10万円以下で買える優待利回りが高い銘柄10本を比較【2022年5月】

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株主優待を実施する企業は1,400社以上にのぼり、商品や割引券など豊富な優待内容を目的に投資している個人投資家も少なくありません。中には、10万円以下の少額で購入できる優待利回りの高い銘柄もあるので、まとまったお金を用意するのが難しい方や初心者の方でも実践しやすくなっています。

この記事では、10万円以下の少額から始められる株主優待利回りの高い銘柄をご紹介します。株主優待を目的に投資している方や、優待利回りについて詳しく知りたい方は、参考にしてみてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※本記事は2022年5月8日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. 優待利回りとは
  2. 10万円以下で買える優待利回りが高い銘柄10選
    2-1.ヤマダホールディングス(9831)
    2-2.アトム(7412)
    2-3.クロスプラス(3320)
    2-4.ストリーム(3071)
    2-5.フォーシーズホールディングス(3726)
    2-6.AFC-HDアムスライフサイエンス(2927)
    2-7.クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)
    2-8.ワタミ(7522)
    2-9.モーニングスター(4765)
    2-10.ビジョナリーホールディングス(9263)
  3. 優待利回りが高い銘柄の注意点
  4. まとめ

1 優待利回りとは

優待利回りとは、株の購入金額に対して貰える株主優待金額(年間)の割合です。株主優待とは、企業が株主に対して自社のサービス・製品等を贈る制度であり、例えば、カップヌードルで有名な「日清食品HD(2897)」では、カップヌードルの詰め合わせ、百貨店大手の「高島屋(8233)」では、店舗での割引に使える株主優待カードなどを貰うことができます。

優待利回りは、「優待の価値(円)÷投資金額(円)=優待利回り(%)」で表すことができ、投資家が優待還元の高い銘柄を選ぶ際の指標の一つとなっています。ただし、優待利回りが高くなる要因として、株価が下がった結果、高利回りとなっている場合もあります。

そのため、優待利回りの高い銘柄を選ぶ際は、利回りに注目するだけでなく、最近の業績や今後の動向も確認することが大切です。

2 10万円以下で買える優待利回りが高い銘柄10選

優待を出している銘柄のおよそ3割が10万円以下で購入できます(2022年5月5日時点)。「何%以上が優待利回りの高い銘柄」という明確な基準はありませんが、以下では、10万円以下で買える優待銘柄の中で、優待利回り3%以上の銘柄をご紹介していきます。

※以下で紹介する優待銘柄は、2022年5月5日時点の情報です。

2-1 ヤマダホールディングス(9831)

銘柄・銘柄コード ヤマダホールディングス(9831)
優待内容 ヤマダ電機などで使える優待買物割引券1,500円相当(3月500円、9月1,000円)
権利確定月 3月、9月
最低投資額 38,700円
優待利回り 3.88%

ヤマダホールディングスは、家電量販店大手の「ヤマダ電機」やパソコン量販店の「ツクモ」、家具やインテリア等の住空間を提案する「家電スマイル館」など、全国に店舗を構えている会社です。

電化製品から日用品まで取り揃えているので、引っ越しや家電などの購入を検討している方は、ヤマダホールディングスの株主優待を活用すれば、割引価格で購入することが可能になります。また、優待回数は年2回となっており、100株保有で1,500円相当の優待買物割引券を貰うことができます。

2-2 アトム(7412)

銘柄・銘柄コード アトム (7412)
優待内容 アトム店舗などで使える2,000円相当の優待ポイント(年2回)
権利確定月 3月、9月
最低投資額 74,000円
優待利回り 5.41%

アトムは、「ステーキ宮」「海鮮アトム」「にぎりの徳兵衛」など10種類以上の外食チェーンを展開しており、全国400以上の店舗を運営している企業です。株主優待の内容は、2,000円相当の優待ポイントとなっており、グループ店舗だけでなく、「コロワイド」「カッパ・クリエイト」等の飲食チェーンでも使えるほか、日本各地の特産品とも交換できるなど幅広い利用が可能となっています。

優待回数は年2回となっており、100株保有すると2,000円相当(×年2回)のポイントを貰えます。優待利回りも5.41%と高い水準です。

2-3 クロスプラス(3320)

銘柄・銘柄コード クロスプラス(3320)
優待内容 自社グループ商品の贈呈、またはクロスプラスオンラインショップで使えるクーポン券3,000円相当
権利確定月 1月
最低投資額 67,700円
優待利回り 4.43%

クロスプラスは、婦人服や子供服を扱う企業で、婦人服売上では業界4位です。クロスプラスの商品は、専門店や量販店が中心ですが、最近ではオンラインショップにも力を入れています。

クロスプラスの株主優待では、自社グループ商品の女性服やバッグなどを貰えるほか、クロスプラスオンラインショップで使えるクーポン券もあります。また、女性向けファッション関連優待券の中では、高額の3,000円相当(100株保有の場合)の株主優待が年に1回貰えます。優待利回りも4.43%と高水準で推移しています。

2-4 ストリーム(3071)

銘柄・銘柄コード ストリーム(3071)
優待内容 「ECカレント」と「エックスワン」で使える優待買物割引券1,000円相当
権利確定月 1月
最低投資額 11,700円
優待利回り 8.55%

ストリームは、家電やパソコン・周辺機器などを主とした通販サイト「ECカレント」を運営している企業です。そのほかにも、「イーベスト」「特価COM」「エックスワン」など、グループ店舗を拡大しています。

ストリームでは、100株保有で1,000円相当の優待買物割引券を貰えます。また、最低投資額は1万1,700円と極めて少額で済むほか、8.55%の高い優待利回りを得ることも可能です。

2-5 フォーシーズホールディングス(3726)

銘柄・銘柄コード フォーシーズホールディングス(3726)
優待内容 企業選定の化粧品など4,000円相当贈呈
権利確定月 9月
最低投資額 45,500円
優待利回り 8.79%

フォーシーズホールディングスは、化粧品や健康食品の通信販売を行っている企業です。天然由来成分とナノテクノロジーを採用したスキンケア「NANO ACQUA」や健康食品の「BE ACQUA」など、数多くのブランドを展開しています。最近では新型コロナウイルスの感染拡大により、総合衛生コンサルや感染対策事業にも力を入れています。

優待回数は年1回で、100株保有すると4,000円相当の商品を貰えます。また、4万5,500円の少額から投資可能な上、優待利回りも8.79%と高いのも特徴です。

2-6 AFC-HDアムスライフサイエンス(2927)

銘柄・銘柄コード AFC-HDアムスライフサイエンス(2927)
優待内容 通信カタログ「げんきあっぷきれいあっぷ」で使える優待割引券2,500円相当(年2回)
権利確定月 2月、8月
最低投資額 74,400円
優待利回り 6.72%

AFC-HDアムスライフサイエンスは、健康食品・化粧品の企画開発から製品化まで担う受注総合メーカーです。また、自社工場では、医薬品レベルの品質管理体制が行われています。

優待回数は年2回となっており、100株保有すると、健康食品や化粧品が掲載されている通信カタログ「げんきあっぷきれいあっぷ」で使える優待割引券2,500円相当(×年2回)を貰えます。優待利回りも6.72%と高水準です。

2-7 クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)

銘柄・銘柄コード クリエイト・レストランツHD(3387)
優待内容 グループ店舗で使える優待食事割引券2,000円相当(年2回)
権利確定月 2月、8月
最低投資額 81,200円
優待利回り 4.93%

クリエイト・レストランツ・ホールディングスは、「しゃぶ葉」「磯丸水産」などのフードコートやレストラン事業を手掛ける会社で、全国展開する700以上の店舗の大半は、ショッピングセンター等に出店されているため、利用しやすいのも特徴です。

株主優待では、100株保有すると「しゃぶ葉」などのグループ店舗で使える優待割引食事券2,000円相当を年2回貰えます。優待利回りも4.93%と高く、割引券は全国展開している各グループ店舗で使えます。

2-8 ワタミ(7522)

銘柄・銘柄コード ワタミ(7522)
優待内容 グループ店舗で使える優待食事割引券4,000円相当(年2回)
権利確定月 3月、9月
最低投資額 92,800円
優待利回り 8.62%

ワタミは、居酒屋チェーンの「和民」をはじめ、数多くの外食チェーンを展開している会社で、「ワタミファーム」などの農業事業も行っています。

株主優待は、100株保有で、優待食事割引券4,000円相当(×年2回)となっており、和民などグループ店舗で使用できます。ワタミの株主優待は、外食チェーンを手掛ける会社の中でも優待価値が高く、高水準の優待利回りとなっています。

2-9 モーニングスター(4765)

銘柄・銘柄コード モーニングスター(4765)
優待内容 「株式新聞(Web版)」6か月分(26,400円相当)、暗号資産「XRP」2,500円相当(年2回)
権利確定月 3月、9月
最低投資額 55,000円
優待利回り 57.09%

モーニングスターは、個人投資家や機関投資家向けにグローバル金融や投資関連情報の提供を行う会社です。中でも投資信託の格付評価や優秀な成績を出している投資信託を選出する「ファンド・オブ・ザ・イヤー」は、多くの投資家が利用しています。

株主優待は、100株保有すると自社発行する「株式新聞(Web版)」6か月分(2万6,400円相当)を無料購読できるほか、暗号資産「XRP」2,500円相当(×年2回)を貰えます。優待価値を全て合わせると年間3万1,400円相当で、優待利回りは57.09%に上ります。

なお、暗号資産「XRP」の贈呈は、株主優待の申し込み以外にも「SBI VC トレード株式会社」の「仮想通貨口座」を開設する必要があるので、留意しておきましょう。

2-10 ビジョナリーホールディングス(9263)

銘柄・銘柄コード ビジョナリーホールディングス(9263)
優待内容 グループ店舗で使える優待割引券10,000円相当(×年2回)
権利確定月 4月、10月
最低投資額 15,000円
優待利回り 133.33%

ビジョナリーホールディングスは、眼鏡やコンタクトレンズを全国約330店舗展開しており、グループ店舗には、「メガネスーパー」「メガネハウス」があります。ビジョナリーホールディングスの最低投資額は1万5,000円と少額で済むほか、133.33%の極めて高い優待利回りが特徴です。

優待内容は、100株保有すると「メガネスーパー」などグループ店舗で使える優待買物割引券1万円相当を年2回となっているほか、株式継続保有期間が5年以上になると2万円相当の優待買物割引券を貰えます。

3 優待利回りが高い銘柄の注意点

高い優待利回りの銘柄に投資を行う際は、利回りが高くなっている理由も調べる必要があります。例えば、業績悪化により株価が低迷していることで、結果的に利回りが高くなっていることもあれば、低成長の企業が業績以外で投資家を引きつけるため、利回りを高く設定している場合もあります。

業績が良く、利回りも高い銘柄もありますが、業績悪化による株価下落を食い止めるために、高い利回りを出している例もあります。最悪の場合、会社の倒産や株主優待が廃止になるリスクもあるので、優待銘柄の業績やリスクも併せて確認するようにしましょう。

まとめ

株主優待では、普段の買い物などに使える優待品を貰えたり、投資先企業のサービス・商品の強みを実際に感じたりすることができます。中でも10万円以下から購入可能で、優待利回りの高い銘柄は、お得感のある優待内容が強みとなっています。

一方で、優待利回りの高い銘柄はリスクも伴うので、企業の業績や動向も併せてチェックすることが大切です。少額から買える優待銘柄に関心がある方は、メリット・注意点をしっかりと把握した上で検討してみてください。

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