25歳以下で手数料が安くなる証券会社は?条件や手数料額も比較

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株取引では手数料の安い証券会社を選ぶことがポイントの1つです。中でも、25歳以下の場合、国内現物株の取引手数料が無料になる証券会社もあるため、若い個人投資家や初心者の方でも株式投資を行いやすい環境となっています。

そこでこの記事では、25歳以下で手数料無料になる証券会社をご紹介します。取引手数料や達成条件、特典内容について詳しく知りたい方は、参考にしてみてください。

※この記事は2021年10月5日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。

目次

  1. 25歳以下で手数料が安くなる証券会社5選
    1-1.SBI証券
    1-2.松井証券
    1-3.岡三オンライン
    1-4.auカブコム証券
    1-5.DMM株
  2. まとめ

1 25歳以下で手数料が安くなる証券会社5選

通常、国内現物株取引を行う場合、原則として以下のような売買手数料を支払う必要があります。しかし、証券会社によっては、25歳以下限定で売買手数料が無料またはキャッシュバックにより実質的に無料となるサービスを実施しています。

1注文ごとの約定金額と通常手数料

項目 5万円 10万円 20万円
SBI証券 55円 99円 115円
松井証券※ 無料
(1日の約定代金合計50万円まで)
岡三オンライン 108円 108円 220円
auカブコム証券 55円 99円 115円
DMM株 55円 88円 106円

※SBI証券:2023年9月30日より、ゼロ革命の対象者は国内株式売買手数料0円
※楽天証券:2023年10月1日より、手数料コースを「ゼロコース」に設定で手数料無料
※松井証券は、1注文ごとではなく、1日の約定代金合計額に応じてその金額が決まります。

中でも、「SBI証券」「松井証券」「岡三オンライン」「auカブコム証券」「DMM株」は、25歳以下の方が利用するのに適した手数料無料プログラムを採用しています。

以下、詳しく確認していきましょう。

1-1 SBI証券

SBI証券は、国内の金融持株会社である「SBIホールディングス」傘下のネット証券です。主な取引コースは、1注文ごとに手数料が決まる「スタンダードプラン」と、定額制の「アクティブプラン」があります。

項目 1日の合計約定代金 手数料(税込)
スタンダードプラン 3,000万円以下 55円~1,013円
3,000万円以上 1,070円
アクティブプラン 100万円以下 0円
100万超~300万円以下 1,231~1,691円
300万円超 1,691円(税込)に約定代金100万円増加ごと295円(税込)を加算

また、SBI証券では、2023年9月30日よりゼロ革命の対象者は国内株式売買手数料0円になっています。さらに、事前エントリー不要の「25歳以下現物手数料実質0円プログラム」が実施されており、このプログラムではゼロ革命の条件を達成していなくても、25歳以下なら実質的に手数料無料で株取引を行うことができます。

キャッシュバック対象には手数料にかかる税額分も含まれ、取引対象月の翌月下旬ごろにSBI証券総合口座へ入金する形で行われます。

なお、SBI証券の取引コースは、「インターネットコース」「ダイレクトコース」「IFAコース」「対面コース」など様々な種類が設けられていますが、「25歳以下現物手数料実質0円プログラム」の適用対象となるのは、25歳以下でインターネットコースを選択する場合のみです。

インターネットコースを選択している25歳以下の方であれば、成年者だけではなく、未成年者の方も対象に含まれます。そのため、未成年口座内で取引された国内株式の現物取引で発生した売買手数料もキャッシュバック対象です。また、SBI証券の新規口座開設者、口座保有者のどちらでも上記条件を満たせばプログラムの適用を受けられます。

ただし、それ以外のコースを選択している場合、25歳以下であっても売買手数料のキャッシュバック対象とはなりません。また、キャッシュバックを受けられる期限は、「26歳の誕生日を迎えた月の末日」までとなる点にも留意しましょう。

1-2 松井証券

松井証券は国内で初めて株式等のインターネット取引を開始した証券会社であり、25歳以下の場合、株式の現物取引・信用取引で発生する売買手数料が無料です。月の途中で26歳になった場合は、その月の営業最終日までの取引分の手数料が無料化の対象となります。

松井証券で現物取引・信用取引を行う場合、26歳以上は1日の合計約定代金が50万円を超えると、一定額の売買手数料を負担しなければなりません。さらに、1日の合計約定代金が大きくなれば、1日あたり11万円を上限として、売買手数料も増える仕組みです。

1注文の約定代金 手数料(税込)
50万円以下 0円
50万超~100万円以下 1,100円
100万超~200万円以下 2,200円
200万超~1億円以下 2,200円+約定代金100万円増加ごとに1,100円
1億円超 11万円

一方、25歳以下の場合、上記条件と同じ形で株式の現物取引をしても売買手数料は発生しません。また、手数料無料となる金額の上限は設けられていないほか、現物株取引だけではなく、信用取引を手数料無料の対象としているのも松井証券の特徴です。

1-3 岡三オンライン

岡三オンラインは、株式会社岡三証券のグループ傘下のネット証券です。主な取引コースは、1注文ごとに手数料が決まる「ワンショット」と、定額制のプランがあります。通常の現物株取引の手数料は以下の通りです。

項目 1日の合計約定代金 手数料(税込)
定額プラン 100万円以下 無料
100万超~200万円以下 1,430円
200万円超 1,430円+約定代金100万円増加ごとに550円
ワンショット 300万円以下 108円~1,650円
300万円超 1,650円+約定代金100万円増加ごとに300円(330円)ずつ増加
※3,000円(3,300円)を上限

一方、岡三オンラインでも、25歳以下の利用者を対象に取引手数料が無料になる「国内株式取引手数料全額キャッシュバック」を実施しています。対象となる「25歳以下の利用者」の中には、取引月中に26歳になった方も含み、期間中の取引で発生した売買手数料の全額キャッシュバックを受けることが可能です。

「国内株式取引手数料全額キャッシュバック」の対象となる売買手数料の金額に上限は設けられておらず、事前エントリーも不要です。キャッシュバックの受取りは、利用者の総合取引口座への入金によって行われます。入金時期は、対象月の取引期間終了後、その翌月下旬頃となります。

なお、国内株式の現物取引にはETFやREITも含まれますが、単元未満株の取引で発生した売買手数料はキャッシュバックの対象とならないので、留意しておきましょう。

1-4 auカブコム証券

auカブコム証券は、三菱UFJフィナンシャルグループとKDDIグループの共同出資により運営されているネット証券です。

auカブコム証券では、25歳以下の利用者を対象に、現物株式の売買手数料を実質無料にするプログラムが開始されています。このプログラムの適用対象になった場合、現物取引で発生した売買手数料の全額キャッシュバックが受けられます。適用対象は、対象月の1日時点で25歳以下の利用者です。

なお、auカブコム証券の現物取引では、「ワンショット」と「1日定額」の2つの手数料コースが設けられており、どちらを選択した場合でもプログラムの適用対象です。

ワンショットコースを選択している方が現物取引を行う場合、通常、1注文の約定代金に応じて55~4,059円(税込)ごとの売買手数料が発生します。1日定額を選択して現物取引を行う場合、1日の合計約定代金100万円以下までは無料ですが、100万円を超える場合、1日2,200円以上の売買手数料を負担しなければなりません。

項目 1日の合計約定代金 手数料(税込)
ワンショット 100万円以下 55~535円
100万円超 「約定額×0.099%+99円」の額、4,059円が手数料上限
1日定額 100万円以下 0円
100万超~500万円以下 2,200円~5,500円
500万円超 5,500円+約定代金100万円増加ごとに1,100円

一方、25歳以下の方なら事前エントリーなしで売買手数料無料プログラムの適用対象になるため、少額投資でもコスト負担を気にすることなく取引に集中することができます。キャッシュバックは、約定日の翌月月末までに証券口座に入金される予定です。

なお、プチ株(単元未満株)の取引、電話注文による現物取引は、売買手数料無料プログラムの適用対象外となるほか、入金時に証券総合口座を閉鎖している場合も特典を受けられないので留意しておきましょう。

1-5 DMM株

DMM株は、動画配信やオンラインゲーム等の事業を行っているDMM.comグループの傘下にあるネット証券であり、通常の取引手数料は以下の通りとなっています。

国内株式現物取引

1注文の約定代金 手数料(税込)
5万円以下 55円
5万超~10万円以下 88円
10万超~20万円以下 106円
20万超~50万円以下 198円
50万超~100万円以下 374円
100万超~150万円以下 440円
150万超~300万円以下 660円
300万円超 880円

DMM株では、25歳以下の利用者を対象に、国内株式の現物取引の売買手数料を全額キャッシュバックするサービスを実施中です。売買手数料全額キャッシュバックの対象となるのは、国内の金融商品取引所で売買できる国内株式でETFやREITも含まれます。

また、キャッシュバック対象となる売買手数料額には上限が設けられていません。DMM株の国内株式現物取引の売買手数料は、1注文の約定代金ごとに決まるため、取引数が多いほどキャッシュバック金額も大きくなります。

キャッシュバックの方法は、対象月の末日の合計売買手数料額が、その翌月20日に証券口座に入金する形で行われます。

まとめ

25歳以下の場合、国内株式の現物取引手数料が無料またはキャッシュバックにより実質無料となるサービスが各証券会社で実施中です。プログラムの終了日は、26歳になった月の末日までですが、その間、売買手数料の負担なしに国内株式の現物取引を行えるため、始める時期が早いほど受けられる恩恵も大きくなります。

ただし、証券会社によっては、売買手数料無料または実質無料の適用を受けるための条件が設けられています。例えば、SBI証券の場合、「インターネットコース」以外は対象外となるほか、岡三オンラインの場合、単元未満株の取引手数料はキャッシュバック対象に含まれません。

また、これらのプログラムの内容は、予告なく変更または中止となる可能性がある点にも留意が必要です。

25歳以下の方で国内株取引に関心のある方は、これらの点を踏まえた上で、各証券会社を比較・検討してみてください。

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