SMBC日興証券、信用取引の評判は?手数料や始め方、メリット・デメリット

信用取引は市場が活気づく局面での「買い」や、値下がり局面の「売り」など、多角的な投資が可能になるほか、レバレッジをかけることができるので、個人投資家が悩む資金不足をカバーできるのが特徴です。

中でもSMBC日興証券の信用取引は取扱銘柄が豊富で、業界最安級の手数料で取引可能なほか、
店頭証券ならではの手厚いサポートも受けられるため、注目している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、SMBC日興証券の信用取引について詳しく解説していきます。SMBC日興証券の評判や手数料、メリット・デメリットについて興味がある方は、参考にしてみてください。

※本記事は2021年7月時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. SMBC日興証券の特徴
    1-1.「総合コース」と「ダイレクトコース」
    1-2.SMBC日興証券の信用取引の仕組み
  2. SMBC日興証券の信用取引のメリット
    2-1.豊富な取扱銘柄数と業界最安水準の手数料
    2-2.株式を保証金として差し入れることができる
    2-3.同じ銘柄を同じ日に何度でも取引できる
    2-4.充実したサポートを受けられる
  3. SMBC日興証券の信用取引のデメリット
    3-1.レバレッジ取引は損失リスクも大きい
    3-2.追証が発生する可能性がある
    3-3.信用取引特有のコストがある
  4. SMBC日興証券の信用取引の評判
  5. SMBC日興証券の信用取引の始め方
  6. まとめ

1 SMBC日興証券の特徴

SMBC日興証券は、三井住友フィナンシャルグループ傘下の証券会社です。窓口やコールセンターがある総合証券会社として知られており、野村證券や大和証券と並ぶ日本の大手証券会社です。また、オンライン取引も可能なため、取引コストの安いネット証券として利用することも可能です。

1-1 「総合コース」と「ダイレクトコース」

SMBC日興証券には店頭サポートがある「総合コース」と、オンライン取引の「ダイレクトコース」があります。受けられるサービスや取引手数料は、それぞれのコースで変わってきます。

総合コースは、専属の担当者がつき、店頭で資産運用のサポートが受けられるほか、自宅訪問や電話でのサポートを受けることもできます。資産運用の相談のほか、顧客のニーズに合わせた銘柄選定など、幅広いサービスを受けることが可能となっています。

しかし取引手数料は、手厚いサポートを受けられるぶん、ネット証券と比べて高くなります。総合コースの取引手数料(税込)は以下の通りです。ただし、三井住友銀行の口座連携サービスである「バンク&トレード」を申し込むと、上記取引手数料の28.5%割引で取引を行えます。

100万円以下 0.44275%
100万円~200万円 0.34650%+962円
200万円~300万円 0.30800%+1,732円
300万円~400万円 0.28875%+2,310円
400万円~500万円 0.26950%+3,080円
500万円~1,000万円 0.23100%+5,005円
1,000万円~2,000万円 0.21175%+6,930円
2,000万円~3,000万円 0.19250%+10,780円
3,000万円~5,000万円 0.11550%+33,880円
5,000万円~ 96,250円

※%は約定金額に対する割合です。

一方、ダイレクトコースは、オンライン取引専用のコースです。総合コースのような対面サポートは無いものの、取引手数料が安く、ダイレクトコースならではのオンラインサービスを受けることができます。銘柄選定や取引タイミングなど自己判断で行いたい方向けのコースです。

SMBC日興証券のオンライン取引は「日興イージートレード」を利用します。ダイレクトコースなら、約定金額にかかわらず信用取引手数料が無料で利用できるので、取引コストをかけずに何度でも取引することが可能です。

1-2 SMBC日興証券の信用取引の仕組み

信用取引は、現金や株式を担保として証券会社に差し入れ、担保の3.3倍の資金や株券を借りて取引できる制度のことです。通常の現物株取引の場合、大きな利益を狙うにはそれに応じた資金が必要になる一方、信用取引では投資資金以上の取引ができるため、少ない資金で大きな金額の取引が可能になります。

信用取引を始めるには、「委託保証金」といわれる担保を証券会社に差し入れる必要があり、日興イージートレード信用取引の委託保証金率は30%に設定されています。

例えば、日興イージートレードの信用取引で約定金額100万円分の信用買いをしたい場合、約定金額の30%である30万円を委託保証金として証券会社に差し入れるだけで済みます。このように、少ない資金からテコの原理のように大きな金額を取引できることをレバレッジ効果といいます。

また、信用取引では、値下がり時に利益を狙える「空売り(信用売り)」を行うことも可能です。空売りとは、証券会社から株券を借りて行う取引で、委託保証金を担保に証券会社から株券を借りて売り、市場で買い戻すことで差額分の利益を狙えるのが特徴です。なお、株券を借りる際、コストとして証券会社に支払う「貸株料」が発生します。

例えば、株価が下落すると予想して、証券会社から株券を借りて信用売りをする場合、予想通り株価が下落して買い戻しできれば、売り注文を出したレートから買い戻したレートの差額分が利益となります。

また、信用取引には、「制度信用取引」と「一般信用取引」の2種類があります。制度信用取引は取引所のルールで行う信用取引です。返済期限が最長6か月と決められており、取引所の選定基準を満たした銘柄が取引の対象となります。

これに対して、一般信用取引とは証券会社のルールで行う信用取引であり、返済期限は原則無期限で、証券会社が指定した銘柄が取引の対象となります。

制度信用取引は返済期限や銘柄の選定基準が厳しいことから、一般信用取引と比べて信用金利が低く設定されている一方、一般信用取引は無期限の返済期限や取引所ルールなどがないため取引の自由度が高いのが特徴です。また、制度信用取引と比べて信用金利は高く設定されています。制度信用取引と一般信用取引の比較は以下の通りです。

制度信用取引 一般信用取引
信用買い 信用売り 信用買い 信用売り
取引手数料0円
信用金利
0.00% 2.50% 0.00% 3.00%
貸株料
1.15% なし 1.15% なし

※日興イージートレード信用取引のダイレクトコースでの比較です。
※2021年7月3日時点。

2 SMBC日興証券の信用取引のメリット

SMBC日興証券は、総合証券会社ならではの充実したサポートや、豊富な取扱銘柄数が特徴で、取引コストも最安水準です。以下、詳しく見ていきましょう。

2-1 豊富な取扱銘柄数と業界最安水準の手数料

SMBC日興証券では、一般信用の売建銘柄数が約2,000銘柄と豊富で、多くの収益機会を得ることが可能です。また、取引手数料は約定金額、建玉残高にかかわらず0円となっています。SMBC日興証券の取扱銘柄数の比較は以下の通りです。

項目 SMBC日興証券 SBI証券 楽天証券 auカブコム証券 松井証券 マネックス証券
買建 可能 可能 可能 可能 可能 可能
売建 可能 可能 可能 可能 可能 可能
一般信用売建銘柄数 約2,000銘柄 約2,400銘柄 約3,800銘柄 約2,400銘柄 約970銘柄 約2,200銘柄

さらに、一般信用売建銘柄数に加えて、IPO(新規公開株式)の取扱数も多いことで知られており、その数は国内トップクラスです。「IPO優遇特典」では、信用取引建玉残高によってIPOの当選確率が上がるサービスも行われています。

一方、SMBC日興証券の取引手数料(税込)の比較は以下の通りです(1約定制プランの場合)。

項目 SMBC日興証券 SBI証券 楽天証券 auカブコム証券 松井証券 マネックス証券
10万円 0円 99円 99円 0円 0円 99円
20万円 0円 148円 148円 0円 0円 148円
30万円 0円 198円 198円 0円 0円 198円
50万円 0円 198円 198円 0円 0円 198円
100万円 0円 385円 385円 0円 1,100円 385円
300万円 0円 385円 385円 0円 3,300円 1,100円

SMBC日興証券は、信用取引の手数料ゼロを実現している数少ない証券会社です。信用取引では、頻繁に売買することもあるため、取引コストがかさむ悩みを解決できます。

2-2 株式を保証金として差し入れることができる

信用取引では、証券会社に差し入れる担保は現金もしくは株式のいずれかを選択できます。株式は現金とは違い価格が変動するので、あらかじめ定められた評価率によって、評価額が決まります。担保となる株式の評価額の計算は、定められた評価率×時価=代用有価証券の評価額となります。

例えば、株式100万円分を担保に信用取引を行う場合、あらかじめ定められた評価率が70%とすると、株式70万円分が評価額となり、保証金として差し入れることができます。70万円の保証金に対して、3.3倍の取引が行えるので、70万円×3.3=231万円分の取引が可能になります。

株式を保証金として差し入れられることにより、保有中で含み損を抱えている銘柄や、処分を検討している銘柄などを有効活用することができます。

2-3 同じ銘柄を同じ日に何度でも取引できる

通常の現物株の場合、銘柄を買い付け、その日に売却することはできても、同日中に同銘柄を買い付けることはできません。

一方、信用取引は、2013年に実施された信用取引の制度改正により、同日、同一資金で同銘柄の回転売買が可能になっています。保証金の与信限度額内であれば、同日に同銘柄を繰り返し売買することができるので、資金効率を高めることができます。

2-4 充実したサポートを受けられる

SMBC日興証券の信用取引で総合コースを選ぶと、専門知識を備えた専属の担当者と資産運用に関する相談ができます。

オンライン専門証券会社にも電話やメールによるサポートはありますが、専属の担当者がつくわけではないので、形式的な答えにとどまるケースもあります。そのため、SMBC日興証券の総合コースはプロに直接聞きたい初心者ユーザーに向いています。

3 SMBC日興証券の信用取引のデメリット

SMBC日興証券の信用取引には、オンライン取引専門の証券会社にはない充実したサポートや、取引コストの面などで多くのメリットがある一方、デメリットもあります。詳しく見ていきましょう。

3-1 レバレッジ取引は損失リスクも大きい

レバレッジをかけて投資資金以上の取引ができることは信用取引の大きなメリットです。一方、予想とは違う方向に相場が動いた時は、逆のレバレッジ効果が働き、損失を増大させる可能性があります。

3-2 追証が発生する可能性がある

信用取引には、委託保証金率を維持するために追証(追加証拠金)制度が導入されています。信用取引による含み損の拡大や、担保としている株式の値下がりなどで、委託保証金率が一定の水準を下回った場合、追加で保証金の差し入れが必要になるケースがあり、これを追証と呼びます。

追証にならないためには、常に委託保証金率を確認し、委託保証金率の上限ギリギリで取引を行わないように、ある程度余裕を持たせる必要があります。

3-3 信用取引特有のコストがある

信用取引では、信用取引特有のコストが発生します。例えば、信用買いの場合、証券会社からお金を借りる際に掛かる「信用金利」があります。信用売りの場合は、証券会社から株を借りる際に「貸株料」がかかります。その他にも、証券会社の信用売り残高が信用買い取引残高を上回る場合、「逆日歩」という費用が発生します。

4 SMBC日興証券の信用取引の評判

SMBC日興証券で信用取引を行っているユーザーからは、以下のような意見や感想が寄せられています。

  • 取引コストの面で、他社より使いやすい
  • 対面サポートがあるのは投資初心者にも嬉しい
  • 回転売買により、細かな収益チャンスを獲得できる
  • レバレッジにより、リスクコントロールが難しい
  • 総合コースだと取引手数料が高い

※個人の感想です。サービスのご利用にあたっては、ご自分でも情報収集された上で最終的にご判断ください。

SMBC日興証券の信用取引手数料は約定金額に関わらず無料なので、特に取引を頻繁に行うユーザーから高く評価されています。また、対面サポートも充実しているため、信用取引を行うのが初めての場合でも、専属のプロに相談しながら取引を進められる点も好評です。

5 SMBC日興証券の信用取引の始め方

SMBC日興証券で信用取引を始めるには、総合口座を開設した上でS信用取引専用口座を開設する必要があります。信用取引は現物株取引よりリスクが高く、大きな損失が発生する可能性があるので、信用取引専用口座を開設する際に審査があります。

SMBC日興証券の総合口座を開設した後、信用取引の利用申し込みページから手続きを進めることができます。緊急連絡先電話番号を指定した後、信用取引のルールへの同意、「信用取引口座設定約諾書」に承諾すると手続きは終了となります。

審査に通過すれば、最短5日営業日後に信用取引を開始できます。

まとめ

信用取引は、レバレッジを効かせて少ない資金でも大きな取引が可能な一方、取引コストは現物取引に比べて高くなることもあります。しかし、SMBC日興証券は、約定金額や建玉残高にかかわらず取引手数料はかからないため、投資家にとって大きなメリットです。

SMBC日興証券の信用取引に関心のある方は、メリット・デメリットをしっかりと把握した上で、利用者の評判も参考にしながら慎重に検討しましょう。

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