auカブコム証券、IPO取引の評判と実績は?当選率の上げ方も【2022年5月】

auカブコム証券のIPO取引では、完全平等抽選方式を採用しているため、初心者や少額投資を行う方にも当選チャンスがあります。auカブコム証券はもともと安価な手数料体系や金融商品の豊富な証券会社として有名なので、IPO取引の評判と実績について知りたい方もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事ではauカブコム証券のIPO取引の特徴、実績、評判、IPOの当選確率を上げる方法について詳しくご紹介します。IPO取引に興味のある方だけでなく、すでに他の証券会社でIPO取引をされている方も参考にしてみてください。

※本記事は2022年5月19日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. auカブコム証券のIPO取引とは
    1-1.auカブコム証券のIPO株の配分方法
    1-2.auカブコム証券のIPO取引の流れ
  2. auカブコム証券のIPO取引の実績
  3. auカブコム証券のIPO取引の評判
  4. auカブコム証券でIPO取引の当選確率を上げる方法
    4-1.資金拘束のタイミングが異なる証券会社に申し込む
    4-2.自動通知サービスやIPO Labを活用する
    4-3.家族単位で申し込む
  5. まとめ

1 auカブコム証券のIPO取引とは

IPO取引とは、新しく証券取引所に上場する企業の株式(IPO株)を上場前に証券会社から購入する株取引です。IPO株は新規公開株とも呼ばれており、上場した後は通常の上場株式と同様に市場で不特定多数の人が自由に取引できるようになります。

IPO取引では、上場前に購入したIPO株が上場後に公募価格よりも高い初値を付けることが多く、上場後に売却すれば高い確率で利益の出る取引となっています。そのため、銘柄にもよりますが、基本的に抽選倍率は高く、当選する可能性は1〜2%と非常に低いのが特徴です。

IPO株は、おもに主幹事や幹事と呼ばれる証券会社が中心となって、株主となる方の募集と販売が行われます。主幹事とは、株式を新規公開する際に全体の作業運営やスケジュール管理などを行う中心的な役割を担う存在であり、IPO案件では新規上場企業の社内体制の整備や上場審査の手続きをサポートするだけでなく、上場後の資金調達なども継続的に支援します。

主幹事証券会社は、円滑な販売や売れ残りを防ぐ目的で他のIPO株を引受・販売する幹事と共に、引受シンジケート団(シ団)を組成して共同でIPO株を販売します。IPO株は、基本的にシ団を組成している主幹事と幹事が引き受けて販売されますが、一部は委託販売という形でシ団に入っていない証券会社でも販売される場合もあります。

そのため、IPO株は主幹事と幹事、委託販売の証券会社で購入可能です。販売を引き受ける数量は、主幹事が90%近くとほとんどを占め、次いで幹事、委託販売先の証券会社と少なくなります。

1-1 auカブコム証券のIPO株の配分方法

IPO株は、基本的に証券会社が募集・販売できる株数よりも多くの需要があるため、「店頭配分」と「抽選配分」という2つの方法で投資家に配分されます。

店頭配分とは、証券会社の裁量でIPO株を配分する方法です。取引金額の大きい投資家や取引回数の多い投資家などの優良顧客に優先的に配分するため、初心者や保有残高の少ない方にはチャンスの少ない配分方法となります。

一方、抽選配分は主に以下の3つの抽選形態があり、通常の個人投資家でも購入しやすく、チャンスもある配分方法です。

抽選方法 内容
平等抽選 IPO株の申込み株数に応じて抽選される方法で、申込み株数が多いほど当選しやすくなります。
完全平等抽選 IPO株を申込んだ全ての投資家が平等に抽選される方法です。IPO株に申し込んだ人数を分母として抽選が行われるため、多くの株数を申し込んでも当選確率は変わりません。
独自の優遇抽選 優遇措置を設けて特定の投資家が当たりやすくなる抽選方法です。取引を頻繁に行う投資家や特定の年齢層の投資家などに対して優遇措置を設ける証券会社があります。

auカブコム証券では、配分予定株数の10%以上を完全平等抽選で個人投資家へ配分する仕組みとなっており、 配分予定株数が一定数量に満たない場合は全数量を抽選にて配分する方針です(抽選による配分株数以外は店頭配分で配分先を決定)。そのため、大口の取引をする方にも、証券口座を開設したばかりの方にも平等に当選の機会があります。

1-2 auカブコム証券のIPO取引の流れ

auカブコム証券が販売するIPO株は、基本的にグループ会社の三菱UFJモルガン・スタンレー証券が主幹事や幹事を務める案件の委託販売です。IPO株の抽選を受ける際、証券会社が実施するブックビルディングに参加して需要申告を行います。そして、ブックビルディングの締め切り後に参加者を対象とした抽選が行われ、当選した方のみ購入申込みを行います。

しかし、auカブコム証券ではブックビルディングの締め切り後に購入申込みの手続きが必要になり、この手続きを行わなければ抽選対象とはなりません。

また、取引報告書や受渡計算書などをPDFファイルで確認できるようになる「らくらく電子契約サービス」を利用することが申込み条件となっているため、このサービスを利用していない場合も、ブックビルディングへの参加前に申込み手続きが必要です。

2 auカブコム証券のIPO取引の実績

auカブコム証券のIPO取扱件数や他社との比較などのIPO実績について確認してみましょう。以下は、auカブコム証券の過去5年のIPO取扱件数や上場後の初値との騰落率、初値で売却した際の勝率を暦年ベース(各年の1月から12月までの上場件数)でまとめた表です。

項目 2021年 2020年 2019年 2018年 2017年
取扱件数 42 19 25 24 28
上場後の騰落率(%) -23~+342 -25~+300 -7~+372 -37~+989 -6~+518
勝率 79%
(33/42)
74%
(14/19)
88%
(22/25)
71%
(17/24)
86%
(24/28)

新規上場件数の増加した2021年は42件と大幅に増やしており、毎年コンスタントにIPO銘柄を扱っているのが特徴です。

上場後の騰落率については、2018年4月20日に上場したHEROZ(4382)が公募価格4,500円に対して初値49,000円と購入価格の10倍を超える騰落率989%を記録する一方、上場後の初値が公募価格を下回るケースも毎年出ています。

勝率は年によってバラツキがあるものの、概ね70〜80%代後半で推移しており、auカブコム証券でもIPO取引は高い勝率となっています。

次に、抽選でIPO株の配分を行っている主要ネット証券4社とも、過去3年のIPO取扱件数の比較を確認してみましょう。

証券会社 2021年 2020年 2019年
SBI証券 122 85 84
楽天証券 74 38 26
マネックス証券 66 50 45
松井証券 56 18 21
auカブコム証券 42 19 25

主要ネット証券の2021年のIPO取扱件数では、SBI証券が最も多く、次いで楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券となります。中でもSBI証券はIPOで主幹事を務める案件が増加しているなど、取扱件数で他社より1歩リードしている一方、auカブコム証券は三菱UFJモルガン・スタンレー証券の委託販売先でありつつも、主要ネット証券に迫るIPO案件を取り扱っています。

3 auカブコム証券のIPO取引の評判

実際にauカブコム証券でIPO取引をしているユーザーからは以下のような意見や感想が寄せられています。

  • 完全平等抽選のため、資金力が豊富でない個人投資家にもチャンスがある
  • IPO株を売却する際も定額制で1日100万円までは売却手数料が無料となる
  • 自動通知サービスで取扱銘柄の決定やブックビルディングの開始を知らせてくれるので、こまめに情報をチェックしなくて良い
  • ブックビルディングだけでなく、抽選前に購入申込みも必要なのが面倒
  • まだ一度も当選したことがない

※いずれも個人の感想です。サービスに関してはご自身でもよくご確認の上、ご利用のご判断をお願いいたします。

auカブコム証券のIPO取引に関する口コミでは、配分数量の一定数以上を完全平等抽選により配分しているため、初心者でも当選チャンスがあると好評です。また、IPO株に当選した後の売却コストの安さや、IPO案件の募集開始などを知らせてくれる自動通知サービスを評価する声も挙がっており、IPO取引では欠かせない証券会社の一つであると評価されています。

一方、ブックビルディングの参加後に購入申込みが必要な点をデメリットに挙げる声もあるほか、ブックビルディングだけで抽選参加できる証券会社よりも申込手続きで手間がかかる点に改善を求める意見もあります。

なお、一度も当選したことがないとの口コミもある通り、基本的に一回の参加で当選するのは稀です。そのため、複数の証券会社でIPO抽選に申し込んだり、家族単位で申し込んだりするなどの工夫も必要になります。

4 auカブコム証券でIPO取引の当選確率を上げる方法

auカブコム証券でIPOの当選確率を上げる方法についても確認してみましょう。

4-1 資金拘束のタイミングが異なる証券会社に申し込む

auカブコム証券では、ブックビルディングに参加する際に預り資産の確認があるものの、参加申込みをした後、資金を自由に動かせるのが特徴です。資金が拘束されるのは購入申込みのタイミングなので、ブックビルディングへの参加時点で資金拘束される他の証券会社と時間差があります。

例えば、資金拘束のタイミングが異なるマネックス証券では、ブックビルディングの参加時に拘束された資金は、落選当日18時頃に資金拘束が解除されます。この資金を出金してauカブコム証券に入金後、購入申込をすると2社で同じ銘柄のIPO抽選を受けられます。このように2社の時間差を利用することで限られた資金で同じIPO銘柄の抽選を2度受けることも可能です。

4-2 自動通知サービスやIPO Labを活用する

auカブコム証券の自動通知サービスを活用すると、時間の取れない方でもブックビルディングの参加に役立ちます。

自動通知サービスとは、事前に設定した情報をメールで知らせてくれる機能で、IPO取引では取扱銘柄決定時やブックビルディング開始時、抽選結果などを通知してもらえるため、ホームページなどで情報収集をしなくてもIPO銘柄の募集を把握でき、抽選に参加する機会を逃しません。

また、auカブコム証券ではIPO取引に特化したスマホアプリ「IPO Lab」を利用できます。IPO Labは、IPO銘柄の企業情報や公募価格の決定、購入申込開始日などを瞬時に把握できるツールです。シンプルで見やすい画面表示となっているので、時間や場所を問わずIPO情報をスムーズにキャッチできます。

4-3 家族単位で申し込む

auカブコム証券では、配分予定株数の10%以上はコンピューターによる完全平等抽選で配分されます。完全平等抽選では、1人1単位ずつ振り分けられるため、申し込む人数が多いほど当選する可能性も高くなります。

家族がいる方は配偶者やお子さんに口座を開設してもらうことで、IPO抽選に参加可能になります。なお、auカブコム証券では18際未満の未成年者でも、親権者のマイページから口座開設手続きを行うことができます。

まとめ

auカブコム証券は完全平等抽選による配分があるため、初心者の方にもIPOの当選チャンスがあると評判です。委託販売先でありながらIPO銘柄の取扱件数は豊富で、自動通知サービスやIPO専用アプリなどを活用することで、情報収集に時間をかけなくても抽選に参加できるのも特徴です。

ただし、抽選参加にはブックビルディングへの参加だけでなく、購入申込みの手続きが必要になるほか、当選するには様々な工夫も求められるので、IPO取引をするための一つの選択肢として検討してみてください。

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