auカブコム証券の手数料は安い?他ネット証券と徹底比較

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株取引にかかる手数料は、取引を積み重ねることで負担も多くなります。手数料の高い証券会社を選ぶと、長期的には多額のコストを支払うことになるため、各証券会社の特徴や手数料を知り、自分の取引スタイルに合わせて証券会社を選ぶ必要があります。

この記事では、auカブコム証券の手数料の特徴について、他のネット証券と比較しながら詳しく解説していきます。auカブコム証券を検討している方、各ネット証券の株取引手数料について詳しく知りたい方は、参考にしてみてください。

※この記事は2022年4月時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。

目次

  1. auカブコム証券の特徴
    1-1.様々な自動売買発注方式がある
    1-2.kabuステーションが利用できる
    1-3.Pontaポイントが使える
    1-4.即時出金の金額上限が高い
    1-5.信用取引手数料が無料
  2. auカブコム証券の株式手数料を他社と徹底比較
    2-1.取引手数料一覧
    2-2.auカブコム証券の取引手数料の特徴
    2-3.他ネット証券の取引手数料の特徴
  3. auカブコム証券の注意点
    3-1.外国株の取り扱いがない
    3-2.現物株の取引手数料が高い
    3-3.入出金に手数料がかかる
  4. まとめ

1 auカブコム証券の特徴

auカブコム証券は、三菱UFJフィナンシャルグループのネット専業証券会社です。逆指値などの自動売買システムを最初に提供した証券会社であり、機能豊富な取引ツールを無料で利用できるほか、信用取引手数料が無料などの特徴があります。

それぞれ詳しく確認してみましょう。

1-1 様々な自動売買発注方式がある

auカブコム証券では、主要なネット証券の中で、最も多くの自動売買発注方式を用意しています。自動売買発注方式とは、株価の値動きがある条件に合致した時に、自動的に注文が発注される仕組みのことです。

代表的な発注方式としては、株価がある値段に到達した時に注文を出す「逆指値注文」が知られていますが、それ以外にも様々な発注方式があります。auカブコム証券では、「逆指値注文」を含めて全部で7種類の発注方式があるため、株価の値動きに応じて柔軟に反映させることができます。

1-2 kabuステーションが利用できる

kabuステーションは、auカブコム証券が自社で開発している、個人投資家向けの高機能トレーディングツールです。最大180銘柄の板情報を登録できる「カブボードフラッシュ」と高機能のチャートソフト「ウルトラチャート」が利用可能です。

また、フル板情報を使うことで、「リアルタイム株価予測」と呼ばれる寄付き前の始値や引け前の終値をあらかじめ予測するサービスが利用できます。このサービスを活用することで、新たな収益機会の確保に繋がります。

1-3 Pontaポイントが使える

auカブコム証券では、Pontaポイントで投資信託を買い付けたり、保有している投資信託の金額に応じて、Pontaポイントが貯まったりする仕組みがあります。

Pontaポイントで購入可能な投資信託は1,000以上あり、100円以上から1円単位でポイントを使うことができます。また、ポイントを貯める場合、投資信託の月間保有平均額が24,000円以上からという条件があるものの、月中平均保有額に還元年率を掛けて12ヶ月で割った数字がポイントとして貯まります。

例えば、投資信託の月間平均保有額が100万円の場合、100万円×0.05%÷12ヶ月=41ポイントが貯まることになります。貯まったポイントは、投資信託の再投資に回せるほか、Pontaの提携店で使うことができます。

1-4 即日出金の一回あたりの金額上限が高い

auカブコム証券は、即日出金に対応しているだけでなく、一回あたりの出金上限金額が100億円未満と主要ネット証券で最も高い金額となっています。

項目 auカブコム証券 SBI証券 楽天証券 マネックス証券 岡三オンライン
即日出金 × ×
出金上限 100億円未満 1,000万円 200万円

1-5 信用取引手数料が無料

通常、信用取引を行うためには、現物取引と同じく、注文が約定するたびに取引手数料がかかります。ネット証券によっては信用取引手数料無料の場合もありますが、約定代金の合計額が何千万円以上など、ある一定の資金量が条件となっています。

そのため、ほとんどの場合、信用取引を行うためには信用取引手数料を払う必要がありますが、auカブコム証券はネット証券で唯一、信用取引手数料が無料になる条件を設けていません。そのため、資金量が小さく、取引頻度が少ない場合でも手数料が一切かからず、取引を行うことができます。

2 auカブコム証券の株式手数料を他社と徹底比較

株式を売買するにあたり、毎回かかるコストの1つに株式の取引手数料があります。取引手数料は各証券会社によって異なっているため、どの証券会社を使うかによって取引コストに大きな差が生じます。そのため、各投資家の取引スタイルや金額に応じて、最適な証券会社を選ぶことが大切です。

2-1 取引手数料一覧

auカブコム証券の株取引手数料は、他社と比較すると以下の通りです。

現物取引手数料(税込)

項目 auカブコム証券 SBI証券※ 楽天証券※ マネックス証券 岡三オンライン
~5万円 55円 0円 0円 55円 108円
~10万円 99円※ 0円 0円 99円 108円
~20万円 115円 0円 0円 115円 220円
~50万円 275円 0円 0円 275円 385円
~100万円 535円 0円 0円 535円 660円
~150万円 1,584円 0円 0円 640円 1,100円
~300万円 3,069円 0円 0円 1,013円 1,650円
~3,000万円 4,059円 0円 0円 1,013円 3,300円
3,000万円~ 4,059円 0円 0円 1,070円 3,300円

※SBI証券:ゼロ革命のみ
※楽天証券:ゼロコースのみ

信用取引手数料(税込)

項目 auカブコム証券 SBI証券※ 楽天証券※ マネックス証券 岡三オンライン
~10万円 99円 0円 0円 99円 108円
~20万円 148円 0円 0円 148円 165円
~50万円 198円 0円 0円 198円 330円
~100万円 385円 0円 0円 385円 550円
~150万円 385円 0円 0円 385円 770円
~300万円 385円 0円 0円 385円 1,100円
~3,000万円 385円 0円 0円 385円 1,320円

※SBI証券:ゼロ革命のみ
※楽天証券:ゼロコースのみ

2-2 auカブコム証券の取引手数料の特徴

auカブコム証券の株取引にかかる手数料は、現物取引と信用取引で手数料体系が異なります。現物取引の場合、1注文あたりの約定金額の合計から手数料が算出されます。

1注文あたりの約定金額合計が50万円までは定められた一律の金額ですが、50万円を超えてくると、0.099%をかけて99円を足した金額が手数料になります。例えば、1注文あたりの約定金額合計が100万円の場合、手数料は以下のようになります。

100万円 × 0.099% + 99円 = 1,089円(税込)

ただし、1注文あたりの約定金額の合計がどんなに大きくなっても、手数料の上限は4,059円までと定められています。

また、auカブコム証券には、株取引の注文方法がインターネット注文と電話注文の2種類あります。電話注文の場合には、先ほどの手数料に加えて以下の手数料が加算されます。

電話注文 手数料
自動応答 +110円
オペレーター +2,200円

一方、信用取引の場合、株取引の手数料は一切かかりません。他社のネット証券で見られる大口優遇制度のように条件を設けていないのが特徴です。そのため、1日や1ヶ月スパンでの新規建約定代金の合計額を気にする必要がなく、誰もが手数料無料の恩恵を受けることが可能です。

なお、現在auカブコム証券では、家族や友人への紹介キャンペーンを実施中です。キャンペーンでは、紹介された家族や友人が口座開設することで、紹介者は取引手数料のキャッシュバックを最大5,000円まで受け取れます。

さらに、紹介された家族や友人は、紹介月を含んだ3ヶ月以内に投資信託を10万円以上買い付けることで、2,000円の現金を受け取れます。

2-3 他ネット証券の取引手数料の特徴

各ネット証券の手数料は、現物取引と信用取引で異なっており、各社とも信用取引の手数料を現物取引と比べて安く設定しています。

現物取引の手数料では、手数料体系の似ているSBI証券と楽天証券が、いずれの価格帯でも最も安くなっています。一方、現物取引の手数料上限を定めていないマネックス証券の高さが目立ちます。

また、信用取引の手数料では、auカブコム証券が最も安いものの、SBI証券と楽天証券には、信用取引手数料が無料になる大口優遇プログラムを設けています。大口優遇プログラムは、1日の信用新規建約定代金合計が3,000万円以上あるいは、1ヶ月の信用新規建約定代金合計が3億円以上の場合、信用取引手数料が無料になる仕組みです。


※2021年6月3日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。

3 auカブコム証券の注意点

auカブコム証券を利用するときには、以下のポイントに注意しましょう。

3-1 外国株の取り扱いがない

auカブコム証券では、東京証券取引所に上場している外国株を除いて、国外の上場企業の株式を取引することができません。そのため、世界的企業の米国株式や成長著しい中国株に投資するためには、外国株取引口座が開設可能な証券会社を選ぶ必要があります。

3-2 現物株の取引手数料が高い

auカブコム証券の現物取引の手数料は、1注文あたりの約定代金合計が50万円以上になると、SBI証券や楽天証券と比較して高くなります。そのため、1注文あたりの約定金額が大きい場合、例えば信用取引をメインで使うなどの方法が向いています。

3-3 入出金に手数料がかかる

auカブコム証券では、証券口座への入出金に関して、提携している一部の金融機関のみ、手数料無料になります。そのため、入出金の手続きを行う際は、使用する金融機関についてしっかりと確認する必要があります。金融機関ごとの手数料体系は以下の通りです。

入金手数料(税込)

金融機関名 手数料
三菱UFJ銀行 無料
auじぶん銀行 無料
ゆうちょ銀行 無料
PayPay銀行 55円
三井住友銀行 110円
みずほ銀行 3万円未満110円
3万円以上220円

出金手数料(税込)

金融機関名 手数料
三菱UFJ銀行 無料
中京銀行 無料
イオン銀行 無料
auじぶん銀行 無料
池田泉州銀行 無料
上記以外の銀行 一律110円

指定の金融機関によって、auカブコム証券では入金・出金手数料の有無が変わってくるため、留意しておきましょう。

まとめ

auカブコム証券の手数料は、現物取引では50万円以上から他社と比較して高くなりますが、信用取引においては、ネット証券の中で最も安い水準なのが特徴です。また、入金・出金手数料についても、同グループの三菱UFJ銀行を利用すると無料でお金の出し入れを行えます。

このように株取引の手数料で証券会社を選ぶ際は、手数料体系やサービス、キャンペーン内容なども考慮して、ご自身の取引スタイルに最も合う会社を選ぶことが大切です。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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