貸付型クラウドファンディング(CF)プラットフォーム「Bankers(バンカーズ)」を運営する株式会社バンカーズは9月16日、バンカーズ初となるインドネシア企業向け貸付型ファンドの組成と募集を開始した。バンカーズグループは同国で事業を展開する企業を貸付先とする貸付型ファンドの扱いを本格的に展開するため、首都ジャカルタに子会社PT. BANKERS CROWDCREDIT INDONESIA(BCI)を設立しており、バンカーズでは、同国で個人向けデジタル金融サービス事業を展開するAkulaku(アクラク)社への融資を目的とする貸付型ファンドの組成と募集を開始。海外企業に直接貸付を行う案件はバンカーズ初。
アフラク社は、インドネシアを中心に東南アジア諸国で、主にオンラインショッピングや実店舗支払に係る後払い決済(Buy Now Pay Later)や、個人向け消費者ローンを展開している。同国で最大級の後払い決済の取引シェアを有する大手フィンテック企業であり、2022年12月には大手邦銀が2億米ドル(約260億円)の出資を決定した。
今回組成するファンド名は「【円建て】インドネシア デジタル金融サービス事業支援ファンド」で、募集総額約22億円、予定募集期間は9月16日~10月4日。通貨は円建て。資金の使途は、個人向けファイナンス資金のバックファイナンス。香港に所在するアフラク社の親会社へバンカーズから融資を行い、その資金がアフラク社へバックファイナンスされるスキームで、保全として立替え債権と貸付債権を対象に担保権が設定される。事業モニタリングおよび担保管理業務はバンカーズ・ホールディングの子会社であるBCIが担い、インドネシア国内での管理を行う。
バンカーズ社の親会社である株式会社バンカーズ・ホールディングはインドネシアでの事業展開を計画しており、今年7月、バンカーズとクラウドクレジット株式会社のグループ2社がインドネシアで事業を本格展開を図るため、BCIの設立を明らかにしていた。「インドネシアへの進出を第一歩として、今後、バンカーズ及びクラウドクレジットにおける貸付型ファンドの案件を東南アジア諸国へと拡大してゆき、BCIをその重要拠点として事業展開の拡充を積極的に図っていく」としている。
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※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム
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