auカブコム証券、信用取引の評判は?手数料や始め方、メリット・デメリット

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auカブコム証券の信用取引は、金利1.15%・手数料0円で豊富な銘柄を取引できるほか、利益確定や損切りの助言を行ってくれるロボアドバイザーを活用できるため、注目している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、auカブコム証券の信用取引について解説していきます。auカブコム証券の信用取引の評判、手数料や始め方、メリット・デメリットなどを詳しく知りたい方は参考にしてみてください。

※本記事は2021年6月29日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. auカブコム証券の特徴
  2. auカブコム証券の信用取引のメリット
    2-1.空売り銘柄が豊富
    2-2.ロボアドバイザーを活用できる
    2-3.建玉上限額は最低10億円
    2-4.PTS信用取引が可能
  3. auカブコム証券の信用取引のデメリット
    3-1.外国銘柄の取扱いがない
    3-2.取引手数料以外に複数のコストが発生する
    3-3.レバレッジ取引なのでリスクも大きい
    3-4.仕組みが初心者には難しい
  4. auカブコム証券の信用取引の評判
  5. auカブコム証券の信用取引の始め方
    5-1.証券口座の開設
    5-2.信用取引口座開設
    5-3.審査・口座開設完了・取引開始
  6. まとめ

1 auカブコム証券の特徴

    
auカブコム証券とは、国内大手金融グループの三菱UFJフィナンシャルグループの傘下となるネット専業証券会社で、1999年に「日本オンライン証券」として設立されました。

auカブコム証券は、三菱UFJフィナンシャルグループのほか、KDDIグループのauフィナンシャルホールディングスから資金提供を受けているため、事業基盤に強みがあります。さらに、金融及び通信の大手グループが経営に関与していることから、顧客の信頼性も高いのが特徴です。

auカブコム証券の株取引は、自社システム活用によるサービスが特徴です。自動売買システムのサービスを最初に提供したのがauカブコム証券であり、取扱銘柄や取引ツールによる発注機能の種類も豊富なほか、リアルタイムな情報発信のサービスも行っています。

また、ネット上での取引ではシステム障害のリスクが伴うものの、auカブコム証券では、「障害災害時専用サイト」を設けて対応しています。その他、電話、メール、チャットなどにより、ネット上での取引に慣れていない方へのサポートも行っています。

2 auカブコム証券の信用取引のメリット

auカブコム証券の信用取引には、以下のようなメリットがあります。

2-1 空売り銘柄が豊富

信用取引には、一般信用取引と制度信用取引の2種類があります。一般信用取引とは投資家と証券会社間だけで自由に信用取引ができる制度であり、制度信用取引とは投資家や証券会社のほか、株式や資金の貸借のために証券金融会社が介在して行われる信用取引です。

auカブコム証券では、上記2つの方法による信用取引が可能です。制度信用の方法で取引できる銘柄は、国内の上場銘柄の中で一定基準を満たすものに限られますが、一般信用では、買建の場合だけではなく売建の場合でも1,762銘柄の取引が可能です(2021年6月29日時点)。

幅広い銘柄から選択できるため戦略の幅も広がり、各投資家の様々なニーズに応えることができます。

2-2 ロボアドバイザーを活用できる

ロボアドバイザーとは、信用取引における投資のサポート・助言を受けられるシステムです。通常のロボアドバイザーサービスは投資信託やETF(上場投資信託)が運用対象ですが、auカブコム証券では信用取引でも活用することが可能です。

auカブコム証券の「信用ロボアド」を利用すると、専門家や最新のフィンテック技術から導き出された売買シグナルを取引銘柄ごとに教えてもらうことができます。また、「発注アシスト機能」を利用すると発注作業を自動化できるため、投資の手間も省けるので、初心者や忙しい方でも取り組みやすくなっています。

ロボドバイザーを活用した資産運用シミュレーションでは、パフォーマンス重視の「積極型コース」で平均年率約25%、リスク重視の「安定型コース」で約18%の結果を出しています(※過去の運用結果は将来の成果を保証するものではない点にも留意しましょう)。

2-3 建玉上限額は最低10億円

auカブコム証券の信用取引では、建玉の上限額が最低10億円です。建玉とは、信用取引を行う際、注文した後に反対売買の決済をしていない部分のことを言い、auカブコム証券で信用取引を行う際、最低でも10億円分までのポジションを取ることが可能です。

さらに、利用者が別途申し込むことにより、信用取引の建玉上限額を拡大してもらうことも可能です。利用者の取引経験年数や保有資産額にもよりますが、auカブコム証券の審査に通れば最大100億円まで広げてもらうことができます。

2-4 PTS信用取引が可能

auカブコム証券では、2020年7月20日よりPTS信用取引を取り扱っています。PTSとは、証券取引所を利用しないでも、証券会社側のシステムで信用取引ができる私設取引システムのことです。

PTS信用取引では、「チャイエックス」「ジャパンネクスト」という2つのPTS市場を介して取引できるため、東京証券取引所のみを介して取引するよりも約定効率を高めることができます。

また、SOR注文を利用できるのもPTS信用取引のメリットです。SOR注文とは、証券取引所やPTS市場から銘柄や最良気配などの情報を収集した上で、最適な条件で注文を行う発注方法です。その結果、PTSの利用によって、通常よりも有利な条件での信用取引が期待できます。

3 auカブコム証券の信用取引のデメリット

auカブコム証券で信用取引を行う際は、以下のポイントに注意することも大切です。

3-1 外国銘柄の取扱いがない

国内よりも経済成長が著しい米国やその他の先進国の株式へ投資することで、より高い運用パフォーマンスが期待できます。そのため、米国やその他の先進国などの外国銘柄で信用取引をしたい方もいるかと思いますが、auカブコム証券の信用取引は国内銘柄に限定されており、外国銘柄の取扱いはありません。

3-2 取引手数料以外に複数のコストが発生する

auカブコム証券で信用取引をする際の取引手数料は無料となっていますが、取引手数料以外に複数のコストが発生します。

例えば、買建による信用取引をする場合、一般信用取引・制度信用取引にかかわらず、1取引あたり55円(税込)の名義書換手数料がかかります。また、買いでの建玉に対しても、一般信用取引の場合3.79%、制度信用取引の場合3.98%の金利が発生します。

一方、売建による信用取引を行う際には、貸株料を負担する必要があります。貸株料とは、売建による信用取引を行うために借りた株にかかる賃貸料のことです。auカブコム証券で売建による信用取引をする際、制度信用取引で1.15%、一般信用取引の場合で最大5.85%の貸株料が発生します。

また、品受、品渡による現物決済をする場合にも、決済金額に応じた手数料が発生します。このようにauカブコム証券で信用取引を行う場合、複数の場面で手数料を負担しなければなりません。

3-3 レバレッジ取引なのでリスクも大きい

auカブコム証券では、約3.3倍までのレバレッジをかけて信用取引を行えるため、効率よくお金を増やすことも可能です。しかし、同時に取引リスクや損失額が大きくなるデメリットもあります。

例えば、auカブコム証券で信用取引をする際、100万円を証拠金として口座に預けた後、約330万円の取引を始めたとします。その後、株式相場が急落して建玉の価額が発注したときより3割減ると、含み損は99万円となり、ほぼ証拠金100万円分相当の額となります。

なお、auカブコム証券で信用取引をする場合、証拠金維持率が25%を割ると、追証が発生します。追証が発生した場合、証拠金維持率が30%に回復するまで、口座に追加で入金等しなければなりません。仮に、一定期限までに追証の入金等をしない場合、建玉が強制決済されることになるため注意が必要です。

3-4 仕組みが初心者には難しい

auカブコム証券では、ヘッジ売りや優待クロスなどの方法で信用取引を行うこともできます。ヘッジ売りとは、保有している現物株式に含み損が生じていて、相場も下落中である場合、現物株式の含み損を抑える目的で売建による信用取引を行う方法のことです。また、売建による信用取引と現物取引による買いの取引を同時に行う方法が優待クロスになります。

これらの取引方法は組み合わせれば戦略の幅が広がるものの、仕組みはやや複雑なので、特に初心者の場合、その内容を理解するまでに時間がかかる場合もあります。

4 auカブコム証券の信用取引の評判

auカブコム証券で信用取引を実際に行っているユーザーから、以下のような意見や感想が寄せられています。

  • 保有できる上限額が大きくてSORも利用できる点がいい
  • 国内の幅広い銘柄を対象に信用取引ができる
  • ロボアドバイザーを利用できるので投資初心者でも始めやすい
  • 外国銘柄に投資できないのが残念
  • 取引リスクが大きくなる場合もある点が不安

※いずれも個人の感想です。サービスのご利用にあたっては、ご自分でも情報収集をされた上で最終的にご判断ください。

auカブコム証券の信用取引は、建玉上限額の大きさやSORによる取引条件の良さなどの点がユーザーから高く評価されています。また、国内の幅広い銘柄を対象に信用取引ができる点に好印象を持っているユーザーも多く、ロボアドバイザーを利用することで投資初心者でも始めやすいという意見も多数あります。

一方、auカブコム証券の信用取引に対して、投資対象に外国銘柄がない点に不満を持つユーザーもいるほか、信用取引の取引リスクの高さに不安に感じる声もあります。

5 auカブコム証券の信用取引の始め方

auカブコム証券で信用取引を始めるためには、証券口座を開設した上で、信用取引口座を開設する必要があります。以下、具体的な手順を見ていきましょう。

5-1 証券口座の開設

証券口座の開設は、スマホやパソコンを利用してネット上で行うことが可能です。口座解説ページでは、住所・氏名・電話番号・メールアドレスや属性などの個人情報をフォームに正しく入力します。

入力を済ませた後は、本人確認書類として、「運転免許証とマイナンバー通知カード」または「マイナンバーカード」を提出します。本人確認書類の提出は、サイト上に画像をアップロードする方法で行うことが可能です。

本人確認書類の提出後、初期パスワードの設定作業を行います。初期パスワードを設定すると、auカブコム証券側で審査が行われ、通過すれば最短翌営業日に口座開設完了のメールが届きます。

5-2 信用取引口座開設

証券口座の開設後、信用取引口座開設の申込手続きを行います。証券口座サイト上にログイン後、信用取引口座開設の「申込画面へ」を選択すると、信用取引口座開設関連の各種電子書面の内容を確認できるようになります。その内容を確認し、WEB上での審査手続きへ移行します。

サイト上に審査の質問画面が表示されるため、その内容を読んで確認した上でチェックを入れていきます。質問事項にすべて回答した後、事前に設定したパスワードを入力し、「申込する」ボタンを押せば、手続き完了となります。

5-3 審査・口座開設完了・取引開始

WEB審査の質問事項の回答内容をauカブコム証券側で確認して、口座開設の可否を審査します。審査結果の内容は、申込者が登録したメールアドレス宛に送られてきます。auカブコム証券の最終審査に合格すると、口座開設完了となります。

口座開設が完了した後、その旨のお知らせが申込者の登録メールアドレス宛に届きます。口座開設完了後、一定額の証拠金を入金すれば、信用取引を行えるようになります。

まとめ

auカブコム証券は、初心者から経験豊富な投資家も利用しやすい証券会社です。特に信用取引は、「建玉上限額が大きい」「国内の幅広い銘柄を取引できる」「ロボアドバイザーのサポートを受けられる」などのメリットがあります。

一方、「外国銘柄を対象とする信用取引ができない」「様々な取引コストがある」といったデメリットにも注意が必要です。

auカブコム証券でこれから信用取引を始めようとしている方は、評判やメリット、デメリットなどの内容を考慮した上で、口座開設を検討することが大切です。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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