚 100株 12万5,800円
9635 武蔵野興業 無料券4枚、割引券8枚 100株 21万8,400円
9637 オーエス 60ポイント付与(映画鑑賞6回分) 100株 29万9,000円
9643 中日本興業 映画館・カフェで利用可能な優待券1枚 100株 98万8,000円

※必要投資金額は2021年9月3日時点の各銘柄の終値を参考にしています。

1-1 東京楽天地(8842)

東京楽天地は、阪神阪急東宝グループの所属企業で、映画や演劇等の興行、娯楽施設の経営事業、不動産事業、飲食関係事業などを行っています。

東京楽天地の株主になると、持株数に応じて一定枚数の株主映画招待券の発行を受けられます。以下は、東京楽天地の優待内容です。

持株数 株主映画招待券発行シート枚数
100株以上 0.5シート
200株以上 1シート
300株以上 1.5シート
400株以上 2シート
500株以上 2.5シート
1,000株以上 5シート
3,000株以上 6シート
1万株以上 12シート

「1シート」は、6ヶ月の期間内に利用できる招待券6枚分で構成されており、招待券1枚につき、1回映画を鑑賞できます。そのため、東京楽天地の銘柄を200株保有している場合、6ヶ月間で映画を最大6回無料鑑賞できます。

1-2 KADOKAWA(9468)

KADOKAWAは、ゲーム、映像、出版、動画・音楽配信サービスなどの事業を行っている総合エンターテインメント企業です。

KADOKAWAの株主になると、映画関連の株主優待として「ムビチケ前売券GIFT(カードタイプ)」を貰うことができます。ムビチケ前売券GIFTとはデジタル映画観賞券のことで、映画が公開された後、ネット上で座席指定をした上で鑑賞できるチケットです。

ムビチケ前売券GIFTを貰える枚数は、銘柄の保有期間や保有株式数によって異なります。KADOKAWAの銘柄を1年以上保有継続した上で100株以上所有している場合、カードタイプ のムビチケ前売券GIFT2枚(3,000円分)を貰えます。

一方、KADOKAWAの銘柄の保有継続期間が3年以上でかつ100株以上所有している場合のムビチケ前売券GIFT(カードタイプ)の贈呈枚数は、3枚(4,500円分)となっています。

1-3 松竹(9601)

松竹は、映像、演劇、映画などの事業を行っている国内最大規模の総合エンターテインメント企業です。松竹の株主になると、持株数に応じてポイント制の映画優待券を貰うことができます。

持株数 6ヶ月優待ポイント数 1ヶ月使用可能ポイント数
100株以上 80pt 40pt
200株以上 160pt 60pt
300株以上 200pt 80pt
500株以上 280pt 100pt
800株以上 400pt 120pt
1,000株以上 480pt 140pt

「6ヶ月優待ポイント数」とは、映画優待を受けられる6ヶ月間で利用できる合計ポイント数です。一方、「1ヶ月使用可能ポイント数」とは、1ヶ月間で利用できるポイント上限数になります。

松竹では、映画鑑賞1回につき、会場に応じて10~20ポイント(3D映画の場合は15~30ポイント)必要になります。例えば、100株保有している場合、優待期間の6ヶ月間で合計80ポイント、1ヶ月間だけで40ポイントの利用が可能です。

そのため、優待期間の6ヶ月間で合計4~8回(3D映画の場合は2~5回)、そのうちの1ヶ月間で合計2~4回(3D映画の場合は1~2回)の無料映画鑑賞が可能です。

1-4 東宝(9602)

東宝は、映画事業、演劇事業、不動産事業などを手がけるエンタメ企業の大手です。東宝の株主になった場合、保有株式数に応じて映画株主招待券を貰うことができます。持株数と優待枚数は以下の通りです。

持株数 発行枚数
100~499株 1枚
500~999株 3枚
1,000~1,999株 5枚
2,000~2,999株 10枚
3,000~4,999株 15枚
5,000~9,999株 18枚
1万株以上 20枚

映画株主招待券の有効期限は6ヶ月間です。「TOHOシネマズ直営劇場」「松江東宝5」では、映画株主招待券1枚につき、1名の方が1回映画を鑑賞できます。映画株主招待券は、株主本人だけではなく、その家族や友人の方なども利用可能対象となる点がメリットです。

また、毎年8月末と2月末に1万株以上保有している場合、演劇株主招待の対象となります。演劇株主の優待対象になると、6ヶ月間内に開催される演劇公演の中から、東宝側で指定した1公演につき、ペアで招待を受けられます。

1-5 東映(9605)

東映は、認定放送持株会社であるテレビ朝日ホールディングスと株式を持ち合う関係にある映画製作・興行会社の大手です。東映の株主になると、保有株式数に応じて映画館で利用できる株主優待券を貰えます。

持株数 株主優待券発行枚数
100株以上 6枚(6枚綴り1冊)
200株以上 12枚(6枚綴り2冊)
400株以上 24枚(6枚綴り4冊)
700株以上 36枚(6枚綴り6冊)
1,300株以上 48枚(6枚綴り8冊)
2,000株以上 60枚(6枚綴り10冊)
4,000株以上 120枚(6枚綴り20冊)
6,000株以上 180枚(6枚綴り30冊)

東映の優待券1冊分6枚は、2ヶ月間有効です。そのため、権利確定日3月31日で、6月下旬に発行される株主優待券6枚綴り1冊分の内訳は、8月・9月中有効なもの2枚、10月・11月中有効なもの2枚、12月・翌年1月中有効なもの2枚の計6枚で構成されます。

そのため、東宝の銘柄を100株保有している場合、1ヶ月につき1回のペースで株主優待による映画の無料鑑賞ができます。

1-6 東急レクリエーション(9631)

東急レクリエーションは、東急グループに属する企業です。主に映像事業、ライフサービス事業などを手がけており、東急レクリエーションの株主優待対象になると、株主優待ポイントの付与を受けられます。

東急レクリエーションの株主優待ポイントは、6ヶ月間ごとに以下の条件で付与されます。

持株数 付与されるポイント数
200株以上 18pt
400株以上 24pt
600株以上 30pt
1,000株以上 36pt
2,000株以上 42pt
6,000株以上 48pt
1万株以上 54pt
2万株以上 60pt

株主優待ポイントは、映画鑑賞にも利用可能です。「109シネマズチェーン」では、1名1回2ポイントの使用により無料で映画鑑賞できます。そのため、必要最低持株数の200株を継続保有すると、6ヶ間ごとに18ポイントの付与を受けられるため、年間最大18回の映画鑑賞が可能です。

また、東急レクリエーションの株主優待対象になると、株主優待カードを発行して貰えます。東急レクリエーションの株主優待を受けるには、株主優待カードの持参が必要です。

さらに、保有株式数が600株以上になると、本人用のカードのほかに、家族用のカードを発行して貰えます。

1-7 東京テアトル(9633)

東京テアトルは、首都圏を中心に映画館を運営する映像関連事業を行っている企業です。東京テアトルの株主になると、下表の通り、映画招待券と提示割引証が綴じられた「株主ご優待綴」を貰うことができます。

持株数 発行枚数(冊数)
100株以上 4枚(4枚綴1冊)
200株以上 8枚(8枚綴1冊)
300株以上 12枚(4枚綴1冊、8枚綴1冊)
400株以上 16枚(8枚綴2冊)
500株以上 20枚(4枚綴1冊、8枚綴2冊)
1,000株以上 32枚(8枚綴4冊)
2,000株以上 64枚(8枚綴6冊)

映画招待券の有効期限は、綴じられている4(8)枚数のうち半数の2(4)枚分が前半の3ヶ月間、残りの2(4)枚分が後半の3ヶ月間となっています。映画招待券1枚につき、1名の方が映画を無料で1回鑑賞できます。映画招待券は、株主本人だけではなくその家族・同伴者(友人、知人など)も利用可能です。

ただし、株主の友人や知人だけでは、映画招待券を利用して映画鑑賞できないため、その点には注意が必要です。

一方、提示割引証の有効期限は6ヶ月間です。提示割引証を提示すると、1名の方に限り映画割引サービスの適用を受けられ、1回1,000円の割引価格で鑑賞できます。

1-8 武蔵野興業(9635)

武蔵野興業は、東京都新宿区に本社を置く映画興行や映画館経営などの事業を行う企業です。武蔵野興業で株主優待の対象になると、下表の通り、映画鑑賞優待券の発行を6ヶ月ごとに貰えます。

持株数 発行内容および枚数
無料優待券 割引優待券
100株以上 4枚 8枚
200株以上 8枚 16枚
300株以上 12枚 24枚
500株以上 個人通用株主優待証
800株以上 個人通用株主優待証(同伴1名可)
1,000株以上 個人通用株主優待証(同伴2名可)

保有株式数が100株以上500株未満の場合、保有株式数に応じて無料優待券と割引優待券が貰えます。また、保有株式数が500株以上になると、個人通用株主優待証を貰うことができ、6ヶ月間フリーパスで映画鑑賞をできるようになります。

さらに、保有株式数が800株以上になると、保有株式数に応じて1~2名の同伴者も、個人通用株主優待証の優待を受けることが可能です。

1-9 オーエス(9637)

オーエスは、映画・飲食・アミューズメント、不動産賃貸・販売事業などを行っている企業です。オーエスの株主になると、以下の通り、持株数に応じて優待ポイントの付与を受けられます。

持株数 6ヶ月間毎のポイント付与数 月間のポイント使用上限数
100株以上 60pt 40pt
200株以上 140pt 60pt
400株以上 200pt 80pt
600株以上 260pt 100pt
800株以上 380pt 140pt
1,600株以上 560pt 180pt

オーエスの銘柄100株を保有すると、6ヶ月ごとに60ポイント貰えます。優待対象の映画館で映画鑑賞を行う場合、1回につき10~20ポイント必要なので、6ヶ月間で3~6回程度の無料映画鑑賞ができます。

また、優待の対象は株主本人だけではなく、その家族や友人の方も含まれます。

1-10 中日本興業(9643)

中日本興業は、映画興行事業、不動産賃貸業などを行っている愛知県名古屋市に本社を置く企業です。

中日本興業の株主になると、映画館やカフェで利用できる優待券を貰うことができます。映画の優待券は、「ミッドランドスクエアシネマ」「ミッドランドスクエアシネマ名古屋空港」で利用可能です。優待券1枚につき、1名1回映画を無料で鑑賞できます。

一方、カフェの優待券を利用できる店舗は、「覚王山カフェJi.Coo」「LA BOBINE ガレットカフェ」の2店です。1枚につき上限500円(税込)の商品とソフトドリンク1杯分の飲食が可能になります。

中日本興業で株主優待を受けるには、銘柄100株以上を権利確定日時点で保有していることが条件です。

2 株主優待を貰う方法・手順

株主優待を貰うには、証券口座の開設後、権利付き最終日までに銘柄を必要単位数購入して株主になる必要があります。権利付き最終日とは、銘柄を購入して株主優待の対象になることができる最後の日です。

株主優待の対象になると、通常、権利確定日から数ヶ月後に株主優待商品が送られてきます。例えば、東京楽天地の場合、7月末に株主優待の権利確定対象者になると、その年度の10月中旬頃に株主映画招待券を貰うことができます。

まとめ

映画館・劇場関連の銘柄保有で貰える株主優待は、無料鑑賞券やポイントなどです。株主本人だけでなく、同伴者、家族、友人まで優待対象に含まれる銘柄もあるほか、カフェやレストランで使用できる優待もあるなど、その内容はバラエティに富んでいます。

ただし、銘柄によって招待券に有効期限や使用限度が設定されている場合もあるので、優待目当てで購入する際はその内容をしっかりと確認し、選ぶようにしましょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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