買い物に使える人気の株主優待銘柄10本、配当や業績も【2022年9月】

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株主優待の中でも、買い物割引券は多くの方にとって使いやすい優待特典です。お店で食品・日用品・家電などの購入に使えば、家計の節約につながります。

この記事では、買い物に使える株主優待を用意している人気銘柄を10個紹介します。日頃からよく利用するお店があるか、ぜひチェックしてみてください。

※2022年8月18日時点の情報をもとに執筆しています。最新の情報は、ご自身でもご確認をお願い致します。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定のサービス・金融商品への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. 買い物に使える人気の株主優待10選
    1-1.イオン
    1-2.ビックカメラ
    1-3.ヤマダホールディングス
    1-4.ブックオフホールディングス
    1-5.高島屋
    1-6.J.フロント リテイリング
    1-7.ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス
    1-8.イオンモール
    1-9.ゲオホールディングス
    1-10.アシックス
  2. まとめ

1.買い物に使える人気の株主優待10選

商品券や買い物時の優待を受けられる特典を用意している銘柄を10本取り上げて紹介します。

1-1.イオン

証券コード 8267
権利確定月 2月、8月
株価 2,807円
優待に必要な最低株数 100株
必要な投資金額 280,700円
配当利回り(会社予想) 1.28%
主な優待内容 オーナーズカード、プリペイドカード

※2022年8月18日のデータ

大手スーパーのイオンの株主優待では、100株以上の保有者を対象にオーナーズカードを贈呈しています。買い物のときにカードを提示すると株式保有数に応じて3%~7%のキャッシュバックが受けられます。キャッシュバックは半年ごとに行われる仕組みです。

また3年以上継続して株式を保有している方は、株式数に応じて2,000円~10,000円のイオンギフトカードがもらえます。

2023 年2月期 第1四半期の連結決算は、営業収益が対前年で2.3%増、営業利益が12.0%増、経常利益が10.0%増となりました。年間の配当は昨年と同様の、1株あたり36円を予定しています。

1-2.ビックカメラ

証券コード 3048
権利確定月 8月・2月
株価 1,172円
優待に必要な最低株数 100株
必要な投資金額 117,200円
配当利回り(会社予想) 1.28%
主な優待内容 株主優待割引券

※2022年8月18日のデータ

ヤマダデンキ等と並び、国内トップクラスの大手家電量販チェーン店です。株主優待では、1枚あたり1,000円相当の株主優待割引券を、下記のとおり保有株式数と保有期間に応じて贈呈しています。

項目 基準日 100株以上 500株以上 1,000株以上 10,000株以上
保有株式数による贈呈 2月末日 2,000円 3,000円 5,000円 25,000円
8月末日 1,000円 2,000円 5,000円 25,000円
保有期間による贈呈 8月末日 1年以上:1,000円
2年以上:2,000円

2022年8月期 第3四半期の連結決算では、売上が5,965億円、営業利益は152億円となりました。スマートフォン等は好調で、冷蔵庫等も堅調に推移したものの、テレビ、ゲームやパソコン等が低調でした。1株あたりの配当は昨年と同様、年間で15円を予定しています。

1-3.ヤマダホールディングス

証券コード 9831
権利確定月 3月・9月
株価 478円
優待に必要な最低株数 100株
必要な投資金額 47,800円
配当利回り(会社予想)
主な優待内容 500円~25,000円のお買い物優待券

※2022年8月18日のデータ

家電量販店のヤマダデンキなどを運営している企業です。株主優待では、1枚あたり500円分のお買いもの優待券がもらえます。国内のヤマダ電機、イーウェルネスの各店舗で利用可能です。保有株式数に応じて、下記のように年に2回受け取れます。

保有株式数 3月末 9月末
100株~500株未満 500円分 1,000円分
500株~1,000株未満 2,000円分 3,000円分
1,000株~10,000株未満 5,000円分 5,000円分
10,000株以上 25,000円分 25,000円分

お買い物優待券は、1回の買上げ金額が合計金額1,000円(税込)以上で、1,000円ごとに1枚の優待券が使えます。よって買い物の金額すべてを優待券で賄うことはできない点に気を付けてください。

2023年3月期 第1四半期の連結決算は、売上高が前年比1.9%減、営業利益は42.8%減となりました。一部製品の供給不足、物価上昇等に伴う販売管理費の増加などが利益の減少につながりました。2023年3月期は、配当なしの予定となっています。

1-4.ブックオフホールディングス

証券コード 9278
権利確定月 5月
株価 1,022円
優待に必要な最低株数 100株
必要な投資金額 102,200円
配当利回り(会社予想) 1.96%
主な優待内容 書籍買取金額20%アップクーポン、お買物券

※2022年8月18日のデータ

中古の本・CD・DVD・家電などの販売・買取を行う、ブックオフを展開している企業です。日本最大級のリユースのチェーン店で、年間のべ利用者数は約9,000万人に達します。

株主優待の特典は2つあり、まず100株以上の保有者は、書籍買取価格が20%アップになるクーポン券がもらえます。次にブックオフグループの店舗で利用可能なお買物券が、保有株式数と保有期間に応じて2,000円~7,500円分贈呈されます。

2022年5月期の連結決算は、売上高が915億円、営業利益は17億円となりました。同社は決算期変更に伴い、前連結会計年度は14ヶ月の変則決算となっています。このため、前連結会計年度との比較については言及していません。年間の配当は昨年と同じ1株当たり20円を予定しています。

1-5.高島屋

証券コード 8233
権利確定月 2月・8月
株価 1,451円
優待に必要な最低株数 100株
必要な投資金額 145,100円
配当利回り(会社予想) 1.65%
主な優待内容 株主優待カード

※2022年8月18日のデータ

百貨店の高島屋では、株主優待カードを贈呈しています。高島屋各店での割引対象品の買い物について、利用限度額の範囲内で10%の割引を受けることができます。割引対象外の品目やブランドがあることに注意しましょう。利用限度額は100株以上500株未満の場合は30万円、500株以上の場合は限度額がありません。

2023年2月期第1四半期の売上高は1,013億円、営業利益は66億円となりました。年間の配当は昨年と同じ1株当たり24円を予定しています。

1-6.J.フロント リテイリング

証券コード 3086
権利確定月 2月・8月
株価 1,078円
優待に必要な最低株数 100株
必要な投資金額 107,800円
配当利回り(会社予想) 2.88%
主な優待内容 大丸・松坂屋お買い物ご優待カード、パルコお買い物ご優待カード

※2022年8月18日のデータ

J.フロント リテイリングは、百貨店の大丸松坂屋百貨店やファッションビルのパルコなどを運営している持ち株会社です。株主優待では、まず大丸・松坂屋の買い物が10%割引になる優待カードがあり、保有株式数に応じて利用限度額が50万円~500万円に設定されています。2つ目はパルコお買い物優待カード(クレジットカード)で、5%割引になります。

同社の2023年2月期 第1四半期決算によると、売上高は対前年で20.7%増、売上収益は10.5%増となりました。百貨店も新型コロナによる影響を大きく受けた業界ですが、感染症による影響が徐々に緩和され、持ち直しの動きが見られています。

1-7.ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス

証券コード 3222
権利確定月 2月・8月
株価 1,095円
優待に必要な最低株数 100株
必要な投資金額 109,500円
配当利回り(会社予想) 1.65%
主な優待内容 優待割引券もしくは優待品

※2022年8月18日のデータ

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスは、マルエツ・カスミ・マックスバリュ関東の3社による共同持株会社です。3社とも関東を中心に展開しています。

株主優待では、1枚100円相当の優待割引券、または優待品を選ぶことができます。優待券は保有株式数に応じて、30枚~300枚配られます。優待券は1,000円の買い物で1枚使うことができます。

同社の2023年2月期第1四半期の業績は、営業収益が1,735億円、営業利益は7億5,000万円となりました。仕入価格の上昇に対して販売価格の抑制に注力してきたものの、来店客数の減少や買上点数の低下を解消するには至らなかったようです。1株あたりの年間の配当は、昨年より2円多い18円を予定しています。

1-8.イオンモール

証券コード 8905
権利確定月 2月
株価 1,710円
優待に必要な最低株数 100株
必要な投資金額 171,000円
配当利回り(会社予想) 2.92%
主な優待内容 イオンギフトカード

※2022年8月18日のデータ

イオングループの企業の1つであり、ショッピングセンターの開発・運営に携わっています。株主優待ではイオンギフトカード、カタログギフト、カーボンオフセットの3つのうち1つを選べます。保有株式数が100株以上は3,000円、500株以上は5,000円、1,000株以上は10,000円分のギフトカードがもらえます。

2023年2月期の第1四半期の業績は、営業収益が前年比126.2%、営業利益が113.7%となりました。ただしコロナ前の2019年の水準までには戻っていません。

1-9.ゲオホールディングス

証券コード 2681
権利確定月 3月・9月
株価 1,587円
優待に必要な最低株数 100株
必要な投資金額 158,700円
配当利回り(会社予想) 1.52%
主な優待内容 割引券

※2022年8月18日のデータ

レンタルビデオ、中古品の買取・販売などのリユース事業を手掛けている企業です。株主優待では、リユース店優待割引券2,000円相当がもらえます。保有株式数が100株以上の方を対象に、一律で2,000円分です。レンタル半額優待については、2021年12月31日をもって終了となっています。

2023年3月期 第1四半期の連結決算では、売上高が対前年7.0%増、営業利益が248.4%増となりました。新型コロナ対策であるまん延防止等重点措置が3月下旬に全面解除となった事により、客数・客単価ともに上昇し、「ゴールデンウィークセール」もリユース衣料品を中心に売上増加に貢献しました。1株あたりの配当は昨年と同じく、年間24円を予定しています。

1-10.アシックス

証券コード 7936
権利確定月 12月・6月
株価 2,623円
優待に必要な最低株数 100株
必要な投資金額 262,300円
配当利回り(会社予想) 1.17%
主な優待内容 優待割引券

※2022年8月18日のデータ

アシックスは運動用のスニーカー・シューズを始めとしたスポーツ用品の開発・販売を展開しています。株主優待では、直営店舗などで使える優待割引券を、下記のとおり贈呈しています。

保有株式数 保有期間
1年未満 1年以上 3年以上
100株以上 20%割引券10枚 30%割引券10枚
300株以上 30%割引券10枚 40%割引券10枚

2022年12月期 第2四半期の連結決算は、売上高が対前年7.4%増、営業利益は20.1%マイナスとなりました。「パフォーマンスランニング」が好調で増収ではあったものの、支払手数料の増加などにより減益になったとのことです。1株あたりの年間配当は、昨年より8円多い32円を予定しています。

まとめ

買い物で使える株主優待銘柄を10個紹介しました。どの銘柄も、身近な店舗の買い物がお得になる内容で、普段から利用している方には魅力的でしょう。

ただし業界による好調・不調の違いも見られ、スーパーやリユース店は好調ですが、家電量販店などは苦戦しています。インフレや原材料・エネルギー価格の高騰が続くなか、業績を立て直せるのかが問われています。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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