アワビを陸上養殖で絶滅危機から救う。フードテック・ベンチャーがFUNDINNOで資金調達へ

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“アワビ絶滅危機”を救うスマート養殖誕生。ICT技術など活用で、1人で50台の水槽管理を実現。排水等の活用でノリ、ナマコの養殖も可能に

株式投資型クラウドファンディング(CF)サービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」で、新規案件「“アワビ絶滅危機”を救うスマート養殖誕生。ICT技術など活用で、1人で50台の水槽管理を実現。排水等の活用でノリ、ナマコの養殖も可能に」(募集期間4月13日~22日)が公開された。株式発行者のA’Culture株式会社は千葉県いすみ市のベンチャー企業。技術面や価格面でハードルが高いアワビ養殖の効率化に成功。アワビ養殖の拡大だけでなく、排水を使ったスジノリ養殖や、糞・残餌を使ったナマコ養殖などのアクアポニックス(複合養殖)も目指す。目標募集額1499万6千円、上限応募額5998万4千円。

同社は、近年漁獲量が激減している日本産アワビの養殖技術の確立に挑む。オーストラリアで年間約1600トンの実績がある養殖ノウハウの独占使用権を締結。日本の環境に適合するようアレンジするとともに、ICT技術を活用したスマート養殖化に取り組んでいる。

ICT技術を活用したスマート養殖化

ファンディーノで調達した資金で稚貝の孵化場を建設し、今年10月を目途にアワビの孵化を開始する予定。来年の10月ごろには孵化場で育った稚貝を養殖できるタイミングで、成功すればさらに低コストでの成貝の育成ができる予定という。

現在は「エミシアワビ」と「クロアワビ」を養殖しており、今後取り扱う予定の「マダカアワビ」は絶滅危惧種として指定されている。マダカアワビは同社が本社を置くいすみ市エリアの名物として知られていたが、現在ではほとんど獲れなくなり、「幻のアワビ」と呼ばれる。これを、稚貝を養殖品として販売するのではなく、大型の天然アワビとして復活させるのが同社の夢。いすみ市や漁業協同組合と連携し、地元のパートナー企業にノウハウの使用を許諾するフランチャイズ形式で千葉県の房総エリアに連携の輪を広げ、2030年までに約9.9万kgのアワビの年間販売量を計画する。

また、養殖の排水を利用したアクアポニックス(従来の水産養殖と作物の水耕栽培を組み合わせたシステムのこと)によるスジアオノリ養殖の実証研究も終了し、今年4月に本養殖を開始する計画。さらに、排水に含まれる残餌や糞をナマコに食べさせる養殖も展開予定だ。「房総エリアの豊かな自然と共存しながらアワビの食文化を末永く継承していける、SDGsを見据えた養殖スタイルを構築していきたい」としている。

同社はエンジェル税制適用確認企業(タイプB)。株主優待として、同社の大原養殖場で育った養殖アワビ、養殖の排水で育てる仕組み「アクアポニックス」で育った養殖ノリをセットで進呈。また、オーストラリアのタスマニアの海域で育てた養殖アワビの煮貝もセットで送る。

A’Culture株式会社の株主優待


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