岡三オンラインは、先物取引ができるネット証券の一つです。取り扱う先物銘柄は日経225やTOPIXなどの国内株価指数なので初心者にもわかりやすいほか、取引ツールは豊富で使いやすく、より高レバレッジのアクティブ先物取引にも対応しているので、1日に何回も取引をする短期売買にも向いています。
この記事では、岡三オンラインの先物取引の特徴、メリット・デメリット、評判について詳しく解説するので、岡三オンラインの先物取引について詳しく知りたい方は、参考にしてみてください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
目次
- 岡三オンラインの先物取引の特徴
- 岡三オンラインの先物取引のメリット
2-1.取引ツールが豊富で使いやすい
2-2.アクティブ取引でハイリターンを狙える
2-3.注文方法や取引方法も多彩
2-4.先物取引の仕組みを動画で学べる - 岡三オンラインの先物取引のデメリット
3-1.通常の取引手数料は高め
3-2.外国株価指数の銘柄はNYダウのみ
3-3.損失リスク
3-4.追証 - 岡三オンラインの先物取引の評判
- 岡三オンラインの先物取引を始める手順
5-1.メールアドレスを登録する
5-2.必要事項を申込フォームへ入力する
5-3.本人確認書類とマイナンバーのアップロード
5-4.申込・審査・口座開設完了
5-5.証拠金預入・取引開始 - まとめ
1 岡三オンラインの先物取引の特徴
岡三オンラインで取り扱っている先物取引とは、将来の一定期日において、投資の対象銘柄をあらかじめ決められた価格で売買する取引です。
先物取引では対象銘柄の値動きの差額で決済します。また、証券口座に一定額の資金(証拠金)を預けて取引するのも先物取引の特徴です。預けた証拠金額よりも大きな単位で取引を行えるので、レバレッジ効果を期待することができます。
岡三オンラインが先物取引のサービス提供を開始したのは2008年6月です。岡三オンラインの先物取引の対象となる主要銘柄は、日経225やTOPIXなどの国内株式指数であり、国内の現物株式と並行して先物取引を行うことで、リスクヘッジを図ることも可能です。
また、日中だけではなく夜間でも取引でき、その手続きはすべてネット上で完結させられるのも特徴です。
2 岡三オンラインの先物取引のメリット
岡三オンラインの先物取引には、以下のようなメリットがあります。
2-1 取引ツールが豊富で使いやすい
岡三オンラインでは、幅広い層の投資家の需要に対応した豊富な種類の取引ツールが用意されています。
岡三ネットトレーダーライトF
「岡三ネットトレーダーライトF」は、簡単操作でスピード注文できる先物取引専用のツールです。この取引ツールに設けられている「スピードショット注文」を利用すると、板画面を2回クリックするだけで素早く注文できます。
短期で取引をする場合や、価格変動が激しい相場で取引する場合などでは、スピード発注が求められるので、このような時にスピードショット注文は役立ちます。銘柄の注文だけではなく、訂正や取消もできるため、素早く取引の修正を行うことも可能です。
また、岡三ネットトレーダーライトFには、「分析チャート」や「先物ボード」の機能も搭載されています。分析チャートは、同時に三画面までチャートを立ち上げることができる上、四種類の銘柄の指数を同時に比較できます。先物ボードは、先物の価格などが一覧で表示されるため、素早く詳細な情報を確認することが可能です。
WEB取引サイト
「WEB取引サイト」は、WEBブラウザ上で先物取引ができるツールです。取引ツールをインストールすることなく、手軽に利用できるのが特徴です。WEB取引サイトの注文画面では、便利な複数の取引方法を簡易的に選択した上で注文できます。チャート画面にも、一般的なテクニカル指標が表示できるため、相場分析もしやすくなっています。
岡三ネットトレーダースマホF
「岡三ネットトレーダースマホF」はスマートフォン専用の先物取引ツールで、外出しているときでも先物取引を行えます。
岡三ネットトレーダースマホFは、銘柄注文の利便性の高さが特徴です。画面表示上の気配値をタップするだけで即注文ができ、「スマート自動決済注文」の機能を利用することで、設定した条件に沿った取引を自動で行うことも可能です。
2-2 アクティブ取引でハイリターンを狙える
岡三オンラインでは、「アクティブ先物取引」のコースが設けられています。アクティブ先物取引を選択すると、取引の際に必要となる証拠金額が通常の半分になるため、そのぶん高いレバレッジを効かせた先物取引が可能で、最大50倍のレバレッジとなっています。
高いレバレッジを効かせて先物取引を行った場合、損失額も大きくなるリスクを伴います。しかし、アクティブ取引では証拠金余力をリアルタイムで計算しているので、相場が急変して損失額が大きくなると予想できる場面ではロスカットが発動し、そのリスクを抑えられるようになっています。
また、アクティブ先物取引では、通常よりも手数料が安くなります。
項目 | アクティブ先物取引 | アクティブ取引通常の先物取引 |
---|---|---|
日経225先物 | 275円 | 330円 |
日経225mini | 27円 | 44円 |
※1枚あたりの手数料(税込)
なお、先物取引の主要ネット証券の中にも、通常よりもレバレッジを効かせられる取引コースを設けている会社があります。例えば、SBI証券の「HYPER先物」、松井証券の「一日先物取引」などです。SBI証券の「HYPER先物」は通常手数料と同じですが、松井証券の「一日先物取引」では、日経225miniの場合27.5円です。
このように、岡三オンラインのアクティブ取引の手数料は、上記の主要ネット証券と比較して最安水準となっています。
2-3 注文方法や取引方法が多彩
岡三オンラインの先物取引は、注文方法や取引方法も様々です。例えば、「成行注文」「指値注文」などの一般の注文方法だけではなく、「OCO注文」「IFD注文」による注文も利用できます。
OCO注文とは、2つの条件の注文を出しておき、その片方の注文が条件を満たして約定した場合、もう片方の注文が取り消されるという方式です。またIFD注文では、買付注文が約定した場合、反対売買注文が発注されます。
また、取引方法も「寄り引けトレード」「NT倍率取引」などがあります。寄り引けトレードとは、寄り付け時に新規の注文を出して、その日の大引け時で反対売買の決済を出す取引方法です。NT倍率取引は、2つの株価指数の価格差が広がった後、元に戻るタイミングをとらえて取引する方法になります。
このように多彩な注文方法や取引方法が用意されているので、利用者は状況に応じてリスクコントロールや利益確保をしやすくなっています。
2-4 先物取引の仕組みを動画で学べる
岡三オンラインでは、動画で先物取引の仕組みについて学ぶことも可能です。専門家がセミナー形式で先物取引に関するさまざまな情報を提供してくれるほか、視聴時間も10分程度なので、手軽に先物取引の知識を身につけられるようになっています。
内容は初心者向けだけでなく、中上級者向けに取引ツールの活用方法について解説してくれるので、取引経験に応じて選ぶことが可能です。
3 岡三オンラインの先物取引のデメリット
岡三オンラインで先物取引をする際の注意点やデメリットも確認しておきましょう。
3-1 通常の取引手数料は高め
デイトレードやスキャルピングに向いたアクティブ先物取引の手数料は最安水準ですが、
通常の先物取引手数料は、他の主要ネット証券よりも高めです。以下は、岡三オンラインと他の主要ネット証券の日経225先物の取引手数料を比較した表になります。
証券会社 | 日経225先物の取引手数料 |
---|---|
岡三オンライン | 330円(税込) |
楽天証券 | 275円(税込) |
SBI証券 | 275円(税込) |
松井証券 | 220円(税込) |
先物取引の他の主要ネット証券である楽天証券、SBI証券、松井証券の日経225先物の取引手数料は、1枚につき300円未満の金額となっています。これに対して、岡三オンラインの日経225先物の取引手数料は、1枚につき330円です。また、松井証券の日経225先物の取引手数料と比較した場合、100円以上高くなっています。
3-2 外国株価指数の銘柄はNYダウのみ
岡三オンラインの先物取引の取り扱い銘柄は、「日経平均株価」「TOPIX」「マザーズ指数」など国内株式指数が中心です。一方、海外の株式指数銘柄は「NYダウ」のみの取り扱いとなっています。国内の株式指数は9銘柄あるため幅広く選べますが、海外の株式指数銘柄で先物取引をしたい場合は選択肢が限られます。
3-3 損失リスク
先物取引は少ない証拠金で大きな金額を取引できる一方、損失も大きくなります。対象指数等の変動によっては証拠金以上の損失となる場合もあります。また、NYダウなどの外国株価指数は為替変動や政治状況等を要因とする損失リスクもあります。
3-4 追証
岡三オンラインに預け入れている証拠金が最低維持率を下回った場合、追加証拠金を差し入れる必要があります(=追証)。これを解消するには翌営業日の15時20分までに先物取引口座に入金します。なお、期限までに入金できない場合、翌営業日の夜間立会で全ての建玉が強制決済されます。
4 岡三オンラインの先物取引の評判
岡三オンラインで先物取引を実際に行っている利用者からは、以下のような意見や感想が寄せられています。
- PC・スマホ両方で取引ツールがある
- 幅広い方法で先物取引ができて、高いリターンも狙いやすい
- サイト上の動画で先物取引を学べる
- 他のネット証券よりも取引手数料が高いのが不満
- 投資できる外国株式指数銘柄がほとんどない
※いずれも個人の感想です。サービスに関してご自身でもよくお調べの上、ご利用をご判断ください。
岡三オンラインの先物取引に対しては、多様な専用ツールがあって取引しやすい点が高く評価されています。また、注文方法や取引方法も多くあるため、様々な状況に応じてリスクコントロールをしたり、利益を確保したりすることも可能と評判です。
一方、通常の先物取引手数料がやや高いところや、外国株式指数銘柄の取扱数が1つのみとなっている点がデメリットになるとの意見もあります。
5 岡三オンラインの先物取引を始める手順
岡三オンラインで先物取引を始めるには、先物取引口座の前に証券総合取引口座を開設する必要があります。なお、先物取引口座と証券総合取引口座は同時に開設可能で、手続き方法は以下の通りです。
5-1 メールアドレスを登録する
口座開設するには、最初にメールアドレスを登録します。登録メールアドレスを送信すると口座開設申込専用のURLが返信されてきます。
5-2 必要事項を申込フォームへ入力する
返信されてきた口座開設申込専用のURLを開いた後、申込者に関する情報をフォームへ入力します。申込者の住所氏名などの内容は、一緒に提出する本人確認書類と同一でなければなりません。
5-3 本人確認書類とマイナンバーのアップロード
必要事項の入力後、申込者の本人確認書類とマイナンバーカード(通知書)をサイト上にアップロードします。本人確認書類は、運転免許証や住民基本台帳カードなど顔写真付きのものを用意します。
保険証など顔写真がついていないものを提出する場合、住民票または印鑑証明書も一緒に提出する必要があります。
5-4 申込・審査・口座開設完了
申込フォームへの必要事項の入力、本人確認書類とマイナンバーのアップロードが済んだ後は、サイト上で送信する方法により申込手続きをします。申込後、岡三オンライン側で審査を行い、問題がなければ口座が開設されるとともに、その旨が申込者へメールで通知されます。
なお、上記メールには、認証キーとログインパスワード確認画面のURLが掲載されています。開設された口座で先物取引を始める場合、上記のURLをクリック後、ログインパスワードを確認した上で、必要事項を入力すれば完了です。
6 まとめ
岡三オンラインの先物取引は、専用ツールが豊富にある点や幅広い方法で取引できるのが特徴です。また、アクティブ取引では通常の先物取引よりも高レバレッジを効かせることができるのも大きなメリットです。
一方、先物取引の他の主要ネット証券よりも手数料が高い点や外国株式指数銘柄へ投資しにくい環境にある点がデメリットとなっています。
岡三オンラインの先物取引に関心のある方は、このようなメリット・デメリットをよく把握した上で、ユーザーの評判などを参考にしながら、口座開設を検討することが大切です。
HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム
最新記事 by HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム (全て見る)
- 見守り市場に変革を。介護テックベンチャーがFUNDINNOで9/25募集開始 - 2024年9月20日
- 高速硬化性樹脂で日本の強靭化に貢献。日本総代理店がFUNDINNOで資金調達 - 2024年9月13日
- 子どもが安心安全に利用できるSNSアプリで事業拡大。運営ベンチャーがFUNDINNNOで8/31CF開始 - 2024年8月30日
- DMM株の評判は?メリット・デメリットやアカウント登録手順も - 2024年8月30日
- 採用のミスマッチ・入社後ギャップを解消するテックベンチャーがFUNDINNOで3度目のCF - 2024年8月29日