GMOクリック証券、信用取引の評判は?手数料や始め方、メリット・デメリット

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信用取引手数料が業界最安水準のGMOクリック証券では、事前に証拠金を預け入れ、その証拠金で株取引ができる信用取引を取り扱っています。信用取引では、用意した金額以上の株式を売買できる上、取引を売りからはじめて買い戻す「空売り」というトレードを行えるのが特徴です。

この記事では、GMOクリック証券の信用取引の特徴、メリット・デメリット、評判、始め方について詳しく解説していきます。信用取引に興味のある方、GMOクリック証券の信用取引の評判を知りたい方は、参考にしてみてください。

※本記事は2021年7月2日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. GMOクリック証券とは
  2. GMOクリック証券の信用取引のメリット
    2-1.最安水準の取引手数料
    2-2.銀行連動の証券ネクスト口座が便利
    2-3.優秀な取引ツールを無料で利用できる
    2-4.トレードに役立つ投資情報
  3. GMOクリック証券の信用取引のデメリット
    3-1.預け入れた資金を失う可能性がある
    3-2.追証が発生する場合がある
  4. GMOクリック証券の信用取引の評判
  5. GMOクリック証券で信用取引を始める方法
    5-1.口座開設手順
    5-2.基本情報の入力
    5-3.確認書類の提出
    5-4.手続完了通知の受取り
  6. まとめ

1 GMOクリック証券とは

GMOクリック証券は、インターネット関連事業を手掛ける東証プライム上場のGMOインターネット系列のオンライン証券です。2005年にGMOインターネット証券株式会社として設立され、2007年のクリック証券株式会社への社名変更を経て、2011年にGMOクリック証券株式会社となります。GMOクリック証券は株式取引をはじめ、FXやCFDなど数多くのトレードを扱う投資家に支持されているオンライン証券です。

GMOクリック証券の信用取引は、業界最安値水準の手数料や買方金利、充実の取引ツールで知られています。また、GMOあおぞらネット銀行との口座連携サービス「証券コネクト口座」など、GMOインターネットグループの強みを活かした取り組みでも知られています。

2 GMOクリック証券の信用取引のメリット

GMOクリック証券が取り扱う信用取引とは、株式を投資家の資金によって購入するのではなく、投資家の資金を証券会社が保証金として預かり、その保証金を担保にして行われる株式売買です。

投資家が用意した保証金以上の金額を取引できるほか、自分が保有していない株式を売却し、あとで買い戻す「空売り」という取引も可能です。

例えば、A社株式が1株5,000円の時に100株を購入したい場合、通常は5,000円×100株で50万円が必要となりますが、信用取引の場合、20万円の資金でもレバレッジをかけることでA社株式100株を購入することができます。

レバレッジ(leverage)とは「てこの力」という意味で、株取引においては自己資金を利用してその資金以上の金額の取引を行うことを指します。さきほどの例だと、20万円の自己資金で50万円分の取引をしているので、2.5倍のレバレッジをかけていることになります。想定通りに株価が上昇すれば、購入した100株分の利益を得られます。

一方、A社株式を空売りしたい場合、想定通りに1株5,000円から2,500円になったときに100株売却すると、空売りした時点の評価額50万円(5,000円×100株)−現在の評価額25万円(5,000円×100株)の差額である25万円が利益になります(※このケースでは、取引手数料などの費用は考慮していません)。

それでは、GMOクリック証券で信用取引を行うメリットを確認してきましょう。

2-1 信用取引手数料が安い

GMOクリック証券の信用取引手数料は、ネット証券業界でも最安水準です。GMOクリック証券の信用取引手数料には2種類の料金体系があり、1注文ごとに手数料が決定される「1約定ごとプラン」と、1日の取引金額によって手数料が決定される「1日定額プラン」となっています。

「1約定ごとプラン」は取引ごとに手数料がかかるコースで、「1日定額プラン」では取引回数ではなく、1日の取引額によって手数料が変わります。

利用者の投資スタイルにあわせて選択できるのが特徴ですが、1日50万円以下かつ1取引以内の場合は「1約定ごとプラン」、1日50万円を超える取引あるいは1日に複数回の取引の場合は「1日定額プラン」にすると、取引コストを安く抑えることができます。

なお、主なネット証券4社の信用取引手数料は以下の通りです。

項目 10万円まで 20万円まで 50万円まで
GMOクリック証券 97円 143円 187円
SBI証券 99円 148円 198円
楽天証券 99円 148円 198円
マネックス証券 99円 148円 198円

(2021年7月2日時点。すべて税込表記)

また、GMOクリック証券の口座では、1月あたりや1日あたりの信用建玉残高などの条件を満たすとVIPプランが適用されます。VIPプランが適用されると、プランや取引高に関係なく信用取引手数料が無料になります。

2-2 銀行連動の証券ネクスト口座が便利

GMOクリック証券では、GMOクリック証券とGMOあおぞらネット銀行の口座を連携した「証券ネクスト口座」と呼ばれるサービスを利用できます。証券ネクスト口座では、口座の残高を株式や投資信託の買い付け余力として活用できるほか、口座間の資金移動も便利になります。

証券ネクスト口座は信用取引の際にもメリットがあります。例えば、信用保証金維持率リカバリーと呼ばれる、口座の信用保証金維持率を自動的に一定の水準に維持してくれるサービスがあります。

事前に信用保証金維持率などを設定しておくと、仮に信用取引で損失が生じて信用保証金維持率が低下しても、信用保証金維持率を回復するのに必要な金額を証券コネクト口座から自動的に振り替えることが可能です。

また、追証・不足金の自動振替機能も便利です。信用取引の追加保証金や不足金などが生じ、期日までに解消されていない場合、資金を自動的に証券コネクト口座や普通預金口座から振り替えてくれます。

さらに証券ネクスト口座の預金には、GMOあおぞらネット銀行の通常の金利よりも高い金利が適用されます。証券ネクスト口座は、GMOクリック証券とGMOあおぞらネット銀行の口座を開設することで利用できます。

2-3 無料で使える優秀な取引ツール

GMOクリック証券が口座開設者向けに無料で提供している「スーパーはっちゅう君」はパソコン向けの高機能取引ツールです。株価チャートは、定番のテクニカル指標30種類に対応している上、レジスタンスラインやフィボナッチラインなど描画ツールも利用可能です。また信用取引向けには「信用スピード注文」があり、シンプルでわかりやすい画面からワンクリックで成行注文できます。

スマートフォン用にはiPhone向け「iClick株」、Android向け「株roid」をそれぞれ提供しており、直観的な操作で手軽に取引できるほか、パソコンとも同期されるウォッチリストからいつでも最新の情報にアクセスできます。

2-4 トレードに役立つ投資情報

GMOクリック証券では、投資に関する豊富な情報を受け取ることができます。大和証券との業務提携を活かした投資情報は個人投資家からも評価が高く、特に毎日更新される「GMOクリックTV 投資チャンネル」はその1つです。市況全体がよくわかることに加え、同社が得意とする外国為替関連の情報が満載となっています。

また、個別銘柄では財務分析情報が視覚的にわかりやすく提供されているほか、銘柄スクリーニング機能も便利で、様々な条件を好みで設定し該当する銘柄を探すことができます。

3 GMOクリック証券の信用取引のデメリット

GMOクリック証券で信用取引を行う際の注意点は以下の通りです。

3-1 預け入れた資金を失う可能性がある

信用取引では預け入れた資金にレバレッジをかけて株式を取引するため、株価が予想と異なる方向に動くと損失が発生します。高いレバレッジをかけた時などは短時間で大きな損失が発生してしまう恐れもあります。

現物取引であれば仮に損失が発生しても、引き続き株式を持ち続けるという選択をすることができますが、信用取引の場合はポジションを保有できる期限が決まっている場合もあるため、損失を確定しなければならない場面も出てきます。

3-2 追証が発生する場合がある

現物株式取引の場合、損失が発生しても投資した金額を超えて資金を失うことはなく、最悪でも自己資金を失うだけで済みます。

一方、信用取引の場合、自己資金の何倍もの取引ができる、あるいは所有していない株式を売却して取引をスタートできる性質上、現物取引よりも多額の損失が発生するリスクがあります。

そのため、大きなポジションを持って予想と逆方向の価格変動が起きた場合や、市況の混乱などで相場が大きく動いた場合、自己資金を超える損失が発生し、追加の保証金が必要になる可能性があります。これを追証(おいしょう)といい、決められた期間までに追加で預け入れなければなりません。

この追証発生は信用取引を行う際に避けたい状況の1つです。そのため、保有ポジションや証拠金、相場の状況には常に注意が必要です。

4 GMOクリック証券の信用取引の評判

GMOクリック証券の信用取引については、実際に利用した方から次のようなコメントが寄せられています。

  • 取引手数料がとても安い
  • 取引ツールのスーパーはっちゅう君が高性能
  • サポートの対応がいまひとつ
  • 証券ネクスト口座が便利
  • 最新の投資情報にアクセスできる

※個人の意見・感想です。サービスのご利用にあたっては、ご自分でも比較検討をされた上で最終的なご判断をお願いします。

GMOクリック証券の信用取引については、業界最安水準の取引手数料が高く評価されています。また、取引ツールのスーパーはっちゅう君も高性能で使いやすいと好評で、銀行口座連携の証券ネクスト口座も評価が高いのが特徴です。

資金移動が便利なことに加え、金利面でも優遇されている一方、GMOクリック証券のサポート対応が不親切・わかりにくいとの声もあります。

5 GMOクリック証券で信用取引を始める方法

GMOクリック証券で信用取引を始めるためには、GMOクリック証券の口座開設が必要です。ここでは、オンラインでの申込手順をご紹介します。

5-1 口座開設手順

GMOクリック証券の「口座開設」ページから開設したい口座を選択します。「証券取引口座」と「FX専用取引口座」の2つがありますが、信用取引を行うには「証券取引口座」を選択する必要があります。

5-2 基本情報の入力

かんたん口座申込フォームという、名前・住所などの基本情報を入力する画面が表示されるので、画面の指示に沿って入力します。なお、このときの住所等は本人確認書類と一致していなければならないので、注意して入力します。

また、GMOあおぞらネット銀行口座・証券ネクスト口座の開設も希望する場合、「GMOあおぞらネット銀行口座も申し込む」にチェックを入れておきます。

5-3 確認書類の提出

基本情報の入力が終わったら、次に本人確認書類を提出します。GMOクリック証券では「スマホでスピード本人確認」「アップロード」「郵送」「ICカードリーダー」の4つの方法があり、どの方法でも手続可能ですが、「スマホでスピード本人確認」や「アップロード」が早くて簡単です。

5-4 手続完了通知の受取り

必要事項の入力、必要書類のアップロード・郵送が終わったら、あとはGMOクリック証券による審査・処理を待ちます。「スマホでスピード本人確認」「ICカードリーダー」で手続きした場合はメールで、「アップロード」「郵送」で手続きした場合は簡易書留郵便で口座開設完了の連絡が届きます。

そしてPC会員ページから初回ログインし、画面の指示にしたがって初期設定を行います。以上でGMOクリック証券の口座開設は終了です。

まとめ

GMOクリック証券は、GMOインターネット傘下のオンライン証券として約15年の歴史を持ち、信用取引やFXをはじめとする様々な取引を取り扱う証券会社です。特に手数料の安さは個人投資家に好評です。

信用取引においては、預け入れた資金を上回る損失が生じるリスクがあります。取引によって生じる損失や手数料などをよく理解しておくことが大切です。

実際に取引を始める際は、その取引や各銘柄の特徴・リスクについてしっかりと把握し、他の利用者の意見や感想を参考にしながら、慎重に検討しましょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チームは、株式投資に関する知識が豊富なメンバーが株式投資の基礎知識から投資のポイント、他の投資手法との客観的な比較などを初心者向けにわかりやすく解説しています。/未来がもっと楽しみになる金融・投資メディア「HEDGE GUIDE」