株トレーダー向きの証券会社5社は?手数料や取引ツール、評判で比較

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これから株式取引に積極的にチャレンジしたいという方もいるでしょう。証券会社にはさまざまな特徴がありますが、株トレーダーに適した会社にはどのような特徴があるのでしょうか。

今回は株の取引回数が多い方に向いた証券会社を5社選び、手数料や取引ツールなどで比較しながら解説します。

※2021年11月11日時点の情報をもとに執筆しています。最新の情報は、ご自身でもご確認をお願い致します。

目次

  1. 株式のトレード回数が多い人向けの証券会社5選
  2. 現物取引・信用取引の手数料で比較
    2-1.現物取引・1日定額制プランの比較表
    2-2.信用取引・1日定額制プランの比較表
  3. 取引ツールで比較
    3-1.PC用取引ツールの比較表
    3-2.スマホ用取引ツールの比較表
  4. 口コミ・評判で比較
    4-1.SBIネオトレード証券の口コミ
    4-2.SBI証券の口コミ
    4-3.楽天証券の口コミ
    4-4.GMOクリック証券の口コミ
    4-5.岡三オンラインの口コミ
  5. まとめ

1 株式のトレード回数が多い人向けの証券会社5選

まず国内株式の取引が多い人向けの証券会社として、以下5つを選びました。

詳細な理由については後述しますが、いずれも取引手数料・取引ツール・口コミで強みのある証券会社です。どの証券会社も1日定額制を導入しており、一定の金額までは何回取引しても無料となっています。1約定ごとのプランの手数料も比較的安いので、金額の大きいトレードをする方にも向いています。

2 現物取引・信用取引の手数料で比較

株取引の回数が多い方には、1日定額制プランの利用が適しています。ピックアップした5社について、取引手数料で比較してみました。

2-1 現物取引・1日定額制プランの比較表

証券会社名 株式売買手数料(税込)
~10万円 ~20万円 ~50万円 ~100万円 ~300万円 ~500万円
SBIネオトレード証券 0円 0円 0円 0円 1,540円 2,130円
SBI証券 0円 0円 0円 0円 1,691円 2,281円
楽天証券 0円 0円 0円 0円 3,300円 4,400円
GMOクリック証券 0円 0円 0円 0円 1,691円 2,281円
岡三オンライン 0円 0円 0円 0円 1,980円 3,080円

上記の5社はいずれも、1日の約定金額が100万円以下なら手数料は発生しません。約定代金がそれほど大きくない取引を何回も行うのに適しています。

100万円を超えると料金に差が出てきますが、上記ではSBIネオトレード証券は他社より比較的安くなっています。

2-2 信用取引・1日定額制プランの比較表

証券会社名 株式売買手数料(税込) 買方金利
~10万円 ~20万円 ~50万円 ~100万円 ~300万円 ~500万円 制度信用取引 一般信用取引(無期限)
SBIネオトレード証券 0円 0円 0円 0円 0円 0円 2.30% 2.75%
SBI証券 0円 0円 0円 0円 1,320円 2,200円 2.80% 2.80%
楽天証券 0円 0円 0円 0円 3,300円 4,400円 2.80% 2.80%
GMOクリック証券 0円 0円 0円 0円 1,320円 2,200円 2,75% 2.00%
岡三オンライン 0円 0円 0円 0円 1,430円 2,090円 2.60% 2.80%

SBIネオトレード証券は、約定金額に関係なく、信用取引の手数料は一律0円です。その他の証券会社も、現物取引と同じく100万円以下であれば手数料は発生しません。

3 取引ツールで比較

各社ともPC用・スマホ用にさまざまな取引ツールを用意しています。主要な取引ツールについて、どのような特徴があるのか見てみましょう。

3-1 PC用取引ツールの比較表

証券会社名 主要ツール名 ツールの特徴
SBIネオトレード証券 NEOTRADE R ・ダウンロード版の高機能ツール
・「発注板ALL」で板情報から直接発注できる
・チャート上の操作は画面上のプルダウンボタンから簡単に設定可能
・スマホアプリとお気に入り銘柄を共有できる
SBI証券 HYPER SBI ・マウスのドラッグ&ドロップで簡単に注文可能
・表示できる投資情報が豊富
・20銘柄の状況が一度に確認できる
・「スピード注文」は狙った価格で瞬時に発注できる
楽天証券 MARKET SPEED Ⅱ ・個別銘柄情報を1画面に集約
・「アルゴ注文機能」で5種類の便利な注文を出せる
・チャート操作を直感的に行える
・板発注ツールの「武蔵」を利用可能
GMOクリック証券 スーパーはっちゅう君 ・すべての板情報(注文情報)をリアルタイムで表示
・信用取引を迅速にできる「信用スピード注文」
・マーケット情報をリアルタイムで分析できる機能がある
・全30種類のテクニカル指標を利用可能
岡三オンライン 岡三ネットトレーダープレミアム ・シンプルな操作で素早く発注できる
・「トリガートレール注文」「サーバ型逆指値注文」などの特殊注文が可能
・画面のカスタマイズができる

初心者やツールの使用経験が浅い方にも向いているのは、SBI証券の「HYPER SBI」です。マウスの簡単な操作で発注ができ、ニュースやマーケット情報などの投資情報もすぐに確認できます。

本格的な仕様のツールを利用したい方は、楽天証券「MARKET SPEED Ⅱ」やGMOクリック証券の「スーパーはっちゅう君」が評判です。いずれも注文機能やチャート機能のスペックが高いのが特徴です。

SBIネオトレード証券の「NEOTRADE R」は、お気に入り銘柄をスマホアプリと共有できるので、PCもスマホもアクティブに使う方に向いています。

3-2 スマホ用取引ツールの比較表

証券会社名 主要ツール名 ツールの特徴
SBIネオトレード証券 NEOTRADE S ・ログイン後の画面をカスタマイズできる
・7種のテクニカル指標と11種類の足種に対応
・銘柄登録情報はクラウド上に保管
・28種類のランキング機能を使える
SBI証券 SBI証券 株アプリ ・2つのアラートサービスを受け取れる
・ランキングで低位株の除外機能がある
・投資情報をグラフや図でわかりやすく表示
・テーマキラーの取引ができる
楽天証券 iSPEED ・自分オリジナルの投資情報画面を作成できる
・マーケット情報をワンタップで確認可能
・15種類のテクニカルチャートを表示できる
・シンプル注文/プロ注文の2種類から選べる
GMOクリック証券 iClick株 ・注文画面への遷移が自然でわかりやすい
・ウォッチリストを軸にした分析機能を利用できる
・銘柄情報タブを自由に並べ替え可能
岡三オンライン 岡三ネットトレーダースマホ ・「岡三ネットトレーダープレミアム」と同等の機能を実現
・「マイリスト」をスマホとPCで自動同期
・投資情報メニューが豊富
・「サーバ型逆指値注文」の機能を搭載

初心者でも利用しやすいのは、「SBI証券 株アプリ」で、投資情報を数字だけでなくグラフなどで分かりやすく把握できます。ランキング機能も優れており、注目銘柄をすぐに見つけられます。

画面構成を自分好みに設定したい方に向いているのはSBIネオトレード証券の「NEOTRADE S」と楽天証券の「iSPEED」です。自分にとって必要な情報だけを絞って表示することで、トレードの意思決定がさらに早くなります。

岡三オンラインの「ネットレーダースマホ」は、PCツールの上級版と同等の機能が搭載されています。スマホでも本格的な取引ツールを利用したい方に向いています。

4 口コミ・評判で比較

ここからはインターネット上に投稿されている口コミから、各社の特徴を比較してみましょう。

※以下はあくまでも個人の感想です。利用を検討する際は必ずご自身でもサービス内容をご確認ください。

4-1 SBIネオトレード証券の口コミ

  • 定額プランだと1日100万円まで取引手数料が無料なのはメリット。
  • 信用取引手数料が無料でかつ金利も安い。
  • サポートサービスでは電話・メールともに、的確かつ丁寧に対応してもらえた。
  • 2021年1月からSBIグループに入ったので、サービススペックの向上やIPO取り扱いの増加に今後期待している。
  • スマホ用アプリでローソク足の反映が遅いことがあったり、移動平均線がずれたりすることがあって、やや使いにくい。

SBIネオトレード証券の口コミを見ると、取引手数料の安さにメリットを感じている方が多く見られます。定額制プランは1日100万円以内なら無料、100万円を超えた分も他社より比較的安く設定されています。

4-2 SBI証券の口コミ

  • 会社として信頼性を感じ、手数料も安い。使い勝手の良さや投資情報の豊富さも評価できる。
  • ネット専用の証券会社だけあって、画面がきれいで見やすい。メニューも分かりやすいため、操作しやすい。
  • 国内株式だけでなく米国をはじめ海外各国の株式も取り扱っている。その他にも債券や金・銀など多彩な商品があるため、投資の選択肢が充実している。
  • IPOの取扱件数が多い。また、IPOチャレンジポイントを貯めれば当選確率も上がる。
  • スマホアプリで取引しているが使い勝手は今ひとつ。

SBI証券の口コミでは、証券会社としての総合力を高く評価する内容が見られます。手数料の安さ、投資情報の豊富さ、金融商品の多さなどを総合的に見てSBI証券を選んだ方も多いようです。

4-3 楽天証券の口コミ

  • マーケットスピードは高機能で画面も自在にカスタマイズできる。大画面での取引に便利。
  • 日経テレコンが無料で利用できるので、多くの日経の記事が0円で読める。
  • 楽天証券はアプリの使いやすさが優れている。画面表示が見やすく、米国株も同一アプリ内で確認できて便利。
  • カスタマーサービスはあまり良いとは言えない。

楽天証券に関しては、取引ツールやアプリの機能性を評価する口コミが見られます。楽天ポイントを軸とした楽天経済圏のユーザーにとってもメリットを感じられるようです。

4-4 GMOクリック証券の口コミ

  • 取扱商品が豊富で、手数料の引き下げ等も積極的に行っている。
  • 一日定額プランで100万円まで手数料無料になったので、より利便性が向上した。
  • チャート・企業情報・板情報・注文フォームが、ポップアップウィンドウなしで簡単に切り替えできて使いやすい。
  • スマホアプリは画面が見やすくトラブルもない。誰でも使いやすい設計。
  • IPOの取扱いが少ないこと、単元未満株購入が出来ないことがやや不満。

GMOクリック証券の口コミで多く見られるのは、手数料の安さと取引ツールの使いやすさです。IPOの取り扱いをもう少し増やしてほしいと期待する声もあるようです。

4-5 岡三オンラインの口コミ

  • 伝統ある証券会社で手数料も比較的安い。他のネット証券で、1日最大100万円まで手数料無料のプランが出たが、同じ内容にして追随している。
  • IPO の当選確率を上げたくて口座を開設した。前金なしでIPOに申し込むことができるので、投資資金が拘束されないのがメリット。
  • サポート体制については質問に対して速やかに連絡があり、充実していると感じた。
  • サポート対応がキメ細かくて良い。これまでに何度かメールや電話で質問をしたが、いつも的確な回答を迅速にもらえる。
  • 取引画面はやや複雑で、初心者にとって最初の頃は扱いにくいかもしれない。

岡三オンラインについての口コミは、サポート体制の丁寧さを評価する内容が多い傾向です。またIPOの当選を目的として口座を開設した口コミもいくつか見られました。

まとめ

株式の取引回数が多い方に向いている証券会社を5つ紹介しました。いずれも1日定額プランがあり、1日の約定代金が100万円以内なら取引手数料がかかりません。

一方で取引ツール・投資情報の提供・サポートサービスなどに各社の特色が表れているので、比較しながら自分に合う証券会社を選んでみてください。

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