信用取引の手数料が安い証券会社は?ネット証券10社を徹底比較【2023年】

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信用取引は株や現金を証券会社から借りて行う投資です。ハイリスクな投資ですが大きなリターンも狙えるので、株の上級者には人気があります。

この記事ではネット証券の主要10社について、信用取引の手数料をまとめて比較解説します。証券会社選びの参考資料として役立ててください。

※2023年11月28日時点の情報をもとに執筆しています。最新の情報は、ご自身でもご確認をお願い致します。

目次

  1. 信用取引の手数料は4種類ある
    1-1.売買手数料
    1-2.金利
    1-3.貸株料
    1-4.品貸料(逆日歩)
  2. 信用取引の売買手数料の比較
    2-1.売買手数料・1回約定制
    2-2.売買手数料・1日定額制
  3. 信用取引の金利・貸株料・品貸料の比較
  4. まとめ

1 信用取引の手数料は4種類ある

まず信用取引の手数料として、下記の4種類があることをおさえておきましょう。

  • 売買手数料
  • 金利
  • 貸株料
  • 品貸料(逆日歩)

1-1 売買手数料

売買手数料は取引の際の手数料で、現物取引と同様、信用取引でも発生します。取引するごとに発生するため、回数の多い方は注意が必要です。1回約定制と1日定額制があり、トレードスタイルによって最適なほうを選ぶ必要があります。

1-2 金利

金利は信用買をする際、融資に対してかかるコストで、買方金利とも言います。保有期間が長くなるほど金利のコストは大きくなるので、信用買で長期トレードをする方ほど負担が大きくなります。

1-3 貸株料

貸株料は信用売りの際、証券会社から株を貸してもらうことに対するコストで、売方金利と呼ばれることもあります。信用買いの金利よりも安いのが一般的です。

1-4 品貸料

品貸料は信用売の貸株に対する追加コストのことで、別名で逆日歩(ぎゃくひぶ)と言います。証券会社の信用売りの残高が信用買いの残高を上回ると、貸すための株が不足するので、証券会社は機関投資家等から株を借りて投資家に貸し出します。この時にかかるコストが品貸料です。

品貸料は一定の金額ではなく、そのときの入札状況によって変化します。また制度信用取引では逆日歩が発生することがありますが、一般信用取引では発生しません。

2 信用取引の売買手数料の比較

信用取引の売買手数料には、1回約定制と1日定額制の2種類があります。1回約定制は1回ごとに手数料が発生する仕組みで、1日定額制は1日における約定代金の合計額で決まる仕組みです。

2-1 売買手数料・1回約定制

1回約定制の場合の手数料は下記のとおりです。

項目 10万円 20万円 50万円 100万円 500万円
SBI証券 0円 0円 0円 0円 0円
楽天証券 0円 0円 0円 0円 0円
松井証券 取り扱いなし
マネックス証券 99円 115円 275円 535円 1,013円
auカブコム証券 99円 148円 198円 385円 385円
岡三オンライン 108円 165円 330円 550円 1,320円
GMOクリック証券 90円 100円 260円 460円 880円
DMM株 88円 88円 88円 88円 0円
SBIネオトレード証券 88円 100円 198円 374円 880円

※2023年11月28日時点、税込表記

SBI証券・楽天証券は国内株式の売買手数料が無料となります。DMM株は500万円未満だと88円かかりますが、500万円以上は無料になります。岡三オンラインは他社に比べてやや高い料金設定となっています。

2-2 売買手数料・1日定額制

1日定額制の手数料は以下のとおりです。

項目 50万円 100万円 200万円 300万円 500万円
SBI証券 0円 0円 1,238円 1,691円 2,281円
楽天証券 0円 0円 2,200円 3,300円 5,500円
松井証券 0円 1,100円 2,200円 3,300円 5,500円
マネックス証券 550円 550円 2,750円 2,750円 8,750円
auカブコム証券 0円 0円 2,200円 3,300円 5,500円
岡三オンライン 0円 0円 1,100円 1,430円 2,090円
GMOクリック証券 0円 0円 1,238円 1,691円 2,281円
DMM株 取り扱いなし
SBIネオトレード証券 0円 0円 1,100円 1,540円 2,130円

※2023年11月28日時点、税込表記

3 信用取引の金利・貸株料・品貸料の比較

証券会社名 金利 貸株料 品貸料
制度信用取引 一般信用取引
SBI証券 2.80% ・2.80%(無期限)
・―(短期)
・0%(日計り)
1.10%
楽天証券 ・2.80%
2.28%(優遇金利)
・2.80%(無期限)
・2.10%(優遇金利)
・0%(1日)
・1.10%(制度)
・1.10%(無期限)
・3.90%(短期)
・0%(1日)
・制度:あり
・一般:なし
松井証券 3.1% ・4.1%(無期限)
・-(短期)
・0.0%(一日)
・1.15%(制度)
・2.0%(無期限)
・制度:あり
・一般:なし
マネックス証券 2.80% ・3.47%(無期限)
・1.80%(1日)
・1.15%(制度)
・1.10%(無期限)
・3.90%(短期)
・1.80%(1日)
・制度:あり
・一般:なし
auカブコム証券 2.98% 2.79% ・1.15%(制度)
・1.50%(一般長期)
・制度:あり
・一般:なし
岡三オンライン 2.6% 2.8% 2.00%(制度) ・制度:あり
・一般:なし
GMOクリック証券 2.75% 2.00%(無期限) ・1.10%(制度)
・3.85%(一般短期)
・0.8%(無期限)
・制度:あり
・一般:なし
DMM株 2.7% ・2.7%(無期限)
・2.0%(デイトレ信用)
1.10%(制度) ・制度:あり
・一般:なし
SBIネオトレード証券 2.30% 2.75% 1.10%(制度)
※一般の売り方の取り扱いはなし
・制度:あり
・一般:なし

※2024年11月28日時点

まず制度信用取引の金利が低いのは、SBIネオトレード証券の2.3%、岡三オンラインの2.6%です。松井証券は3.1%、auカブコム証券は2.98%と、やや他社に比べて高くなっています。

一般信用取引に関しては、長期(無期限)・短期で違いがあり、長期ならGMOクリック証券が2 %と低くなっています。SBI証券と楽天証券は、一般信用取引で1日の約定金額が50万円以上の場合は金利が0%になります。松井証券は、1日の約定金額が100万円以上なら金利が0%です。

貸株料に関しては各社ともそれほど差異はありません。制度信用取引は1.10%~1.15%、一般信用取引なら1.80%~3.90%が相場です。

まとめ

信用取引で発生するコストは主に、取引手数料・金利・貸株料・品貸料(逆日歩)の4種類です。制度信用取引・一般信用取引によって違いがあり、一般信用取引でも無期限・短期・1日で違いがあります。

自分がどのようなトレードスタイルで信用取引を行うのかを考慮して、取引手数料の安い証券会社を見極めてみてください。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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