PayPay証券、米国株投資の評判は?特徴を主要ネット証券と比較

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世界的な株価好調が続く中、経済成長の著しい米国株投資を検討している方も多いのではないでしょうか。米国株を取引できる証券会社も増えており、中でもPayPay証券は1,000円から購入可能で、24時間365日、手軽に取引できるのが特徴です。

この記事では、PayPay証券の特徴やメリット・デメリット、評判、始める手順について詳しくご紹介します。米国株投資に関心のある方、少額で海外投資を始めたい方は、参考にしてみてください。

※この記事は2021年3月29日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。

目次

  1. PayPay証券とは
    1-1.スマートフォンだけで取引できるスマホ証券会社
    1-2.有名企業の株式を1,000円から購入可能
    1-3.厳選された取扱銘柄を提供
    1-4.使いやすいアプリデザイン
    1-5.楽しく投資が学べる学習コンテンツ
  2. PayPay証券の米国株投資のメリット
    2-1.手軽に米国株投資ができる
    2-2.24時間365日取引可能
    2-3.米国企業についてもマンガで学べる
    2-4.操作方法がわかりやすい
    2-5.PayPayボーナスで擬似投資が可能
  3. PayPay証券の米国株投資のデメリット
    3-1.取引可能銘柄が限られる
    3-2.取引手数料がやや高い
    3-3.入出金に手数料がかかる
    3-4.チャートの利用やテクニカル分析ができない
  4. PayPay証券の米国株投資の評判
  5. PayPay証券の米国株投資を始める手順
  6. まとめ

1.PayPay証券とは

PayPay証券は、スマホ専用のネット証券会社です。以下では、PayPay証券の特徴について見ていきましょう。

1-1.スマートフォンだけで取引できるスマホ証券会社

PayPay証券では、専用アプリをダウンロードするだけで口座開設から入金、株取引まで行えるのが特徴です。株式を購入する流れは、「銘柄を選ぶ」→「金額を指定する」→「買う」の3ステップのみとなるので手軽です。

PayPay証券は投資初心者や若者を対象にしたサービスとなっているため、「投資経験なし」の利用者が62.2%、20・30代が53.3%と高い割合を占めます(PayPay証券より)。口座数は15.2万口座、アプリダウンロード数は180万ダウンロードを超えるなど、実績のあるサービスです。

1-2.有名企業の株式を1,000円から購入可能

PayPay証券では、相対取引を採用することで有名企業の株式を1,000円から購入することができます。相対取引とは、証券会社が市場から株式を仕入れ、ユーザーは証券会社から株式を購入する仕組みのことです。

通常の取引は、最低取引数量が銘柄ごとに決まっており、数十万円以上または数百万円以上のまとまった資金が必要になりますが、相対取引では金額に合わせて購入できる株式数が決定されるため、「0.5株」「1.2株」など小数点がつくこともあります。この仕組みにより、株式の単位による制限が無く、1,000円からの少額取引が可能になっています。

相対取引では、出資金額に応じて配当が分配されます。また、株主優待や株主としての議決権についても、単元株(株式ごとに定められた最低取引数)を上回る数を保有することで、その権利を得ることができます。

1-3.厳選された取扱銘柄を提供

PayPay証券では、取引可能な銘柄が厳選されています。取扱銘柄数は多いほどメリットになる場合もありますが、PayPay証券では、投資初心者の方も選びやすいように知名度が高く、実績のある銘柄を主に扱っています。そのため中長期を見据えた積立投資にも向いています。

1-4.使いやすいアプリデザイン

PayPay証券はスマホ証券の分野でのパイオニア企業のひとつであり、アプリデザインも工夫されています。スマホならではの使いやすさに特化した画面デザインや、最短3タップで取引可能な手軽さを追求した取引の手順は簡単で、ユーザーからも高く評価されています。また、PayPay証券のサービスのひとつである「ボーナス運用」は、2020年にグッドデザイン賞を受賞しています。

1-5.楽しく投資が学べる学習コンテンツ

PayPay証券では、投資初心者が興味をもって投資や企業について学べるように、マンガによる投資学習コンテンツを提供しています。

投資の基本的な考え方や取引方法などの初心者向けコンテンツ、上級者が見ても勉強になる企業の沿革紹介などのコンテンツが満載なほか、読みやすいマンガ形式になっているので、活字による勉強が苦手な方でも投資について楽しく学ぶことができます。

2.PayPay証券の米国株投資のメリット

米国では配当を重視する企業運営が行われており、国内株と比較すると配当が高めで、配当が出る回数も年に4回と多いのも特徴です。

PayPay証券の米国株投資には、どのようなメリットがあるのかを確認してみましょう。

2-1.手軽に米国株投資ができる

PayPay証券で取り扱っている米国株(全134銘柄)は、革新的なモノやサービスを提供する企業が中心です。

例えば、Amazon、Facebook、アルファベット(Google)、Appleなどのハイテク企業から、アメリカン航空、ボーイング、Airbnb、キャタピラー、ドミノピザなど日本でもよく知られた様々な業界の企業が名をつらねており、これらの米国株に1,000円から投資することができます。

また、これに加えて米国株のETF(上場投資信託)が25本あり、この中から好きな企業に投資できます(いずれも2021年3月29日時点)。

ETFは世界中のさまざまな資産から、テーマにしたがって設計された投資信託商品です。米国株だけでなく、中国やブラジルなど成長力の期待できる国への投資を行う商品もあります。

2-2.24時間365日取引可能

米国株は通常、米国の証券取引所で取引されています。米国の主要取引所であるニューヨーク証券取引所、ナスダック証券取引所などは取引時間が日本時間23:30~翌6:00(夏時間22:30~翌5:00)と日本の深夜帯です。

しかし、PayPay証券では相対取引を行っているため、米国の取引所の取引時間と関係なく、24時間365日、取引を行うことが可能です(メンテナンス時などは除く)。そのため、普段投資のために時間を取れない方でも、休憩中や休日などに取引できます。

2-3.米国企業についてマンガで学べる

PayPay証券では米国企業の生い立ちやETFの特徴についてマンガで学ぶこともできます。企業の会社概要などを読まなくても、沿革や最近の取り組みなどを手軽に知れるのがメリットです。「米国株に投資をしてみたいけどよくわからない」という方も、PayPay証券では投資対象についてしっかりと学んでから投資することが可能です。

2-4.操作方法がわかりやすい

PayPay証券のアプリは、表示する情報を必要最低限に絞り込み、わかりやすく提供してくれます。画面の操作性もよく、文字も大きめなので操作しやすくなっています。

通常、米国株を購入する際には米ドルが必要になりますが、PayPay証券では円換算されて表示されるため、為替の計算をする必要もありません。また、購入レートにはスプレッド(購入時の為替手数料)が込みになっているのもわかりやすいポイントです。

2-5.PayPayボーナスで擬似投資が可能

PayPay証券では、PayPayボーナスを運用することもできます。PayPayボーナスとは、有効期限が設定されていない無期限のPayPay残高(電子マネー)のことで、1円から投資に使用できます。選べるコースは、短期運用向けのチャレンジコース、長期運用向けのスタンダードコースの2種類です。

PayPayボーナスは、基本的に米国株のETFによって運用されます。ポイントを運用することになるため、現金を使わずに米国株投資を体験できる点がメリットです。「いきなり現金から投資を始めるのは怖い」という場合、このPayPayボーナスの運用から始めることもできます。

3.PayPay証券の米国株投資のデメリット

投資は基本的にリスクを伴います。PayPay証券で米国株に投資する場合のデメリットについても確認しておきましょう。

3-1.取引可能銘柄が限られる

PayPay証券では徹底した銘柄選定を行っているため、米国株を取り扱っているネット証券等と比較した場合、取引可能な銘柄数は豊富ではありません。134銘柄の中に投資したい銘柄がない場合もあることを留意しておきましょう。

3-2.手数料がやや高い

PayPay証券では、取引の際に必要となる手数料は基準価格の0.5~0.7%となっています。他のネット証券では、取引価格によって0.5%未満の証券会社もあるため、PayPay証券の手数料はやや高くなっていると言えます。

PayPayと主要ネット証券の取引手数料

米国株の購入金額 PayPay証券 SBI証券 楽天証券
1,000円 5円 4円95銭 4円95銭
1万円 50円 49円50銭 49円50銭
10万円 500円 495円 495円

また、米国株の取引には、1米ドルにつき以下の為替手数料が発生します。

PayPayと主要ネット証券の為替手数料

項目 PayPay証券 SBI証券 楽天証券
1米ドルあたり 0.35円 0.25円 0.25円

このように、PayPay証券は為替手数料も他の証券会社と比べてやや高いのがデメリットとなります。

3-3.入出金に手数料がかかる

PayPay証券では、証券口座への入出金時に手数料がかかります。証券口座はみずほ銀行の口座なので、みずほ銀行からの利用の場合は安くなります。

入出金にかかる手数料は、次の通りです。

項目 みずほ銀行宛 みずほ銀行以外宛
3万円未満 110円(税込) 275円(税込)
3万円以上 220円(税込) 385円(税込)

振込入金を行う場合、振込手数料が別途発生するので、各銀行で定められている手数料が必要となります。

3-4.チャートの利用やテクニカル分析ができない

PayPay証券のアプリでは手軽さを重視しています。通常の証券会社が提供しているアプリで見られるようなチャートや、チャートを利用したテクニカル分析(統計的に投資対象の値動きの予測を行う分析手法です)の機能などはないため、投資になれた人や上級者にとっては使いづらい場合もあります。

4.PayPay証券の米国株投資の評判

PayPay証券は投資初心者や若い人が主な利用者となっており、次のような口コミや感想が寄せられています。証券会社選びの参考にしましょう。

  • 「米国株を1,000円単位で売買できるのは手軽でうれしい」
  • 「毎月、米国株の積立投資をするのが楽しみ」
  • 「株式投資は初めてだけどマンガが読みやすくて役に立った」
  • 「貯まった配当金でETFを買うことができた」
  • 「米国株の取り扱い数を増やしてほしい」

※上記は全て個人の感想となります。サービスに関してご自身でもよくお調べの上、ご利用をご判断ください。

PayPay証券は1,000円から購入可能な点が好評です。日本のバラエディ番組やニュースでも露出の多いコストコ、ディズニー、テスラなどの銘柄購入を楽しんでいる声もみられるほか、コツコツと積み立てを楽しんでいる利用者もいます。

口座の新規作成が多く審査に時間がかかっている、米国株の取扱銘柄を増やしてほしいという意見もありますが、総合的に見ると、米国株投資を手軽に行える点が評判となっています。

5.PayPay証券の米国株投資を始める手順

PayPay証券の証券口座を開設するには、以下の準備や書類が必要です。

  • インターネットに接続可能なPCまたはスマートフォン
  • マイナンバー確認書類(個人番号カード、通知カードなど)
  • 本人確認書類(運転免許証、保険証など)

口座開設の申し込み手続きは、PayPay証券のアプリまたはサイト上の「口座開設」から行います。口座開設ページの申し込みフォームに情報を入力し、本人確認書類をアップロードします。

内容を確認し、申し込みを確定した後、PayPay証券で審査が行われます。7~10日ほどでID・パスワードを記載した口座開設通知書が登録した住所に郵送で届くので、通知書が記載されているIDとパスワードでログインし、口座への入金を済ませたら、株式投資を始めることができます。

まとめ

PayPay証券は国内・海外株式に1,000円から投資できるスマホ証券です。一見難しそうな米国株取引も、スマホで手軽に銘柄選別・取引できるよう工夫されており、初心者向けの学習コンテンツも充実しています。コツコツと積立投資をしていきたい方、米国株に興味のある方に向いたサービスとなっています。

なお、米国株投資はリターンを期待できる反面、リスクも高くなります。米国株投資を行う際は、元本毀損リスクや為替リスクなどに注意しつつ、慎重に取引をすることが大切です。

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