松井証券、先物取引の評判は?特徴を主要ネット証券と比較

松井証券は先物取引を始められる主要ネット証券の一つです。手数料が安くツールも機能が豊富なほか、注文方法も様々あるので、初心者からベテランのトレーダーまで適しているのが特徴です。

この記事では、松井証券の先物取引のメリットやデメリット、評判などを他の主要ネット証券と比較しながら解説していきます。松井証券の先物取引について詳しく知りたい方は、参考にしてみてください。

目次

  1. 松井証券の先物取引の特徴
  2. 松井証券の先物取引のメリット
    2-1.最安水準の手数料
    2-2.豊富な取引ツール
    2-3.リスクコントロールが可能な注文方法
  3. 松井証券の先物取引のデメリット
    3-1.先物銘柄数は少なめ
    3-2.追証が発生する
    3-3.口座開設基準が厳しい
  4. 松井証券の先物取引の評判
  5. 松井証券で先物取引を始める手順
    5-1.口座開設
    5-2.証拠金振替
    5-3.銘柄注文
  6. まとめ

1 松井証券の先物取引の特徴

松井証券は100年以上の歴史を持つ老舗の証券会社です。松井証券の先物取引は、日経225先物や日経225miniなどの株価指数銘柄を中心として構成されているので、選びやすいのが特徴です。

先物取引は、株価指数や金・原油等の商品について、将来の決められた日にあらかじめ約束した価格で受渡すことを契約する取引です。中でも松井証券が取り扱う先物商品は、ニュースなどでも目にする機会の多い株価指数なので、個別銘柄と違って情報収集をしやすく、企業の倒産等のリスクを心配する必要がありません。

また、先物取引は少額の資金で大きなリターンを狙うことができるため、レバレッジを効かせた運用が可能です。取引の際に必要となる証拠金額は商品ごとで異なり、例えば日経225miniの場合、必要証拠金は156,000円です(2021年4月12日時点)。現在の日経平均株価が29,000円だとすると、この時のレバレッジは、(29,000×100)÷156,000=約18.6倍になります。

さらに、デイトレード専用の「一日先物取引」では、通常の先物取引と比べてより少額・高レバレッジな取引を行えるので、デイトレードやスキャルピングを行いたい方に向いた取引方法となっています。

一方、実際の証拠金以上の取引を行うことになるので、そのぶん、リスクも大きくなります。相場が予想と逆の動きをした場合は証拠金以上の損失を被る可能性があるため、事前に許容できる損失を決めて損切りの設定をしておくなど、予想外の損失に抑える対策を立てることも大切です。

2 松井証券の先物取引のメリット

松井証券の先物取引は、手数料の安さや使いやすい取引ツールなどが強みとなっています。詳しく見ていきましょう。

2-1 最安水準の手数料

松井証券の先物取引の手数料は、大手ネット証券の中でも最安水準です。以下は、楽天証券、SBI証券と松井証券の取引手数料を比較した表です。

項目 日経225先物 日経225ミニ先物 マザーズ指数先物
松井証券 220円 38.5円 44円
楽天証券 275円 38.5円 41.8円
SBI証券 275円 41.8円 41.8円

(全て税込表記です)

松井証券での日経225先物の取引手数料は、楽天証券やSBI証券の取引手数料よりも安くなっています。日経225ミニ先物の取引手数料も、楽天証券やSBI証券と同水準です。また、マザーズ指数先物の取引手数料は、楽天証券やSBI証券よりも若干高いのですが、それでも最安水準となっています。

2-2 豊富な取引ツール

松井証券は、スムーズに先物取引を行えるツール機能の種類が豊富です。松井証券の先物取引で利用できるツール機能には、「ネットストック・ハイスピード」「株touch」「ネットストック・トレーダー」があります。

ネットストック・ハイスピード

相場環境の分析から銘柄の注文までまとめて行える松井証券の先物取引ツールが、「ネットストック・ハイスピード」です。ネットストック・ハイスピードは、事前に注文の条件を設定しておくことで、対象の銘柄が取引したい価額帯になったとき、最短ワンクリックでスピード注文できるため、短期取引する場合にも適しています。注文の訂正や取消もマウス操作だけで作業ができるため、取引の軌道修正も素早く行うことが可能です。

また、ネットストック・ハイスピードのチャートには、豊富なテクニカル指標や機能が搭載されています。先物取引を行うときに使用する指数先物チャートは、複数銘柄のチャートを同時に画面表示できるほか、マウスクリック1回でチャートを追加したり、削除したりできます。

このほか、「各種照会画面」を見ることで発注銘柄や保有銘柄を確認できたり、「株価ボード」で登録した銘柄の状況を一覧でまとめて把握できたりします。先物取引をする際に必要な投資情報も、ネットストック・ハイスピードで検索することが可能です。

株touch

スマートフォンでの先物取引を可能にしているツールが「株touch」です。株touchに搭載されている「先物ボード」を利用すると、取引対象の先物銘柄に関する様々な情報を確認できます。先物ボードで表示される情報は、最短ゼロ秒で更新されるため、スピーディーにその状況を把握することが可能です。銘柄の注文も手動の方法だけではなく、ワンタップによるスピード注文の方法でも行えます。

また、先物ボードで選択した銘柄から表示できるチャートには、「種別」「メインチャート」「サブチャート」の3種類があります。種別では、期間ごとのローソク足のチャートを選択できます。メインチャートでは「移動平均線」「ボリンジャーバンド」、サブチャートでは、「MACD」「ストキャスティクス」などで先物銘柄の相場分析が可能です。

ネットストック・トレーダー

ネットストック・トレーダーは、松井証券の先物取引口座の所有者を対象とした有料の取引ツールサービスです。先物銘柄に関する情報、ニュースや市況をリアルタイムで確認できたり、様々な種類のチャートを利用して取引できたりする機能があります。

各種メニューの「銘柄詳細」を選択すると、各銘柄の価格、複数気配、ローソク足チャート、ニュースなどが画面に表示されます。ネットストック・トレーダーから得られる情報や利用できる機能は、先物取引を行う際に役立ちます。

2-3 多彩な注文方法

松井証券の先物取引では、リスクコントロールのできる注文方法も豊富に用意されています。

逆指値

逆指値とは、一定価格に達したときに反対売買する旨の注文を出しておくことです。例えば、先物銘柄を1万円の価格で買付した後、「先物銘柄の価格が1万1000円以上になったら反対売買する」という逆指値注文を出しておくと、価格が1万1000円に達した場合に建玉が決済されて、一定額の利益を確保できます。

これに対して、「先物銘柄の価格が9,000円以下になったら反対売買する」という逆指値注文を出しておくと、価格が9,000円に達したときに建玉が決済されるため、損失を一定額に抑えることができます。

追跡指値

先物銘柄を購入後に一定の含み益が出ている中で、最低限の利益を確保できる注文方法が追跡指値です。

例えば、先物銘柄を1万円の価格で購入した後、先物銘柄の価格が上昇して1万5000円になった場合、追跡指値により、1万6000円になったら売却注文がされるようにするとともに、価格が1万4000円に下がった場合、その注文価格が1万4000円へ自動で変更されるようにすることができます。

この追跡指値の注文を出しておくことで、上記のケースでは、最低4,000円の利益を確保することが可能です。

返済予約

返済予約とは、先物銘柄を注文する際、反対売買の予約注文も同時に行う方法です。先物取引をする際に返済予約を活用することで、損切による取引のリスクコントロールができます。

例えば、先物銘柄の価格が1万円のときに買い注文を出す際、価格が8,000円まで下落したら反対売買する予約注文を出したとします。この場合、先物銘柄の買い注文を出した後、その価格が下落して8,000円に達すると、反対売買の注文が出されるため、損失額も2,000円で収まります。

3 松井証券の先物取引のデメリット

松井証券の先物取引は、以下の特徴がデメリットになる場合もあるので、しっかり確認しておきましょう。

3-1 先物銘柄数は少なめ

松井証券の先物取扱銘柄はやや少なめです。以下は、松井証券、楽天証券、SBI証券の先物銘柄数やその種類を比較した表です。

項目 日経225先物 銘柄の種類
松井証券 7銘柄 株式指数のみ
楽天証券 31銘柄 株式指数・原油・貴金属・小麦やとうもろこしなど
SBI証券 12銘柄 株式指数・REIT指数

先物取引の銘柄数を比較してみると、楽天証券は31銘柄、SBI証券は12銘柄あるのに対して、松井証券は7銘柄となります。銘柄の種類においても、松井証券は株式指数のみであるのに対して、楽天証券はその他にも複数あります。SBI証券の先物取引で取り扱う銘柄の種類も、株式指数のほかにREIT指数があります。

また、松井証券の海外銘柄はアメリカのみです。一方、楽天証券の先物取引は、日本、アメリカ、中国、SBI証券の先物取引は、日本、アメリカ、中国、台湾が対象範囲となっています。

このように、松井証券の先物取引は、楽天証券やSBI証券と比較して、銘柄の選択幅が狭くなっています。

3-2 追証が発生する

株価指数の変動によって含み損が発生した結果、差し入れた証拠金額が松井証券の定める維持証拠金を下回った場合、保有しているすべての建玉を反対売買で決済するか、不足分を現金で差し入れる必要があります。これを追証と言います。

3-3 口座開設基準が厳しい

松井証券の先物取引では、口座開設基準が設けられています。年齢が23歳以上であるか、23歳未満の場合は定職に就いているか、どちらかに当てはまらなければ、口座開設の申込みを受け付けてもらえません。

また、現物株式、先物・オプション取引の投資経験が1年以上あり、十分な金融資産を保有していることも求められます。先物取引は、リスクの高い投資であるため、このように口座開設基準も厳しくなっています。

4 松井証券の先物取引の評判

松井証券で先物取引を実際に行っている方から、以下のような意見や感想が寄せられています。

  • 「高性能の取引ツールが複数ある」
  • 「リスクヘッジできる注文方法が設けられている」
  • 「日経225先物の銘柄を取引するのに適している」
  • 「先物取引銘柄の選択肢の少なさが難点」
  • 「ある程度経験がないと口座開設できない」

※いずれも個人の感想です。サービスに関してご自身でもよくお調べの上、ご利用をご判断ください。

松井証券の先物取引は、便利な取引ツールやリスクヘッジできる注文方法などが高く評価されています。また、日経225先物の手数料は主要ネット証券と比べて最低水準の安さであるほか、デイトレード専用の一日先物取引ではさらに安くなる点が評判となっています。

一方、銘柄の選択肢が少ないことや口座開設基準が厳しい点がデメリットになるとの意見もあります。

5 松井証券で先物取引を始める手順

松井証券で先物取引を始めるには、口座開設をした上で、証拠金振替を行う必要があります。

具体的な手順は、以下の通りです。

5-1 口座開設

松井証券で先物取引口座を開設する前に、総合口座を開く必要があります。初めて松井証券を利用する方は、総合口座を開設した上で先物取引口座の開設申込をする流れとなります。

先物取引口座の開設申込は、松井証券の総合口座のサイト上で行います。口座の申込みは、「登録情報の確認」「電子開設の承諾と口座開設に必要な書面の確認」「取引経験の入力と確認」などの手続きを済ませます。

営業日の15時までに申込をすると、最短でその日のうちに審査を経て口座開設することが可能です。口座開設が完了すると、松井証券の総合口座サイト上の「先物・オプション取引口座」の欄が「開設済」に変わります。

5-2 証拠金振替

口座開設後、先物取引を行うためには、証拠金を口座内に預け入れます。そのため、取引を行う前に証拠金振替の手続きをする必要があります。

先物取引口座の「証拠金振替」を選択すると申込フォームが出てくるため、そこに必要事項を入力して証拠金振替の手続きを行います。入力後、その内容を確認した上で取引暗証番号を入れて、「振替する」を選択すれば、手続きは完了です。

5-3 銘柄注文

証拠金振替の手続きを済ませた後、先物取引を始めることができます。取引を希望する銘柄を選択した後、必要事項を入力して注文を行います。なお、注文する際は、証拠金振替の手続きと同様に取引暗証番号を入力する必要があります。

6 まとめ

松井証券の先物取引は、複数の高性能ツールが利用可能で、リスクコントロールできる取引注文方法も設けられているため、初心者から経験豊富な方まで向いています。また、取引手数料が主要ネット証券の中でも最安水準にある点も松井証券のメリットです。

一方、先物取引できる銘柄の選択肢が少なく、維持証拠金を下回ると追証が発生する点などはデメリットとなります。そのため、先物取引を始める際や証券会社選びでは、その特徴や利用者の評判などを参考にしながら慎重に検討することが大切です。

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