岡三オンラインの株式手数料は安い?他ネット証券と徹底比較

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岡三オンラインは、高機能な取引ツールを利用しながら株式投資を行えるネット証券です。定額制プランを利用することで1日の約定金額100万円までの取引を手数料無料で行えますが、1約定ごとのプランでは取引金額に応じて手数料が異なるため、他の主要ネット証券と比べて安いかどうかに注目している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、岡三オンラインを検討している方向けに、株式手数料について他ネット証券と徹底比較します。また、岡三オンラインの特徴や利用する際の注意点なども併せてご紹介するので、参考にしてみてください。

※本記事は2021年6月時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. 岡三オンラインの特徴
    1-1.高機能な取引ツール
    1-2.取扱金融商品が豊富
    1-3.IPO申込時の事前入金は不要
  2. 岡三オンラインの株式手数料を他ネット証券と徹底比較
    2-1.SBI証券との比較
    2-2.楽天証券との比較
    2-3.松井証券との比較
    2-4.DMM株との比較
  3. 岡三オンラインの注意点
    3-1.手数料プランは定期的に見直す
    3-2.外国株の取扱いが少ない
  4. まとめ

1 岡三オンラインの特徴

岡三オンラインは、岡三証券株式会社が運営するネット証券で、代表的な取引ツールとして提供されているのが「岡三ネットトレーダー」シリーズです。岡三ネットトレーダーは、中上級者からも高く評価されています。

岡三オンラインの特徴について詳しく見ていきましょう。

1-1 高機能な取引ツール

岡三ネットトレーダーでは、発注から分析までワンストップで操作可能な「岡三ネットトレーダープレミアム」や、日本株の発注機能に特化した「岡三ネットトレーダーライト」などを利用することができ、取引経験の豊富な中上級者の投資家からも高い評価を受けています。

また、FXに特化した「岡三オンラインFX WEB版」「ネットトレーダー365FX」などの取引ツールのほか、取引所CFDの「くりっく株365」に対応した分析ツール「e-profit株365」なども提供されており、取引する金融商品に合わせたツールの選択も可能です。

さらに、初心者に易しい取引ツールを完備している点も大きな特徴です。シンプルな操作性ながらも豊富な取引情報に対応した取引ツール「岡三ネットトレーダーWEB2」、初心者でも手軽に取引できる「岡三かんたん発注」などのスマホアプリは投資経験の少ないトレーダーでも使いやすくなっています。

このように、岡三オンラインでは高機能を求める上級者から簡単な操作性を求める初心者まで幅広いニーズに応えた取引ツールが提供されており、投資家の求める機能に合わせて最適な取引ツールを選べます。

1-2 取扱金融商品が豊富

岡三オンラインでは様々な金融商品を取り扱っており、投資家のニーズに合わせた商品選択が可能な点も特徴の一つです。国内株式をはじめ、中国株、投資信託、取引所FX、店頭FX、先物・オプション、CFDなどのラインナップが揃っており、好みの取引ツールと組み合わせた取引も可能となっています。

1-3 IPO申込時の事前入金は不要

IPO申込時に事前入金が不要なのも岡三オンラインの特徴です。多くの証券会社では、IPO株を申込む際に当選した株式を購入できるだけの資金を証券口座に準備しておかなければなりません。

一方、岡三オンラインでは、取引実績などに関係なく全ての投資家に平等に当選チャンスのある完全抽選方式も採用されており、申込時点で資金が不要なため、資金拘束されることなく、数多くのIPO抽選に参加することが可能です。

また、岡三オンラインは2017年以降順調にIPO実績を積み重ねており、2020年はネット証券トップのSBI証券や2位のマネックス証券に次ぐ39件の取扱実績があります。

2 岡三オンラインの株式手数料を他ネット証券と徹底比較

以下は岡三オンラインと、ネット証券業界でも株式手数料が安いとされる主要4社の株式手数料を比較した表です。

1約定ごとのプラン 岡三オンライン SBI証券 楽天証券 松井証券 DMM株
5万円まで 108円 0円 0円 0円 55円
10万円まで 0円 0円 88円
20万円まで 220円 0円 0円 106円
50万円まで 385円 0円 0円 198円
100万円まで 660円 0円 0円 1,100円 374円
150万円まで 1,100円 0円 0円 2,200円 440円
200万円まで 1,650円 0円 0円 660円
300万円まで 3,300円
3,000万円まで 300万円超は100万円増加ごとに330円ずつ加算(上限3,300円) 200万円超は100万円増加ごとに1,100円ずつ加算 880円
3,000万円以上 0円 0円
定額プラン 1日100万円までは無料で200万円までは1,430円。以降100万円増加ごとに550円ずつ加算。 1日100万円までは無料で200万円までは1,278円。以降100万円増加ごとに440円ずつ加算。 1日100万円までは無料で200万円までは2,200円。以降100万円増加ごとに1,100円ずつ加算 なし なし

※全て税込表記です
※SBI証券:ゼロ革命の対象者のみ
※楽天証券:ゼロコースのみ

岡三オンラインの国内現物株手数料は、「ワンショット」と「定額プラン」の料金体系があります。「ワンショット」とは、1注文の約定金額ごとに手数料を計算する方式です。例えば、同じ日にA社株5万円とB社株15万円を購入した場合でも、手数料はA社株5万円の約定に対して108円、B社株15万円の約定に対して220円という1注文ごとの計算になります。

一方、「定額プラン」とは、1日の約定合計金額に対して手数料を計算する方式です。岡三オンラインの定額プランでは、1日の約定合計金額が100万円まで手数料無料となっているため、上記のA社株5万円とB社株15万円を購入した例では、1日の約定合計金額が20万円となるので、手数料はゼロ円です。

また、岡三オンラインでは株式手数料が安くなるキャンペーンを実施中です。口座開設月を含めた最大3か月間、国内株現物および信用取引の取引手数料が全額キャッシュバックされるキャンペーンと、25歳以下の場合は国内現物株の取引手数料がキャッシュバックされるキャンペーンです(2021年6月10日時点)。

上記キャンペーンは口座開設後の一定期間や年齢制限といった条件が定められているものの、利用条件に該当する場合、さらに安く取引することができます。

2-1 SBI証券との比較

SBI証券では2023年9月30日より、ゼロ革命の対象者は国内株式売買手数料0円となっています。なお、ゼロ革命の対象となるには、取引報告書や各種交付書面を全て郵送から電子交付に切り替える必要があります。

手数料の単純比較という観点では、岡三オンラインよりもSBI証券の方が低コストの運用が行いやすい証券会社であると言えるでしょう。

2-2 楽天証券との比較

楽天証券もSBI証券と同じく、国内株式売買手数料0円(ゼロコースのみ)となっています。そのため、手数料の比較では、岡三オンラインよりもメリットの大きい証券会社であると言えます。

2-3 松井証券との比較

松井証券は他社とは異なる「ボックスレート」という手数料体系を採用しています。「ボックスレート」では、1日の約定代金の合計によって手数料が決まるため、他社の定額プランと同様の手数料体系です。

1日の約定代金が50万円以下の場合、手数料無料ですが、それ以上の約定金額になると岡三オンラインの「定額プラン」よりも手数料が高くなります。しかし、25歳以下の方は常に50万円超の取引でも手数料無料となるため、条件に該当する方は手数料無料での取引も可能です。

また、松井証券では、「ご家族・ご友人紹介プログラム」というキャンペーンを実施しています。紹介した人は口座開設者一人につき1万円、紹介を受けて口座を開設した人は5千円まで株式取引手数がキャッシュバックされるプログラムです。ただし、期間は2021年6月18日までとなっています。

2-4 DMM株との比較

DMM株は他の4社と比較しても1約定あたりの手数料が最安水準です。しかし、定額プランが設けられていないため、1日100万円までで取引する場合、岡三オンラインのほうが安く済みます。

DMM株も2021年4月30日から25歳以下の方の国内現物株取引手数料キャッシュバックキャンペーンを実施しており、対象となる方は実質手数料無料で取引が可能です。

このように、岡三オンラインは「定額プラン」で100万円までの取引手数料が無料のため、他社と比較して最安水準での取引が可能です。しかし、1日の約定金額が100万円を超える場合、手数料の差が顕著になってくるため、取引回数や金額に応じたシミュレーションによって手数料の安い証券会社を選ぶのがポイントです。

3 岡三オンラインの注意点

岡三オンラインを利用する上での注意したい点は以下の通りです。

3-1 手数料プランは定期的に見直す

岡三オンラインの「定額プラン」は、1日の約定合計金額が100万円までの場合、手数料無料です。しかし、順調に成果を得ながら投資を続ける場合、1日の約定合計金額が100万円を超えるケースも出てくるため、このようなケースでは手数料プランを定期的に見直す必要があります。

1日の約定金額が100万円を超える場合、取引金額や約定回数によってどちらのプランが有利になるかはケースバイケースです。そのため、各自の取引状況に応じて手数料の安いプランを判断する必要があります。

なお、口座開設時の初期設定は「定額プラン」となっているので、「ワンショット」に変更したい時は、手数料プランの変更手続きが必要です。

3-2 外国株の取扱いが少ない

岡三オンラインで扱っている外国株取引は中国株のみです。そのため、米国株やシンガポール株なども扱っているSBI証券や楽天証券などと比べて、外国株投資の選択肢が少なくなっています。

また、中国株の発注や為替交換はコールセンターのみの受付となっているため、他のネット証券と比較してやや高めの手数料設定となっています。

まとめ

岡三オンラインは「定額プラン」で1日の約定合計が100万円までの取引は手数料無料となるため、他社と比較しても最安水準の取引が可能です。他の定額制を採用している証券会社と併用することで、さらに手数料負担を抑えることも可能なため、国内現物株の取引を目的とする投資家に向いた証券会社となっています。

関心のある方は、手数料体系や取扱金融商品をよく確認した上で、検討を進めてみてください。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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