サクソバンク証券、米国株取引の評判は?メリット・デメリットも

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米国株取引は、長期のパフォーマンスが右肩上がりで、日本にいながら情報収集をしやすいので、注目している方もいらっしゃるのではないでしょうか。米国株取引を取り扱っている証券会社の中でもサクソバンク証券は、取引シグナルツールを使って複数銘柄の値動きを常時モニターできるので、投資チャンスを逃しにくいのが大きな特徴です。

この記事では、サクソバンク証券の米国株取引について、特徴やメリット・デメリット、評判、口座開設の方法について詳しくご紹介します。チャートパターンを自動分析してくれるオートチャートを使ってみたい方、取引機会を逃したくない方は参考にしてみてください。

※本記事は2021年11月時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. サクソバンク証券とは
  2. サクソバンク証券の米国株取引のメリット
    2-1.最安水準の取引手数料と豊富な取扱銘柄
    2-2.DRIP(配当再投資制度)を活用できる
    2-3.オートチャーティストで自動分析、取引シグナルを受け取れる
    2-4.銘柄に複数のアナリスト予想がある
    2-5.注文タイプも多彩
  3. サクソバンク証券の米国株取引のデメリット
    3-1.取引ツールが初心者向けではない
    3-2.ドル決済がない・為替手数料が発生する
    3-3.クイック入金対応銀行以外は振込が必要
  4. サクソバンク証券の米国株取引の評判
  5. サクソバンク証券で米国株取引を始める方法
  6. まとめ

1 サクソバンク証券とは


サクソバンク証券は、1992年創業の欧州系オンライン銀行として知られるサクソバンクグループの子会社で、世界中の金融センターにグループの拠点を持っています。

サクソバンク証券は上級者向けの取引ツールを無料提供しているだけではなく、業界最安水準の手数料と業界最多級の銘柄を取り揃えているのが特徴です。

2021年10月より特定口座に対応したため、多くのユーザーが利用しやすくなりました。

2 サクソバンク証券の米国株取引のメリット

サクソバンク証券は、海外株式に強い証券会社として知られています。中型・小型株含む幅広い米国株を低コストで取引できるほか、受賞歴のある上級者向けの取引ツール「SaxoTraderGO」「SaxoTraderPRO」を無料で利用できます。

詳しく見ていきましょう。

2-1 最安水準の取引手数料と豊富な取扱銘柄

サクソバンク証券では、6,000銘柄以上の米国株(海外株式全体では12,000銘柄以上)を取り扱っているほか、米国株式CFD(約3900銘柄)や米国株式オプション取引もあります。そのため、状況に応じて様々な戦略を立てることができ、ヘッジ目的の投資やレバレッジ運用でより大きな利益を狙うことも可能です。

サクソバンク証券の取引手数料および取扱銘柄の比較は以下の通りです。

項目 米国株の取扱銘柄数 取引手数料 最低取引手数料 最大取引手数料
サクソバンク証券 6,000銘柄以上 取引金額×0.33% なし 19.80米ドル
マネックス証券 4,000銘柄以上 0.49% 無料 22.0米ドル
SBI証券 4,000銘柄以上 0.49% 無料 22.0米ドル
楽天証券 3,600銘柄以上 0.49% 無料 22.0米ドル

サクソバンク証券は、1注文の取引手数料が国内大手ネット証券3社の半分以下で取引を行えるほか、取扱銘柄数も6,000銘柄以上と豊富です。そのため、低コストで幅広いポートフォリオを持ちたい場合や、アマゾンやアップルといった世界的な企業以外の小型・中型株に投資したい方にも向いています。

2-2 DRIP(配当再投資制度)を活用できる

「DRIP」とはDividend Reinvestment Planの略称で、配当金を自動で再投資してくれる制度を指します。米国では馴染みのある制度ですが、日本ではあまり知られていないため、日本でDRIPを唯一採用している証券会社がサクソバンク証券となっています(2021年6月11日時点)。

通常、配当金を再投資するには手間がかかるほか、再投資する度に買付手数料がかかります。例えば、10銘柄を保有している場合、年4回の配当金に対して再投資を行うと、年40回の買付が必要になるので、買付手数料もそのぶん高くなります。

一方、サクソバンク証券では、DRIPによって配当金の再投資を自動で行ってくれるため手間は一切かからず、買付手数料も無料です。

また、サクソバンク証券のDRIPは、ドルコスト平均法の積立投資により複利効果を高めることができます。配当金の再投資を仕組化することにより、手数料無料で通常より多くの株数を購入できるため、長期的に大きな差が生まれやすくなります。

2-3 オートチャーティストで自動分析、取引シグナルを受け取れる

「オートチャーティスト」は、SaxoTraderGO内に搭載されている自動分析ツールです。最新のアルゴリズムが銘柄のテクニカル分析を行い、チャートパターンにより最適な取引タイミングをアラート通知で知らせてくれるのが特徴です。

通常、テクニカル分析はある程度の知識や経験が必要です。利用者自身が有力なチャートパターンとシグナルを理解している必要があるので、投資初心者やテクニカル分析に馴染みのない人にとっては難しいのが実情です。

しかし、オートチャーティストでは、複数銘柄のチャートからチャートパターンを割り出し、投資チャンスである転換点をアラート通知してくれるので、投資初心者でもプロのチャーティスト同様の分析と取引の効率化を実現することが可能です。

2-4 銘柄に複数のアナリスト予想がある

サクソバンク証券では、世界各国のアナリスト予想をSaxoTraderGOへ取り込み公開しています。公表される情報は、企業評価、「買」「売」からなる株価予想、1年後の目標株価、現価格に対する目標株価の乖離率など、投資家が必要としている参考材料を無料で提供しています。

2-5 注文タイプが多彩

サクソバンク証券では、多彩な注文タイプの用意を用意しています。そのため、自由度が高く、多様な投資スタイルに対応することが可能です。成行、指値、逆指値(成行)注文のほか、他社では取り扱いの少ない逆指値(指値)、逆指値(トレイリング追随型)、OCO、IFD-OCOを活用することができます。

逆指値(指値)注文とは、取引銘柄の価格が指定した価格に達した場合、指値注文として発注される注文方法です。逆指値(指値)では、逆指値(成行)で起こりうるスリッページのリスクが少なく、有利な価格で約定できます。

逆指値(トレイリング追随型)注文とは、指定した価格に合わせて、逆指値注文をリアルタイムで自動修正することができる注文方法です。例えば、株価が下落した場合は指定した価格で逆指値注文が発注して売却され、上昇した場合は指定した売却価格を自動的に切り上げて、株価の値上がりに追随することができます。

そして、通常の逆指値同様、株価の変動で価格が逆指値に触れると成行注文が発注されます。損失幅を狭めつつ利益を伸ばすことができるので、株価がトレンドを形成している局面や順張りを狙う場面で役立つ注文方法です。

OCO注文とは1度に2つの注文が出せる方法であり、片方の注文が約定すると、もう片方の注文が自動キャンセルされます。一定の値幅で価格が推移する「レンジ相場時」で有効です。

例えば、ある株の価格が1000円の時にOCO注文を行うとします。仮に1100円になれば「売り」、900円になれば「買い」に設定すると、価格が1100円に達したら売り注文され、900円の買い注文はキャンセルされます。逆に、価格が900円に達したら買い注文され、1100円の売り注文はキャンセルされます。

IFD-OCO注文とは、新規注文、指値注文、逆指値注文を同時発注できて、片方の注文が約定すると、もう片方の注文が自動キャンセルされる注文方法です。IFD-OCO注文を活用すれば、新規買い、利益確定、損切りを同時に発注できるので、リスクコントロールが可能になります。

このように、多彩な注文タイプを持つサクソバンク証券は、多様な投資ニーズに合わせた注文を24時間受け付けています。

3 サクソバンク証券の米国株取引のデメリット

サクソバンク証券で米国株取引を行う際の注意点は以下の通りです。

3-1 取引ツールが初心者向けではない

サクソバンク証券の取引ツールである「SaxoTraderGO」「SaxoTraderPRO」は多機能ツールとしての整備が整っている反面、細かな設定など初心者には難しく感じる場合もあります。取引ツールの中には、プロや機関投資家向けに開発されたサービスを、個人投資家に提供しているタイプもあるため、株取引に慣れた人を基準に合わせた仕様になっています。そのため、初心者には細かい機能がかえって使いにくい場合もあります。

3-2 ドル決済がない・為替手数料がかかる

ほとんどの証券会社は外貨決済と円貨決済の両方があるのに対して、サクソバンク証券は円貨決済のみとなっています。米国株はドルで購入するので、円をドルに両替しなければいけません。そのため、米国株を買う時、および売る時に往復して為替手数料が0.25%かかります。

証券会社の円貨決済によっては、指定されている両替レートが外貨決済よりも高く設定されていることもあるため、コスト負担も大きくなりますが、利用者次第で取引時に両替の手間がかからない利便性と捉えることもできます。

3-3 クイック入金対応銀行以外は振込が必要

サクソバンク証券ではクイック入金の制度がありますが、対応していない金融機関から入金する場合には銀行振り込みが必要になります。その際、利用している金融機関によっては振込手数料が発生してしまいます。

クイック入金対応銀行は、以下の通りです。(2021年10月時点)

  • 三井住友銀行
  • 楽天銀行
  • ジャパンネット銀行
  • 三菱UFJ銀行
  • みずほ銀行
  • ゆうちょ銀行
  • 住信SBIネット銀行

4 サクソバンク証券の米国株取引の評判

サクソバンク証券で米国株取引を行っているユーザーからは、以下のような意見や感想が寄せられています。

  • 取扱銘柄が豊富でポートフォリオが組みやすい
  • DRIPの複利運用で、手数料ゼロで多く株を買えるのはうれしい
  • オートチャーティストなど、取引ツールが充実している
  • 取引ツールが初心者には複雑で難しい
  • 円貨決済のため毎回両替コストがかさむ

※個人の感想です。サービスのご利用にあたっては、ご自分でも情報収集をされた上で最終的にご判断ください。

サクソバンク証券は米国株の取扱銘柄数が6,000以上なので、有名企業に限らず目当ての銘柄を見つけやすい点が高く評価されています。また、無料提供されているツールは、過去データの統計を基に様々なテクニカル指標を分析し、何を・どのタイミングで取引するべきかを判断し、知らせてくれるため、取引に慣れていない方にも好評です。

一方、外貨決済に対応していないため為替コストが増えたりする点はデメリットとなります。

5 サクソバンク証券で米国株取引を始める方法

サクソバンク証券で米国株取引を始めるには、サクソバンク証券に口座を開く必要があります。口座開設は専用の開設ページから手続きを進めます。最初に名前、生年月日、住所等の個人情報を入力し、取引口座を選択します。

情報入力と取引口座を選択した後は、同意事項の確認にチェックし、申し込みボタンを押します。最後に、本人確認書類を提出すれば口座開設の手続きは完了です。

オンライン完結の本人確認を利用すると、最短2営業日で口座開設ができます。

まとめ

サクソバンク証券の米国株取引では、業界最安水準の手数料から大型、中型、小型株、IPO銘柄など数多くの銘柄を取引できるため、ポートフォリオの選択肢が広がります。また、投資機会を見逃さないオートチャーティストや、アナリスト予想など実用的なサービスを利用できる点も大きな特徴です。

また、売りから入れるCFD取引やオプション取引、トレールストップ注文などを相場状況に応じて活用することで、リスク分散に繋がるのもサクソバンク証券の強みです。

サクソバンク証券の米国株取引に関心のある方は、メリット・デメリットをしっかりと把握した上で、利用者の評判も参考にしながら慎重に検討しましょう。

【ご留意事項】
■外国証券売買取引は、買付け時に比べて売付け時に、価格が下がっている場合や円高になっている場合に損失が発生します。手数料については、「取引金額×一定料率」又は「取引数量×一定金額」で求めた手数料が一回の取引ごとに課金されます。ただし手数料の合計額が当社の定める最低手数料に満たない場合は、手数料に代えて最低手数料を徴収させていただきます。また取引所手数料等の追加費用がかかる場合があります。■CFD取引および外国株式オプション取引は、元本が保証されない取引です。原資産の価格変動に対する予測を誤った場合等に差し入れた証拠金を上回る損失が発生する場合があります。■取引にあたっては、取引説明書および取引約款を熟読し十分に仕組みやリスクをご理解いただき、発注前に取引画面で手数料等を確認のうえ、ご自身の判断にてお取引をお願いいたします。

【サクソバンク証券株式会社】
■金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第239号■加入協会/日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、日本投資者保護基金、日本商品先物取引協会

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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