Siiibo、社債投資・発行プラットフォーム開発で資金調達を実施。正式版のリリースは12月を予定

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株式会社Siiibo(シーボ)は6月24日、私募債発行・購入円滑化のためのWeb情報プラットフォームの構築・運営のため、シードラウンドとして4020万円の第三者割当増資を実施したと発表した。出資はベンチャーキャピタルのイーストベンチャーズほか他金融業界・IT業界のエンジェル投資家。同社はプラットフォームのα版を5月27日にローンチしており、12月に正式版のリリースを計画する。

同社が開発しているのは、個人投資家と企業のための私債発行、購入円滑化のための情報プラットフォーム。少人数私募債は小規模な会社の資金調達法で、スタートアップを行うベンチャー企業に特に注目されている。発行の条件は適格機関投資家(金融機関等)を除いた勧誘対象先が50人未満であること、社債の発行総額が社債の一口額面の50倍未満であること、一括譲渡を除く譲渡制限を設け、譲渡には取締役会の決議を必要とすること。財務基盤の改善、発行条件の柔軟性、低い管理コスト、資金調達先の多様性などのメリットがある。

同社が開発するプラットフォームは、ウェブを活用した少人数私募債発行により、企業へ直接融資する仕組み。独自の投資家データベースや情報統制技術により、発行企業自らが行う「投資家の選定」、「私募債の勧誘・発行」のサポートを行う。厳選された投資家リストから、これまでの実績やプロフィールなどをもとに発行企業が48人を選択、これにシーボの1名を加えた49人で勧誘を行う。発行企業が49人の投資家の意見を得ながら、金利・期間などの条件を最適化。情報管理や契約関連事務、その他オペレーションは同社がサポートする。購入後の途中売却・追加購入も一定の範囲内で可能とする。

シーボが目指すのは「簡単手軽な社債投資・発行を通じ、企業から直接利息を得る分かりやすい投資機会と、保証不要で迅速な資金調達機会」の提供だ。「金融システムのうち社債の直接市場はごく一部の層にしか利用できない」という問題意識が、プラットフォーム開発の動機となったという。「自由、透明な信用市場を創り、公正な社会の実現に貢献する」と正式版の提供開始に意欲を示している。

【関連サイト】Siiiboサービスページ

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