2021年のクラウドファンディング投資の募集実績は?16社の金額や利回りを比較

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2022年1月時点、多くのクラウドファンディングサービスが様々な事業者から提供されています。各サービスによって投資対象や募集規模・頻度も異なるため、どのサービスを利用するべきか悩む方も多いのではないでしょうか。

今回は2021年における各クラウドファンディング投資サイトの案件数、募集金額、利回りの幅などのデータを集めてみました。投資先を選ぶ際には、ご参考ください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. 2021年クラウドファンディング投資サイトの募集実績
    1-1.OwnersBook(オーナーズブック)
    1-2.COZUCHI(コヅチ)
    1-3.CREAL(クリアル)
    1-4.Funds(ファンズ)
    1-5.LENDEX(レンデックス)
    1-6.クラウドバンク
    1-7.FUELオンラインファンド
    1-8.TECROWD(テクラウド)
    1-9.TSON FUNDING(ティーソンファンディング)
    1-10.信長ファンディング
    1-11.ちょこっと不動産
    1-12.ジョイントアルファ
    1-13.バンカーズ
    1-14.クラウドクレジット
    1-15.Rimple(リンプル)
    1-16.大家どっとこむ
  2. まとめ

1.2021年クラウドファンディング投資サイトの募集実績

各クラウドファンディング投資サイトから情報収集した2021年の募集実績を掲載します。

1-1.OwnersBook(オーナーズブック)

オーナーズブックオーナーズブックは、東証プライム上場企業100%子会社のロードスターインベストメンツ株式会社が運営しています。親会社であるロードスターキャピタルは、代表がゴールドマン・サックスグループで勤務経験があり、ボードメンバーも金融業界出身多数ということで金融のプロが多数在籍している上場会社です。

2021年度募集実績は以下のようになっています。

  • 年間募集件数:23
  • 年間募集金額:約62億円
  • 利回り:4~6%

月間1~2件ペースの募集であり、1案件辺りの募集希望は数億円といったところです。

1-2.COZUCHI(コヅチ)

不動産投資型クラウドファンディング「COZUCHI(コヅチ)」COZUCHIは、LAETOLI株式会社が運営している不動産投資型クラウドファンディングです。LAETOLI株式会社は1999年に創業した不動産会社で、不動産ファンドを中心にした事業を行っています。2021年に大きく募集希望を伸ばしました。その数字は以下の通りです。

  • 年間募集件数:20
  • 年間募集金額:約48億円
  • 利回り:4.5~20%

特筆すべきは利回りの高さです。数ヶ月など短期売却を目的としたキャピタルゲインファンドを多く取り扱っており、年利換算した分配利回りが280%を超えた案件も見られています。

1-14.CREAL

ESG不動産投資クラウドファンディング「CREAL」CREAL(クリアル)は、クリアル株式会社が運営している不動産投資型クラウドファンディングサービスです。1口1万円から小口不動産投資を始めることができ、運用資産評価額の下落が一定割合までであればクリアルが損失を負担する仕組みになっており、少額・短期で始めてみたい初心者の方も利用しやすいサービスです。CREALの2021年の実績を見てみましょう。

  • 年間募集件数:17
  • 年間募集金額:約58億円
  • 利回り:3~8%

一棟マンション案件を中心に募集を続けており、募集案件の大半が数億円規模です。

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1-4.Funds

Funds(ファンズ)は、資産形成したい個人とお金を借りたい企業を結ぶ、国内初「貸付ファンド」のオンラインマーケット(※)です。第二種金融商品取引業者であるファンズ株式会社が、オンライン上で投資家から資金を集め、各分野のプロであるファンド組成企業が企業にお金を貸すという仕組みになっています。※ 単一のマーケットプレイスに対し自社の関係会社ではない複数のファンド組成企業が参加するサービスは日本初。ファンズ社調べ。

2021年の募集実績は以下のような数字です。

  • 年間募集件数:99
  • 年間募集金額:約105億円
  • 利回り:1~4.2%

案件の利回りはやや控えめの水準となっていますが、利回りアップキャンペーンを積極的に展開しており、毎月の募集ペースも10億円近い数字になるなど2021年で大きく数字を伸ばしたソーシャルレンディングのひとつだと言えます。

1-05.LENDEX

レンデックスは、10%近い高い利回りと1年以内の短期案件中心という点が魅力のソーシャルレンディングサービスです。1口2万円から小口で投資を始めることができ、大部分の案件に不動産担保が設定されています。担保の査定については自社だけでなく、東急リバブルの査定も利用することで、金額の信頼性を高める取り組みをしています。

なお、不動産以外にもRIZINのようなスポーツイベントの興行ファンドも扱っています。LENDEXの2021年の募集実績は以下のようになっています。

  • 年間募集件数:282
  • 年間募集金額:約95億円
  • 利回り:7~10%

募集金額としてはクラウドバンク、Fundsに次いで国内ソーシャルレンディングでは第3位となっています。

1-6.クラウドバンク

クラウドバンククラウドバンクは、業界初のクラウドファンディング専業証券会社が運営するサービスで、バリエーションに富んだファンドに特徴があります。2013年10月にサービスを開始し、2021年12月時点でファンドへの応募金額1640億円超、平均利回りは5.80%(※2022年3月末までの1年間に運用終了した税引前のファンド実績値)となっています。

クラウドバンクでは2021年にどれほどの金額を集めたでしょうか。

  • 年間募集件数:800以上
  • 年間募集金額:約420億円。約1,700万ドル
  • 利回り:3~7%

案件数募、集金額ともに他社のクラウドファンディング投資サービスを大きく超えています。タレントを起用した広告展開もするなど、積極的に運用が行われていることが伺えます。

1-7.TECROWD(テクラウド)

TECROWD(テクラウド)TECROWD(テクラウド)は、モンゴルなど中央アジアにある新興国不動産を扱う不動産投資型クラウドファンディングです。TECROWDを運営するTECRA株式会社は日本や海外で建設と不動産を扱う会社です。豊富な物件の施工実績は、TECROWDで運用される不動産の品質にも活かされています。

TECROWDではモンゴルの不動産に加えて日本国内の不動産を対象としたファンドの提供も行われています。TECROWDの2021年の実績は以下のようになっています。

  • 年間募集件数:22
  • 年間募集金額:約11億円
  • 利回り:7~11%

1-8.FUELオンラインファンド

FUELオンラインファンドFUELオンラインファンドは、FUEL株式会社が提供するクラウドファンディングサービスです。間接的に企業やプロジェクトに投資することで金銭的な利益を狙えるだけでなく、経済活性化の一役を担えるのが、FUELオンラインファンドの大きな特徴です。FUELオンラインファンドの2021年の実績は以下のようになっています。

  • 年間募集件数:27
  • 年間募集金額:約14億円
  • 利回り:2~5%

1億円を超える大規模案件から、1千万円の小規模案件など取り扱っています。

1-9.TSON FUNDING

TSON FUNDINGTSON FUNDING(ティーソンファンディング)は、愛知県名古屋市に本社を構える株式会社TSONが運営する不動産投資型クラウドファンディングサービスです。株式会社TSONは2008年創業の不動産事業や関連事業を営む企業で、TOKYO PRO Marketに上場しています。TSON FUNDINGの2021年の募集実績は以下のようになっています。

  • 年間募集件数:13
  • 年間募集金額:約6億7,000万円
  • 利回り:6~6.7%

インカムゲイン重視型のファンド「SMART FUNDシリーズ」では、入居開始より全期間家賃固定型の空室保証制度を設定している点も特徴的です。

1-10.信長ファンディング

信長ファンディングは、名古屋に本社を置く株式会社ウッドフレンズが提供する不動産投資型クラウドファンディングサービスです。国産木材を積極的に活用した賃貸アパートや中古不動産再生物件を商品化することで、株式会社ウッドフレンズがこれまで培ってきた不動産事業や建設事業、建材事業などのノウハウを活かした不動産型クラウドファンディングサービスとなっています。また、エリアを東海に限定している地域密着型のサービスです。

2021年の実績は以下のようになっています。

  • 年間募集件数:6
  • 年間募集金額:約2億1,000万円
  • 利回り:5~5.5%

1-11.ちょこっと不動産

ちょこっと不動産ちょこっと不動産は、不動産特定共同事業法電子取引業務の認可を受けた事業者が提供している不動産クラウドファンディングサービスです。運営元の株式会社良栄は、用地取得から市場分析、企画、設計、施工、アフターサービスに至るまで自社一貫体制を築いており、不動産開発や不動産賃貸の分野で多くの実績があります。

アパート案件を中心に扱うちょこっと不動産の2021年の募集実績は、以下のようになっています。

  • 年間募集件数:6
  • 年間募集金額:約9,000万円
  • 利回り:4~6%

他のクラウドファンディングサービスと比較して、募集件数と募集金額が控えめとなっています。投資対象が小規模なアパートであるため、やや高めの利回りが狙える反面、募集件数が少なくなってしまう傾向があることに注意しましょう。

1-12.ジョイントアルファ

ジョイントアルファ(Jointo α)は、大手不動産会社で東証プライム上場の『あなぶき興産』が運営している不動産投資型クラウドファンディングです。ジョイントアルファの投資案件は、地方都市の区分マンションやゲストシェアハウスなどが中心となっており、サイト上でも「不動産投資×地域創生への挑戦」を特徴の一つに掲げています。

  • 年間募集件数:7
  • 年間募集金額:約2億9,000万円
  • 利回り:3~6%

募集金額が大きい反面、募集ペースは半月2ヶ月に1回ほどの頻度となっています。投資を検討する際は、募集のタイミングで申し込みができるよう、事前に投資家登録を済ませておくなどの対策をされてみると良いでしょう。

1-13.バンカーズ

融資型クラウドファンディング「バンカーズ」バンカーズは、2020年12月1日より始まった融資型クラウドファンディングサービスです。バンカーズを運営するのは株式会社バンカーズで、2019年8月に設立された株式会社バンカーズ・ホールディングの100%子会社に当たります。株式会社バンカーズの前身である泰平物産株式会社は、46年の営業実績がある貸金業の老舗企業です。

融資型クラウドファンディングの仕組みの本質も貸金業であるため、そのノウハウがサービスに活かされているのがバンカーズの大きな特徴です。多種多様な案件を取り扱うバンカーズの2021年の募集実績は以下のようになっています。

  • 年間募集件数:21
  • 年間募集金額:約17億円
  • 利回り:2.5~6%

募集金額が約17億円と2020年と比べて大幅に数字を伸ばしています。

1-14.クラウドクレジット

クラウドクレジットクラウドクレジットは、海外投資案件に特化したソーシャルレンディングサービスで、高度経済成長のステージにあり資金需要も旺盛な国のベンチャー事業者に対して、ソーシャルレンディングの仕組みを使い、日本の余剰資金をそれらの国々に供給することにより高利回りの実現を目指しています。投資額は1万円から、外貨建て案件にも投資可能です。2021年は以下のような募集実績を残しています。

  • 年間募集件数:約280
  • 年間募集金額:約64億円
  • 利回り:4.8~12.5%

1-15.リンプル(Rimple)

不動産投資クラウドファンディング リンプル(Rimple)リンプル(Rimple)は、東証プライム上場グループのマンション投資会社「プロパティエージェント」が運営している不動産投資型クラウドファンディングです。リンプルの投資案件は、プロパティエージェントが企画・開発したマンションが中心となっており、1口1万円からの少額投資が可能となっています。リンプルの年率の利回りは5%前後、運用期間は6ヶ月前後となっています。Rimpleの2021年の募集実績は以下のようになっています。

  • 年間募集件数:18
  • 年間募集金額:約10億4,000万円
  • 利回り:3~4%

他社と比較してやや控えめの利回りとなっていますが、月に2回程度の募集が行われている傾向があります。また、東証プライム上場企業が運営する不動産投資型クラウドファンディングということもあり、多くの投資家がRimpleを利用しています。

1-16.大家どっとこむ

大家どっとこむ大家どっとこむは株式会社グローベルスが運営する不動産クラウドファンディングのプラットフォームです。グローベルスは、東証2部上場企業の株式会社プロスペクトの子会社で、創業から20年以上不動産投資に関わってきた不動産の専門企業です。2021年の募集実績は以下のようになっています。

  • 年間募集件数:27
  • 年間募集金額:約7億5,000万円
  • 利回り:3~7%

一案件ごとの募集金額はそれほど大きくはないものの、月に2~3件のペースで募集を続けています。

まとめ

2021年の各クラウドファンディング投資サイトの数字をまとめました。2021年から新しくクラウドファンディング投資サービスを始めた会社もあるなど、クラウドファンディング投資業界の裾野は徐々に広がっています。各社の規模や特徴を知り、投資先の選定に役立てみましょう。

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