グルメ・食事券がもらえる人気の株主優待銘柄10選【2021年9月】

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株主優待は企業の株を所有していると各種商品や優待券などをもらえる制度です。中でも、食事券やグルメギフトなどの株主優待は使いやすいほか、長期保有すると優待内容が良くなる銘柄もあるため、注目している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、グルメ・食事券をもらえる株主優待について詳しくご紹介します。併せて株主優待目的で株を購入する際の注意点なども解説するので、株主優待を活用してみたい方は参考にしてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※この記事は2021年9月3日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。

目次

  1. 株主優待とは
    1-1.権利確定日とは
    1-2.必要持株数は各会社で異なる
    1-3.株主優待目的で購入する際の注意点
  2. グルメ・食事券がもらえる株主優待10選
    2-1.大戸屋ホールディングス
    2-2.テンポスホールディングス
    2-3.すかいらーくホールディングス
    2-4.クリエイト・レストランツ・ホールディングス
    2-5.コメダホールディングス
    2-6.アトム
    2-7.オリックス
    2-8.ラックランド
    2-9.吉野家ホールディングス
    2-10.王将フードサービス
  3. まとめ

1 株主優待とは

株主優待とは、権利確定日に一定数以上の株式を持っていると、優待を受けられる制度です。株主優待の内容は、自社製品や自社で提供しているサービスの優待券・割引券のプレゼントなど、自社の宣伝を兼ねている場合もあるほか、最近は金券、お米、地域の名産品などを贈る企業もあるなど、バリエーションに富んでいるのが特徴です。

1-1 権利確定日とは

権利確定日とは株主としての権利が確定する日であり、株主名簿に載っている人を対象に株主優待や配当が実施されます。権利確定日は株式を発行する会社によって異なり、基本的にはその会社の決算日が権利確定日です。年2回以上株主優待や配当を実施している会社では半期決算や四半期決算の日なども権利確定日となることがあります。

1-2 必要持株数は各会社で異なる

株主優待を受けるために必要な株数は各企業で異なります。中には1株だけで優待を受けられる会社もあれば、株式を多く保有しているほど優待内容が良くなる場合もあります。

株主優待制度は自社の株式を長く保有してくれる株主を確保する目的で導入されることもあるため、株を保有している期間によって優待内容を変えている企業などもあります。

1-3 株主優待目的で購入する際の注意点

株を購入してから株主名簿の記載など引渡し手続きが完了するまでには2営業日かかります。そのため、権利確定日に株主名簿に記載されるには、権利確定日の2営業日前までに株を買っておく必要があります。この期限となる2営業日前のことを権利付最終日と言います。

また、株主優待を実施している会社の株は権利落ち日に値下がりしやすい点にも注意が必要です。権利落ち日とは、株主として優待や配当を受けられる最終売買日の翌日のことを指し、株主優待や配当を受けられる権利が無くなる日のため、株価が下落しやすくなります。

株主優待目的で購入した株を権利落ち日に売却すると、損失が出る可能性も高くなることから、売却のタイミングはこの点も注意して判断することが大切です。

2 グルメ・食事券がもらえる株主優待10選

グルメ・食事券がもらえる株主優待をご紹介します。なお、以下でご紹介する株価は2021年9月3日の終値を参考にしており、優待利回りは年利換算です。

2-1 大戸屋ホールディングス

銘柄名 大戸屋ホールディングス
証券コード 2705
権利確定月 3月・9月
株価 2,860円
優待に必要な最低株数 100株
必要投資金額 286,000円
優待利回り 2.8%
優待内容 1ポイント1円で使える株主優待ポイントカード
100~499株:8,000ポイント(3月・9月に4,000ポイントずつ)
500株以上:40,000ポイント(3月・9月に20,000ポイントずつ)

大戸屋ホールディングスの株主優待は、定食屋の「大戸屋ご飯処」だけでなく、「かっぱ寿司」や「居酒屋甘太郎」などを運営するコロワイドグループの各店舗でも利用可能です。全国各地の様々な飲食店で利用できるため利便性が高く、優待の価値を示す優待利回りも年率2.8%と高めの水準です。

一方、大戸屋ホールディングスは、2021年8月の決算短信で「継続企業の前提に関する重要事象」を記載するなど、今後の事業継続において新型コロナウィルスによる影響が懸念される銘柄でもあります。そのため、株主優待目的で取引する場合は今後の業績面などにも注意が必要です。

2-2 テンポスホールディングス

銘柄名 テンポスホールディングス
証券コード 2751
権利確定月 4月
株価 2,174円
優待に必要な最低株数 100株
必要投資金額 217,400円
優待利回り 3.7%
優待内容 あさくまグループと協力企業店舗で使える優待券
100株以上:8,000円分(1,000円券×8枚)

テンポスホールディングスは「ステーキのあさくま」などを運営している会社です。優待券は「ステーキのあさくま」を始めとしたとしたあさくまグループとテンポスホールディングスの協力企業店舗で使用することができます。

なお、一部の協力企業店舗では使用できる食事券の枚数などに利用条件が定められているため、利用する際にはホームページなどで事前の確認が大切です。

また、2020年からは通販サイトの「あさくまファーム」でも優待券が利用できるようになり、同サイトで販売されている食品などの購入でも使用できます。

2-3 すかいらーくホールディングス

銘柄名 すかいらーくホールディングス
証券コード 3197
権利確定月 6月・12月
株価 1,571円
優待に必要な最低株数 100株
必要投資金額 157,100円
優待利回り 2.5%
優待内容 すかいらーくグループで使える優待カード
100〜299株:4,000円(6月・12月に2,000円×1枚ずつ)
300〜499株:10,000円(6月・12月に5,000円×1枚ずつ)
500〜999株:16,000円(6月・12月に5,000円×1枚 3,000円×1枚ずつ)
1,000株以上:34,000円(6月・12月に5,000円×3枚 2,000円×1枚ずつ)

すかいらーくホールディングスの株主優待は「ガスト」「バーミヤン」「ジョナサン」「しゃぶ葉」などのすかいらーくグループ各店舗で利用可能です。また、優待カードは税込500円単位で利用することができます。

2-4 クリエイト・レストランツ・ホールディングス

銘柄名 クリエイト・レストランツ・ホールディングス
証券コード 3387
権利確定月 2月・8月
株価 864円
優待に必要な最低株数 100株
必要投資金額 86,400円
優待利回り 4.6%
優待内容 グループ店舗で使える食事券
100〜199株:4,000円(2月・8月に500円×4枚ずつ)
200〜399株:8,000円(2月・8月に500円×8枚ずつ)
400〜599株:12,000円(2月・8月に500円×12枚ずつ)
600〜999株:16,000円(2月・8月に500円×16枚ずつ)
1,000〜2,999株:20,000円(2月・8月に500円×20枚ずつ)
3,000〜5,999株:32,000円(2月・8月に500円×32枚ずつ)
6,000〜8,999株:48,000円(2月・8月に500円×48枚ずつ)
9,000株以上:60,000円(2月・8月に500円×60枚ずつ)

クリエイト・レストランツ・ホールディングスは和食レストランの「かごの屋」やしゃぶしゃぶの「しゃぶ菜」、居酒屋の「磯丸水産」などを運営する会社です。

クリエイト・レストランツ・ホールディングスはでは、1年以上継続して400株以上を保有している株主に追加で食事券を贈呈する制度があり、年間4,000円分の食事券を追加でもらうことができます。

2-5 コメダホールディングス

銘柄名 コメダホールディングス
証券コード 3543
権利確定月 2月・8月
株価 2,042円
優待に必要な最低株数 100株
必要投資金額 204,200円
優待利回り 1.0%
優待内容 コメダ珈琲店で使える株主優待用のプリペイドカード
100株以上:2,000円(2月・8月に1,000円分ずつ)

コメダホールディングスは「コメダ珈琲店」を運営している企業で、株主優待のプリペイドカードは全国各地の「コメダ珈琲店」で利用可能です。

コメダホールディングスは優待利回り1%と低めですが、2021年2月期の配当実績で1株あたり39円(利回り約1.9%)となっているので、配当と優待を合わせた利回りは2.9%になります。

2-6 アトム

銘柄名 アトム
証券コード 7412
権利確定月 3月・9月
株価 790円
優待に必要な最低株数 100株
必要投資金額 79,000円
優待利回り 5.1%
優待内容 1ポイント1円で使える株主優待ポイント
100〜499株:4,000ポイント(3月・9月に2,000ポイントずつ)
500〜999株:20,000ポイント(3月・9月に10,000ポイントずつ)
1,000株以上:40,000ポイント(3月・9月に20,000ポイントずつ)

アトムは「ステーキ宮」や居酒屋の「甘太郎」などを運営している会社です。コロワイド(7616)やカッパクリエイト(7421)と同じような優待内容ですが、株価との兼ね合いで他の2社よりも優待利回りが高くなっています。

アトムの株主優待ポイントはコロワイドグループの各店舗や「かっぱ寿司」などでも利用できますが、コロワイドグループの「大戸屋ごはん処」では使用することができないため留意しておきましょう。

2-7 オリックス

銘柄名 オリックス
証券コード 8591
権利確定月 3月
株価 2,119.5円
優待に必要な最低株数 100株
必要投資金額 211,950円
優待利回り
優待内容 全国の取引先の商品を集めたカタログギフト

オリックスでは、株主優待として全国の取引先の商品を集めたカタログギフトがもらえます。優待内容はお米や肉の加工食品、飲料、スイーツなどが中心で、3年以上継続保有している場合、選べるギフトの内容がグレードアップされます。

2-8 ラックランド

銘柄名 ラックランド
証券コード 9612
権利確定月 3月・6月・9月・12月
株価 2,831円
優待に必要な最低株数 100株
必要投資金額 283,100円
優待利回り 4.9%
優待内容 3月・9月末
ECサイト「ご当地こわけ」で使えるクーポン券2,500円分
6月・12月
東北地方の名産品詰め合わせ4,400円相当

ラックランドの株主優待では、東北地方の名産品をはじめとした商品を年4回もらえます。名産品詰め合わせは9つの東北各地の名産品から選ぶことができるほか、「ご当地こわけ」と併せて欲しい食品を3か月に1回のペースで受け取ることが可能です。

2-9 吉野家ホールディングス

銘柄名 吉野家ホールディングス
証券コード 9861
権利確定月 2月・8月
株価 2,067円
優待に必要な最低株数 100株
必要投資金額 206,700円
優待利回り 2.9%
優待内容 日本国内の吉野家などで使える優待券
100〜999株:6,000円(2月・8月に300円×10枚ずつ)
1,000〜1,999株:12,000円(2月・8月に300円×20枚ずつ)
2,000株以上:24,000円(2月・8月に300円×40枚ずつ)

吉野家ホールディングスでは日本各地の吉野家などで使える優待券がもらえます。全国各地に店舗を構える吉野家のイートインや持ち帰りで利用できるため、使い勝手の良い優待内容となっています。

2-10 王将フードサービス

銘柄名 王将フードサービス
証券コード 9936
権利確定月 3月・9月
株価 5,940円
優待に必要な最低株数 100株
必要投資金額 594,000円
優待利回り 0.7%
優待内容 ・全国の「餃子の王将」で使える優待食事券
100〜199株:4,000円(3月・9月に500円×4枚ずつ)
200〜499株:6,000円(3月・9月に500円×6枚ずつ)
500〜999株:12,000円(3月・9月に500円×12枚ずつ)
1,000株以上:24,000円(3月・9月に500円×24枚ずつ)
・株主様ご優待カード
100株以上:お会計から5%割引になるカード(3月のみ)

王将フードサービスの株主優待は、全国各地の「餃子の王将」で利用できる優待食事券と会計の際に5%割引となる「株主様ご優待カード」です。株主様ご優待カードは優待食事券との併用も可能で、食事券の利用金額を控除した金額から5%が割引されます。

まとめ

株主優待はサービスの利用頻度や店舗の有無などで選び方も変わります。そのため、グルメ・食事券関係で銘柄を選ぶ際は、普段からよく利用するお店やサービスを明確にしてから、比較・検討することが大切です。

ただし、食事券や優待カードには有効期限が設定されている場合もあるので、これらの点にも注意しながらご自身に合う優待銘柄を探してみてください。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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