マネックス証券、信用取引の評判は?手数料や始め方、メリット・デメリット

信用取引は手元資金の3.3倍までの取引ができるほか、同日中に同じ銘柄を何度も取引することや、株価の下落局面で利益を狙えるのが特徴です。信用取引を行える証券会社の中でも、マネックス証券は、自動決済発注サービスを利用できたり、初心者向けのスタート信用があったりするなど、幅広い投資家のニーズに応えることができます。

この記事では、マネックス証券で信用取引を活用することのメリットやデメリットについて、手数料や評判などを交えながらわかりやすく解説しています。マネックス証券の信用取引に興味のある方は、参考にしてみてください。

※本記事は2021年6月30日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. マネックス証券の特徴
    1-1.米国株投資に力を入れている
    1-2.IPOの当選確率が平等
    1-3.マネックスポイントを貯めて使える
  2. マネックス証券で信用取引を行うメリット
    2-1.取引方法が豊富
    2-2.自動決済発注サービスがある
    2-3.初心者向けのスタート信用がある
  3. マネックス証券で信用取引を行うデメリット
    3-1.約定額100万円超の手数料は高め
    3-2.信用取引ではポイントが貯まりにくい
  4. マネックス証券の信用取引の評判
  5. マネックス証券で信用取引を始める方法
    5-1.証券総合口座を開設
    5-2.信用取引口座開設の申込み
    5-3.マネックス証券による口座開設の審査
    5-4.信用取引の開始
  6. まとめ

1 マネックス証券の特徴

最初にマネックス証券の主な特徴を確認してみましょう。

1-1 米国株投資に力を入れている

マネックス証券は、米国株に力を入れているネット証券です。米国株の取扱銘柄数は4,000銘柄以上と国内トップクラスであり、中国株と合わせると取扱銘柄数は6,000銘柄を超えています。

また米国株の時間外取引に対応している数少ない証券会社であり、「プレマーケット」と「アフターマーケット」の両方の時間帯において、米国株を取引することが可能です。米国株は時間外取引で決算を発表するケースもあるため、マネックス証券は米国株取引の利便性が高い証券会社となっています。

1-2 IPOの当選確率が平等

マネックス証券のIPO(新規公開株)では、需給申告者を一単位として抽選券が付与される完全平等抽選方式を採用しています。需給申告した株数をもとに抽選が行われるわけではないため、豊富な資金力が有利に働くことはありません。そのため、資金の少ない初心者でも、上級者と同じ条件でIPO(新規公開株)に当選するチャンスが与えられています。

主幹事になった実績はないものの、IPO(新規公開株)の年間取扱件数は多いため、当選するチャンスが平等に与えられています。

1-3 マネックスポイントを貯めて使える

マネックス証券では、マネックスポイントと呼ばれる独自のポイント制度があります。このポイントプログラムは、投資信託を保有することや株式を売買することでポイントを貯められるのが特徴です。貯まったポイントは、1ポイント1円としてAmazonギフト券やTポイント、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの暗号資産への交換が可能となっています。

例えば、投資信託を保有する場合、月内の平均残高に年率最大0.08%を乗じたポイントを月割りして受け取ることができるので、月中平均で100万円分保有すると、100万円 × 0.08% ÷ 12 = 67ポイント/月となります。

また、株式の売買であれば、ある一定の条件はあるものの、おおむね取引手数料の半額分がポイントとして受け取れます。

2 マネックス証券で信用取引を行うメリット

次はマネックス証券で信用取引を行うメリットを確認してみましょう。

2-1 取引方法が豊富

マネックス証券では、一般信用取引の種類が豊富なため、各投資家の取引スタイルに合わせて、信用取引を活用することが可能です。一般信用取引の具体的な種類としては、以下のようなものがあります。

種類 無期限信用 短期信用 ワンデイ信用
買・売 スペシャル空売り
売買区分 買・売

「無期限信用」は返済期限のない一般的な信用取引です。「短期信用」は、返済期限が15営業日までの売り建てのみが可能な信用取引です。短期信用における空売りは、一般信用取引であるため「逆日歩」のような売り方にかかる想定外のコストが発生しません。そのため、株主優待の権利落ち後の下落リスクを抑える「つなぎ売り」に便利な取引手法となっています。

一方、「ワンデイ信用」は返済期限が当日までの信用取引です。取引にかかる手数料は無料となっており、デイトレードやスキャルピングなどの日計り取引を低コストで行うことが可能です。

また、ワンデイ信用には、通常の信用取引では売り建てできない銘柄を空売りできる「スペシャル空売り」があるため、日計り取引の収益チャンスをより増やすことができます。

2-2 自動決済発注サービスがある

マネックス証券では、信用取引の自動決済発注サービスである「みまもるくん」を利用することができます。「みまもるくん」とは、あらかじめ定められた損切り決済率に到達すると、保有している信用建玉の決済注文を自動で発注してくれるサービスです。

損切り率の範囲は−2%〜−20%まで、2%刻みで設定可能となっており、場中に株価が見られない兼業の方でも下落リスクに対処することができます。また、サービスは無料なので手軽に利用できます。

2-3 初心者向けの「スタート信用」がある

マネックス証券では、初心者向けの信用取引として「スタート信用」を提供しています。「スタート信用」は従来の信用取引と比べてリスクを抑えられるのが特徴で、取引は買い建てのみとなります。リスクに上限のない空売りは行えない仕組みです。

また、信用建玉の金額上限も最大500万円までと低く設定されているため、損失を出した時の金額を小さく抑えられます。加えて、初心者がきちんと損切りできるように、自動決済発注サービスである「みまもるくん」を導入しています。そのため、初心者の方は慣れるまで過度なリスクを取ることなく、取引経験を積むことができます。

3 マネックス証券で信用取引を行うデメリット

マネックス証券で信用取引を行う際は以下のポイントに注意することが大切です。

3-1 約定額100万円超の手数料は高め

マネックス証券の信用取引にかかる手数料は、他社のネット証券と比較して割高です。マネックス証券の手数料体系は、「取引毎手数料コース」「一日定額手数料コース」の2つに分かれており、どちらかのコースを選択する必要があります。

「取引毎手数料コース」は、現物取引と比べて信用取引の手数料が安く設定されていますが、1注文の約定代金が100万円を超えると、他社の手数料体系と比べて高くなります。また、「一日定額手数料コース」では、現物取引と信用取引の区別はなく、1日の約定代金合計額に対して手数料が算出されます。

項目 10 万円 50万円 100万円 300万円
マネックス証券 99円 198円 385円 1,100円
SBI証券 99円 198円 385円 385円
楽天証券 99円 198円 385円 385円
DMM.com証券 88円 88円 88円 88円

(2021年6月30日時点。全て税込価格)

1日の約定代金合計額が100万円未満の取引手数料と、100万円以上からは300万円ずつ更新される取引手数料から構成されていますが、手数料体系は他社と比較して高くなっています。

また、新規建約定代金や信用建玉残高に応じて手数料が安くなる大口優遇のような仕組みもないため、制度信用取引や一般信用取引における無期限信用を利用する際には、取引手数料が他社と比べて高くなる点に注意が必要です。

3-2 信用取引ではポイントが貯まりにくい

マネックス証券では、一定の条件を満たすと株式売買手数料の半分をマネックスポイントとして還元する仕組みがあります。条件の内容としては、「一日定額手数料コースで日計り取引を行う」もしくは、「取引毎手数料コースで月間手数料30万円以上の取引を行う」かのいずれかになります。

信用取引の「ワンデイ信用」を利用すると取引手数料は無料になるため、一日定額手数料コースで日計り取引を行うメリットはありません。また、信用取引で取引毎手数料で月間30万円以上の手数料をこなすためには、1注文あたり200万円以上の取引を100回以上行う必要があるなど、取引条件を満たすハードルは高くなっています。

4 マネックス証券の信用取引の評判

マネックス証券の信用取引については、以下のような意見や感想が寄せられています。

  • 取扱銘柄が豊富
  • 低リスクの初心者向けサービスがある
  • 自動決済発注サービスがすごく便利
  • スタート信用は注意も必要
  • 信用取引の取引手数料が割高

※いずれも個人の感想です。サービスのご利用にあたっては、ご自分でも情報収集をされた上で最終的にご判断ください。

マネックス証券の売り建て可能銘柄は2,000種類以上と豊富な点が高く評価されているほか、リスクを抑えた初心者向けの「スタート信用」も好評です。

一方、マネックス証券の信用取引の手数料体系は割高であるため、建玉上限が500万円であったとしても、手数料は想像以上にかかるとの意見もあります。そのため、マネックス証券で信用取引を行う際には、取引手数料がかからない「ワンデイ信用」を中心に利用すると良いという声もあります。

5 マネックス証券で信用取引を始める方法

マネックス証券で信用取引を開始するには、以下の4つの手順を踏むとスムーズです。また、マネックス証券の口座をすでに持っている場合、最短3営業日から信用取引を開始することが可能です。

5-1 証券総合口座を開設

最初にマネックス証券の口座開設ページからメールアドレスを登録します。登録後、入力したメールアドレス宛に「口座開設の申込み手続き案内」が届きます。メール内のURLを開き、氏名や生年月日などの個人情報を入力します。基本情報の入力が終われば、納税方式を選択し、本人確認書類をオンライン上で提出します。

書類の提出後、証券総合口座の開設審査が行われ、審査に通過すると翌営業日以降にログインIDとパスワードが記載された「証券総合口座開設完了のお知らせ」が届きます。以上で証券総合口座の開設は完了です。

5-2 信用取引口座開設の申込み

証券総合口座の開設が終わった後は、記載されたログインIDとパスワードを使用して、ログインします。ログイン後、トップページにある「信用取引」から「信用取引口座開設」のボタンを押し、信用取引に関する必要書類をよく確認した後、信用取引の申込みに同意し、登録情報を確認します。

確認が終わったら、信用取引の理解度チェックを行い、最後に約諾書と同意書の承認を行います。各書面を提出したら、口座開設の申込みは完了です。

5-3 マネックス証券による口座開設の審査

信用取引口座開設の申込みが完了すると、マネックス証券にて信用取引の口座開設が可能かどうかに関する審査が始まります。審査は、登録情報や投資経験、信用取引に関する理解度など、いくつかの項目について、マネックス証券が定める社内基準と照らし合わせた上で行われます。

5-4 信用取引の開始

審査に通過すると、口座開設が完了し、信用取引を始めることができます。なお、マネックス証券では、信用取引口座を新規に開設すると、31日以内に約定した取引について、最大10万円まで手数料のキャッシュバックを受け取れるキャンペーンが実施されています(2021年6月30日時点)。

まとめ

マネックス証券の信用取引は、100万円超の手数料が割高であるものの、日計り商いのような時間軸の短い信用取引であればコストを安く抑えられます。また、「スタート信用」などの初心者がリスクを抑えて信用取引を始められる環境も整っているのが大きな特徴です。

信用取引を行う際は、メリットやリスクをしっかりと把握することが大切です。その上で利用者の評判を参考にしながら、口座を開設する証券会社を検討しましょう。

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