楽天証券、アルゴ注文の評判は?使い方や特徴、取引手数料の比較も

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株取引を行う上で重要なのは感情をコントロールし、トレードプランに従うことです。アルゴ注文は、あらかじめ設定したルールに沿って売買してくれるため、感情に左右されない機械的なトレードが可能になります。

そこでこの記事では、楽天証券のアルゴ注文について詳しく説明していきます。使い方や特徴などに興味のある方は参考にしてみてください。

※本記事は、2022年12月12日の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. 楽天証券のアルゴ注文とは
  2. 楽天証券のアルゴ注文のメリット・デメリット
    2-1.感情に左右されない
    2-2.損小利大が可能になる
    2-3.投資戦略が立てやすい
    2-4.日中忙しい人でも取引に参加できる
    2-5.相場状況を見極める必要がある
    2-6.日本株にしか対応していない
  3. 楽天証券のアルゴ注文の評判
  4. 楽天証券のアルゴ注文の始め方
  5. まとめ

1 楽天証券のアルゴ注文とは

「アルゴ注文」とは、あらかじめ設定したトレード条件に合致したときに自動で注文が発注される自動売買機能です。

中でも楽天証券のアルゴ注文は、事前にトレード条件をインプットさせれば、楽天証券のシステムが自動で監視、注文執行を行うため、チャート画面に張り付く時間と労力を削減できます。また、パソコンの電源を落としても、トレード条件に合致するまで、アルゴの稼働は継続されるので、日中忙しい方でも手間暇をかけることなく利用できます。

さらに、楽天証券のアルゴ注文では、「指値注文」や「逆指値注文」などのよく使われる注文方法のほか、以下のような「アイスバーグ注文」「スナイパー注文」「トレイリング注文」「リザーブ注文」「リンク注文」などの注文設定を活用することができます。

アイスバーグ注文 1つの注文を少しずつ小分けに発注する機能で、大口注文や出来高の薄い市場での取引で、目立たせたくない場合に便利な注文方法です。
スナイパー注文 指定した価格の気配が表示されるまでは、発注を待機し、表示されたときに瞬時に発注される機能です。約定しなかった分は自動的にキャンセルとなり、指定した気配が再度表示されるまで待機となります。他の投資家に対して、大口注文を目立たせたくない場合に役立つ注文方法です。
トレイリング注文 逆指値注文を設定しつつ、株価が有利な方向に動いた場合、逆指値価格を自動修正する機能です。例えば、株価が下落した際、通常どおり指定した逆指値価格で売却されます。一方、株価が上昇した際、指定した売却価格を自動的に切り上げ、株価の値上がりに追従できるので、損失を限定しつつ、利益拡大を狙えます。有効期限は10営業日先まで設定可能です。
リザーブ注文 日時や株価を指定して発注できる機能です。決算発表や経済指標などの重要イベントの発表に合わせて、注文予約を入れられるので、重要イベントのタイミングに乗り遅れることなく、トレードすることが可能です。
リンク注文 最大10個の注文を連続して登録できる機能です。あらかじめ条件を設定しておけば、前の注文が約定したら自動で次の注文が発注されるので、相場や約定結果を確認する手間を省けます。また、決済注文時に損切りと利食いの注文を同時に設定できるので、リスクコントロールしつつ、利益拡大を狙えます。

楽天証券は、「マーケットスピードⅡ」でアルゴ注文を活用できるほか、スマホアプリ(iSPEED)でもアルゴ注文を行える唯一の証券会社なので、外出先でもスマホ一つでアルゴ注文を設定し、稼働させることができます。

また、楽天証券の取引手数料は業界最安水準なので、株トレードおよびアルゴ注文との相性も良好です。楽天証券の取引手数料および他ネット証券との比較は以下の通りです(全て税込)。

証券会社 取引手数料(1約定制)
5万円 10万円 30万円 50万円 100万円
楽天証券 0円 0円 0円 0円 0円
SBI証券 0円 0円 0円 0円 0円
auカブコム証券 55円 99円 275円 275円 535円
マネックス証券 55円 99円 275円 275円 535円
GMOクリック証券 50円 90円 260円 260円 460円
岡三オンライン証券 108円 108円 385円 385円 660円

※SBI証券:ゼロ革命の対象者のみ
※楽天証券:ゼロコースのみ

2 楽天証券のアルゴ注文のメリット・デメリット

楽天証券のアルゴ注文は、最先端かつ多彩な注文機能が搭載されているので、相場状況や投資スタイルに合わせた注文を設定でき、自動で運用してくれます。また、売買の自動化が可能になるだけではなく、注文タイプを駆使することで機関投資家など、プロの投資家同様の環境で投資を行うことが可能になります。

楽天証券のアルゴ注文を利用するメリット・デメリットを確認していきましょう。

2-1 感情に左右されない

株取引で難しいのは感情のコントロールです。トレードルールを遵守することは、株取引で大切な要素の一つですが、投資資金の変動により、頭では分かっていても感情に邪魔されることは、多くの投資家が経験します。

例えば、損切りするべき局面でも、損失確定をしたくないとトレードルールを破った場合、大きな損失に繋がることもあります。また、逆に利益確定するべき局面で、根拠のない利伸ばしをすれば、利益確定のチャンスを失い、最悪の場合、損失を出すケースもあります。

一方、アルゴ注文では、設定したトレードルールに沿って機械的にトレードしてくれるので、設定したシステムを止めない限り、売買が感情に左右されることはありません。そのため、想定外の値動きでパニックにもならず、衝動的にトレードをするリスクを回避することができます。

2-2 損小利大が可能になる

楽天証券のアルゴ注文では、設定次第で損小利大が可能になる注文タイプがあります。例えば、トレイリング注文は、株価が自分にとって有利な方向に動いた場合、自動で逆指値を修正してくれるので、リスクリワード(損失対利益の比率)が守られます。

トレイリング注文の逆指値価格の自動切り上げは、あくまで株価上昇局面に対して実施されるので、損失を限定しつつ、利伸ばしすることが可能になります。

また、リンク注文やIFD注文でも同様に損失を限定したトレードが行えます。リンク注文では、利食いと損切りの注文を同時に設定でき、IFD注文では、新規注文約定後に決済注文が発注されるので、リスクコントロールしつつ、利益拡大を狙うことができます。

2-3 投資戦略が立てやすい

楽天証券のアルゴ注文は、運用の自動化を図ることが可能になるだけではなく、投資戦略を立てやすくなるメリットもあります。例えば、株価の上昇トレンドがしばらく継続する場合、トレイリング注文が役立つほか、「A株の現物買い→A株の現物売り→B株の現物買い→C株の信用売り」など相場状況に合わせて連続発注したい場合は、リンク注文が使えます。

また、様々な注文方法を組み合わせることで、投資戦略の幅も広がります。例えば、新規注文の指値・逆指値、決済注文の利益確定・損切りの注文を一括で出せる「IFO注文」とトレイリング注文を組み合わせれば、順張り戦略を進めやすくなるほか、株価反発局面でも活用できます。

2-4 日中忙しい人でも取引に参加できる

株取引では、チャート画面に張り付き、トレードチャンスを待つ場合もありますが、楽天証券のアルゴ注文は、パソコンの電源を落としても事前にトレード条件をインプットさせていれば、楽天証券のシステムが自動で監視、注文執行を行うため、日中仕事で忙しい方や相場を見る時間のない方でも、取引に参加することができます。

2-5 相場状況を見極める必要がある

アルゴ注文は、運用の自動化及び効率化をできる点が大きなメリットです。一方、設定したアルゴ注文が投資成果を必ず上げるという保証はありません。

設定したアルゴ注文と相場の相性が合えば、利益拡大の可能性も高くなりますが、アルゴ注文と相場の相性はその時々で変わってきます。例えば、株価が上昇トレンドを形成している場合、トレイリング注文等が役立つ一方、上下変動が激しい相場の場合、トレイリング注文との相性は良くありません。

このようにアルゴ注文を活用する際は、相場状況を見極める力が求められるため、どのような相場で、どの注文方法が適しているのかを理解しておく必要があります。

2-6 日本株にしか対応していない

楽天証券のアルゴ注文は日本株のみの対応なので、外国株のアルゴ注文ができない点はデメリットになります。一方、auカブコム証券の自動売買サービスは、日本株のみならず米国株にも対応しています。好調な米国株投資に注目している方などは、楽天証券の今後のアップデートに期待です。

3 楽天証券のアルゴ注文の評判

楽天証券のアルゴ注文を活用するユーザーからは、以下のような意見や感想が寄せられています。

  • プロ同様のトレード環境が使えて嬉しい
  • 損失を限定できるので不安も和らいだ
  • スマホアプリで運用できるのは便利
  • 多彩な注文タイプがあり、可能性が広がる
  • その時々でアルゴ注文の優位性が変わる

※個人の感想です。サービスのご利用にあたっては、ご自分でも情報収集をされた上で最終的にご判断ください。

トレードプランを遵守してリスクを抑えた運用ができることや、パソコンを持っていない人でもスマホアプリで運用できる点などが高い評価を受けている一方、アルゴ注文が外国株に対応していない点や、相場状況等に合わせた注文選択が難しいとの声もあるので、参考にしてみてください。

4 楽天証券のアルゴ注文の始め方

楽天証券のアルゴ注文を始めるには、楽天証券の総合証券取引口座を開設する必要があります。

まずは楽天証券のトップページにある「口座開設」から口座開設手続きへ進み、本人確認を行います。本人確認書類の提出では、運転免許証や個人番号カード、健康保険証などを用意しておきましょう。

次に、氏名、住所、メールアドレスなど本人情報の入力を行います。ここまで終われば口座開設手続きは完了となり、約5営業日以内に総合証券取引口座ページのログインIDがメールにて送られてきます。

総合証券取引口座ページにログインしたら、取引を始める際に必要な暗証番号、勤務先情報などの初期設定を行います。全ての手続きが完了後、投資資金の入金を行います。入金は、提携銀行によるマネーブリッジのらくらく入金や、インターネットバンキング、通常振込入金から選択できます。

最後に、マーケットスピードⅡの利用申請、ダウンロードを行います。ダウンロードが完了したらログインし、アルゴ注文を開始できます。

まとめ

楽天証券のアルゴ注文は、日中忙しい方や取引効率を高めたい方にも便利な自動売買機能です。感情に左右されない規律あるトレードを実施できるほか、無料で使用できて条件登録も手軽なので、口座開設後を済ませばすぐに始められます。

楽天証券のアルゴ注文に関心のある方は、特徴、メリット・デメリット、評判・口コミ等を確認した上で検討してみてください。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チームは、株式投資に関する知識が豊富なメンバーが株式投資の基礎知識から投資のポイント、他の投資手法との客観的な比較などを初心者向けにわかりやすく解説しています。/未来がもっと楽しみになる金融・投資メディア「HEDGE GUIDE」