昨日のマーケットは株式市場が一昨日の急落の流れを受けて続落。引けにかけては米国株は若干戻す動きも見せたが、弱い地合いは変わらない。ビットコインは株式市場と比較すると強い地合いとなっており30,000ドル台を回復する動きに。
ビットコインは上昇できず株式市場が上昇するような動きと、反対に株式市場が下落するとビットコインは連れ安という動きが散見されていた。しかし昨日は株式市場がなかなか上昇できない中でビットコインがドル安を背景に上昇しているという点はポイントだろう。
またビットコインのドミナンスが足元上昇に転じ始めており、仮想通貨市場の中でもビットコインが選好されていることがわかる。
米国債金利は一時10年金利で2.70%まで低下しており、その後2.84%まで上昇。金利低下がする局面で米ドルは対主要通貨に対して下落する動きとなっており、ドル円も一時127円ちょうど付近まで下落している。その後127円台後半まで持ち直しているが、調整局面ということに変化はないか。
昨日はECB議事要旨が公表されており、ECBのメンバーでは早急にインフレには対応すべきとのコメントを出している高官もいたことによりユーロは上昇。ユーロドルは1.06台を回復する場面も見られている。
ブルームバーグの記事で参考になったのは下記のチャートで、S&Pのバリュエーションが10年間の平均あたりまで低下してきているということ。コロナ以降の割高水準で推移していた株式市場が一旦落ち着いたと言えるだろう。
経済指標もフィラデルフィア連銀製造業指数も悪化し、中古住宅販売件数も2020年6月以来の低水準の落ち込みとなっており、足元の政策金利の引き上げにより住宅の買い控えが進んでいる様子。
一方で原材料の高騰から住宅市場の供給が遅れているため、価格だけは引き上がっており、ローン返済額の増加、そして供給減による価格の上昇と悪いスパイラルに入っている印象。
現在のポジションはEURUSDのロング、AUDUSDのロングを継続して保有。日経平均株価のショートも継続して保有。ビットコインの値動きは悪くないためロングでエントリーするか検討中。
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中島 翔
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