9月にクラウドクレジットがテレビCMの放送を開始しました。今回は、テレビCMの内容や狙いなどを中心にクラウドクレジット社の発表資料などから考えていきたいと思います。
1 クラウドクレジットが業界初のテレビCM放送を実施
9月の22日から30日にかけ、クラウドクレジットは中京圏で同社初のテレビCMの放送を行いました。また、このテレビCMはソーシャルレンディング業界の中でも初の放送ということになります。
1-1 CMは社会インパクト投資を前面に打ち出した内容
クラウドクレジットはテレビCMについて、9月22日にリリースを出していますが、CMの内容は『社会インパクト投資』を前面に打ち出したものとなっています。
同社は海外の発展途上国への事業を中心とした案件を投資家に提供してきました。その内容をテレビCMにも盛り込み、途上国への社会貢献ができる投資手法として、ソーシャルレンディングを大きくアピールしています。クラウドクレジットという名前を打ち出すのはもちろんですが、それ以上に発展途上国に対してできること、投資としても利益が得られるという内容を盛り込んでいます。
クラウドクレジットのテレビCM
また、前述のリリースによれば、放送の意図として「今後も積極的に当該分野(成長期待国への投資型クラウドファンディング)の拡大を目指す過程で、より多くの方にクラウドクレジットを知っていただきたい」という狙いを掲げています。
1-2 会員登録数は10月に3万人を突破
このCM放送後の10月16日にクラウドクレジットの累計ユーザー登録数が3万人を突破したというリリースが出ていることや、限定的とは言え広告コストが大きい地上波でのテレビCMを放映できたということなどから、同社が堅調な成長を続けていることや大きな資本力(資本調達力)があることが伺えます。
まとめ
ソーシャルレンディング投資はまだまだ認知度が低く、現時点では順調に成長しているものの、今後は投資家数や募集金額も頭打ちの傾向が見えてくるかもしれません。
しかし、今回の2社のように、ある程度資本力があり、規模の大きなソーシャルレンディング会社が積極的にテレビCMを打っていけば、ソーシャルレンディング業界全体の知名度が上がる効果も期待できます。テレビCMをきっかけとして、一般人にもっとソーシャルレンディング投資が浸透していく可能性は大いにあります。
投資家としてはソーシャルレンディング業界の健全な成長のためには、テレビCMを利用したメジャー路線への進出は大いに望むところと言えるでしょう。
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HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム
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