SBI証券、CFD取引(くりっく株365)の評判は?特徴を主要ネット証券と比較

SBI証券の「くりっく株365」は国内外の主要株価指数やETFに投資できる取引所CFDです。CFD取引はレバレッジをかけながら資産を運用できる取引方法で、少額で始められることから、2010年の上場以降、くりっく株365の口座開設数も増加を続けています。

そこで、この記事ではSBI証券の取引所CFD「くりっく株365」について、特徴、メリット・デメリット、評判、口座開設の手順を詳しくご紹介します。CFD取引に関心のある方は、ご参考ください。

※この記事は2021年4月7日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。

目次

  1. SBI証券のCFD「くりっく株365」の特徴
    1-1.くりっく株365とは
    1-2.SBI証券と主要ネット証券の手数料比較
  2. SBI証券のCFD「くりっく株365」のメリット
    2-1.レバレッジ取引が可能
    2-2.相場の下落局面でも利益を狙える
    2-3.取引可能時間が長い
    2-4.配当相当額を受け取れる
    2-5.為替リスクがない
  3. SBI証券のCFD「くりっく株365」のデメリット
    3-1.レバレッジによってリスクも高くなる
    3-2.取扱銘柄が少ない
    3-3.ロスカットによる強制決済
    3-4.配当相当額の支払いが必要な場合も
    3-5.ロールオーバーで配当相当額や金利相当額の支払い
  4. SBI証券のCFD「くりっく株365」の評判
  5. SBI証券のCFD「くりっく株365」を始める手順
    5-1.証券総合口座を持っていない場合
    5-2.証券総合口座を持っている場合
  6. まとめ

1 SBI証券のCFD「くりっく株365」の特徴

CFD取引は必要な資金を証券会社などに預け入れ、取引結果の差額だけを証拠金から決済する方法です。

CFD取引の対象となるのは株価指数や個別株式、ETF(上場投資信託)などの市場価格に連動する銘柄で、この銘柄の値上がりや値下がりを予想して収益を狙うのがCFD取引の特徴です。また、預けた証拠金の何倍もの金額を取引できるため、資産を効率的に運用することが可能です。

1-1 くりっく株365とは

SBI証券の「くりっく株365」は東京金融取引所に上場する取引所CFDです。「日経225」「NYダウ」「DAX」「FTSE100」という4つの国の主要株価指数に連動したCFD銘柄を取引することができます。

CFD取引は証券会社などの個々の取引事業者と相対取引する店頭CFDと、取引所を介する取引所CFDに分かれ、SBI証券は後者である取引所CFD「くりっく株365」の取扱事業者としてCFDサービスを提供しています。

また、投資家が取扱事業者に預け入れた証拠金は東京金融取引所に預託されるので、万が一、取扱事業者が破綻した場合でも投資家の証拠金は原則として保全される仕組みとなっています。

さらに、くりっく株365は日本投資者保護基金の対象となっているため、証拠金を預託する前に取扱事業者が破綻した場合でも最大1千万円の補償を受けられます。店頭CFDではこれらの仕組みがないため、CFDの取扱事業者の破綻リスクなどを背負わなければならないという違いがあります。

1-2 SBI証券と主要ネット証券の手数料比較

くりっく株365の手数料は取扱事業者によって異なります。例えば、国内株価指数に連動する「日経225」では、「日経平均株価指数×100円」を1枚という単位で取引しますが、1枚ごとの取引手数料は「くりっく株365」を取り扱う証券会社によって異なります。

以下は、SBI証券と主要ネット証券の1枚当たりの取引手数料(税込)を銘柄ごとにまとめた表です。

項目 SBI証券 auカブコム証券 岡三オンライン証券 岩井コスモ証券
日経225 156円 156円 156円 220円
NYダウ※ 30円 16円 30円 22円
DAX 156円 156円 156円 220円
FTSE100 156円 156円 156円 220円

※NYダウは「株価指数×10円」が1枚の取引単位になります。

また、預けている証拠金が取引に必要な証拠金を一定額下回るとロスカットとなり、強制決済されます。このロスカットを判定するラインも取り扱う証券会社によって異なります。

SBI証券では取引口座の時価評価額が必要証拠金額の70%を下回った場合、自動的にロスカットとなりますが、auカブコム証券と岩井コスモ証券では75%です。岡三オンライン証券では50~100%の範囲で投資家自らロスカット値を選択することができます。

2 SBI証券のCFD「くりっく株365」のメリット

ここからは、SBI証券の取引所CFD「くりっく株365」のメリットについて確認してみましょう。

2-1 レバレッジ取引が可能

SBI証券の取引所CFD取引「くりっく株365」では、レバレッジによって効率的に資金を運用できます。

例えば、日経平均株価が29,000円だとすると、日経225証拠金取引の価格は、日経平均株価指数×100円=290万円分の取引が可能です。2021年4月7日時点の必要証拠金は81,960円なので、この時のレバレッジは約35倍となります。

レバレッジの効かない現物株などの取引では同じ81,960円でも同額の取引しかできません。しかし、くりっく株365では、少ない資金で元手の何倍もの取引が可能なため、より大きなリターンを目指すことができます。

2-2 相場の下落局面でも利益を狙える

くりっく株365は相場の下落局面で利益を狙える点もメリットの一つです。現物株などは相場の下落局面で売却益を得ることが難しく、運用益は配当等に頼らざるを得ませんが、くりっく株365では、値下がりを予想して「売り」から取引を始めることが可能です。

そのため、相場の下落局面でも反対売買(この場合は「買い戻し」)を行うことで利益を狙うことができます。

2-3 取引可能時間が長い

取引時間が長い点もくりっく株365のメリットです。「日経225」「NYダウ」は平日の午前8時30分〜翌朝午前6時までのほぼ24時間、「DAX」は夕方16時〜翌朝午前6時、「FTSE100」は夕方17時〜翌朝午前6時まで取引可能です。サマータイムの期間は午前5時までの取引となります。

このため、日中仕事のある方でも帰宅後に取引することが可能です。また、投資対象となる株価指数は経済指標やイベントなどによって大きく値動きするため、海外市場の時間帯でもタイミングを逃さず取引できるのもメリットとなります。

2-4 配当相当額を受け取れる

くりっく株365では、買いポジションを保有している場合(=「買い」取引でスタートして決済を行っていない状態のこと)、配当金に相当する配当相当額を受け取れます(※ドイツ株価指数「DAX」は配当込みのトータル・リターン指数のため、配当相当額が発生しません)。

2-5 為替リスクがない

SBI証券の取引所CFD「くりっく株365」は円取引のため為替リスクがない点もメリットの一つです。

本来、海外株や海外ETFに分散投資する場合、現地の通貨に両替してから対象となる金融商品を購入するため為替リスクが生じます。しかし、「くりっく株365」では売値や買値を提示するマーケットメイカーが為替リスクを考慮した価格決定を行うため、NYダウやDAXなどの海外指数であっても取引参加者が為替リスクを負うことはありません。

3 SBI証券のCFD「くりっく株365」のデメリット

SBI証券の取引所CFD「くりっく株365」にはデメリットもあるため事前に把握しておくことが重要です。

3-1 レバレッジによってリスクも高くなる

くりっく株365はレバレッジによって損失リスクも高くなります。例えば、日経225が29,000円の時に1枚購入し、その後、100円上昇すれば10,000円の利益となりますが、100円下落すれば10,000円の損失となります。

相場が予想通りの動きをすれば大きなリターンを得ることができる一方、予想と逆の動きをした場合、損失も大きくなる可能性に注意が必要です。

3-2 取扱銘柄が少ない

くりっく株365は株価指数に連動した4銘柄のみの取り扱いとなります。選びやすい反面、選択肢が少ない点はデメリットとなります。取引所CFDとは異なりますが、他の店頭CFDでは金・原油や海外株式を原資産とした100銘柄以上を取り扱っている証券会社もあります。

なお、東京金融取引所は金と原油のETFに連動した銘柄の取り扱いを予定していますが、新型コロナの影響を受けて延期しています。取引開始日は2021年4月7日時点で未定です。

3-3 ロスカットによる強制決済

CFD口座の時価評価額が必要証拠金額の70%を下回るとロスカットとなり、損失が出た状態で強制的に決済されます。

また、大きな値動きがあるときには預けている証拠金以上の損失が発生する可能性もあり、この場合、証拠金を超えた損失部分は追加で支払いが必要です。これを追証と言います。

3-4 ロールオーバーで配当相当額や金利相当額の支払い

ポジションを保有している場合、反対売買をしないまま日をまたぐと(=ロールオーバー)、配当相当額の支払いが発生します。「買い」で取引をしている場合、配当相当額を受け取ることができますが、「売り」の場合、配当相当額の支払いは事実上のコストとなります。

一方、ロールオーバーで金利相当額が発生する場合もあります。売りポジションでは金利相当額を受け取ることができますが、買いポジションでは金利相当額の支払いが必要になります。

項目 買いポジション 売りポジション
配当相当額 受取り 支払い
金利相当額 支払い 受取り

4 SBI証券のCFD「くりっく株365」の評判

SBI証券の取引所CFD「くりっく株365」の利用者からは以下のような意見や感想が寄せられています。

  • 「レバレッジで現物株よりも大きな運用益が狙える」
  • 「取引時間が長いため、日中は本業が忙しいが夜間に取引ができる」
  • 「先物取引よりも期日が長いからある程度の長期保有が可能」
  • 「取扱銘柄はシンプルで分かりやすいが4銘柄は少ない」
  • 「追証をする前にロスカットされた」

SBI証券のくりっく株365は取引手数料も最安水準で、少額からレバレッジを効かせた取引を24時間いつでも行える点が好評な一方、取り扱い銘柄の少なさやロスカットなどのリスクについて言及する口コミもあります。

なお、くりっく株365は以前まで取引期限となる期日は定められていませんでしたが、2020年10月26日から全ての銘柄で取引期限のあるリセット付商品となり、最長15か月(日経平均先物などは3か月)となっています。

5 SBI証券のCFD「くりっく株365」を始める手順

SBI証券で取引所CFD「くりっく株365」を始めるには、CFD(くりっく株365)取引口座および証券総合口座が必要となります。

5-1 証券総合口座を持っていない場合

証券総合口座を持っていない場合、証券総合口座とCFD(くりっく株365)取引口座を同時に申し込みます。SBI証券の「CFD(くりっく株365)取引口座開設」から、「口座をお持ちでないお客様」の指示に従って手続きを進めると、証券総合口座とCFD(くりっく株365)口座の同時申し込みが可能です。

なお、証券総合口座の申込みにはマイナンバーカード、またはマイナンバーの通知カードと運転免許証などの身分証明書が必要になります。

5-2 証券総合口座を持っている場合

証券総合口座を持っている場合、ログイン画面のCFD(くりっく株365)の申込フォームから手続きを行います。勤務先や投資経験、金融資産の状況などの各項目を入力すると、最短で申込みと同時に口座開設が完了します。

なお、未成年の方や80歳以上の方はCFD(くりっく株365)口座の開設ができません。また、「リスクのある商品を取引するために十分な金融資産はあるか」「取引のルールやリスクを理解しているか」が審査のポイントとなるため、CFD取引の特徴をよく把握してから口座開設の申込みを行うことが大切です。

まとめ

SBI証券の取引所CFD「くりっく株365」では、国内および海外の株価指数に連動した銘柄のレバレッジ取引が可能です。また、現物株よりも取引時間が長いため投資機会を逃しにくいほか、「売り」から始めることで相場下落局面でもリターンを狙うことができます。

ただし、CFD取引は証拠金取引なので、相場が予想と反対の動きをすれば損失も大きくなる点に注意が必要です。くりっく株365を取り扱っている証券会社を選ぶ際は、ハイリスク・ハイリターンな商品であることを理解した上で、利用者の評判などを参考にしながら、慎重に検討することが大切です。

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