ソーシャルレンディングサービス「COOL」の特徴は?メリットや案件も解説

2019年7月、新規ソーシャルレンディングサイトCOOLが運営を開始しました。同年のソーシャルレンディング事業への新規参入事業者は、1月スタートのFundsに続いて2社目になります。

このCOOLはどのような特徴を持ったソーシャルレンディングサイトを運営していくのか、その内容を確認してみました。

目次

  1. 新規ソーシャルレンディングサイトCOOLの概要
    1-1.日本に在住する外国人の会社への融資に特化
    1-2.ソーシャルレンディング業務の経験がある社員が中心
    1-3.第二種金融商品取引業に登録
  2. COOLの案件を探る
    2-1.第一号案件は中国の会社へ1,000万円規模の案件
  3. まとめ

1.新規ソーシャルレンディングサイトCOOLの概要

まず、このCOOLがどのような会社が運営しているのか、会社概要から見ていきましょう。

COOLの企業情報

COOL
商号 株式会社COOL SERVICES
社名英記 COOL SERVICES INC.
住所 〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町14-6 日宝小伝馬町ビル9F
設立 2016年2月1日
資本金 70,000千円
登録番号 東京都知事(1)第31603号
加入団体 日本貸金業協会 会員 第005946号
信用情報機関 株式会社日本信用情報機構 TEL:0570-055-955
指定紛争解決機関 貸金業相談・紛争解決センター TEL:0570-051-051
事業内容 (1) 貸金業
(2) 集金、支払代行業務
(3) 通信販売業務
(4) 保証業務
(5) 債権買取り、譲渡およびファクタリング業務
(6) 前各号に関連する一切の事業
主要取引先銀行 三井住友銀行 京橋支店
みずほ銀行 銀座中央支店
代表取締役 伊藤 謙
関連会社 株式会社COOL

第二種金融商品取引業免許を取得しているので、何か問題があったときには金融庁財務局から直接的に調査を受けることになります。また、自社では貸金業登録を行っていません。

会社設立は2019年ではなく2007年。すでに会社としての運営実績が12年間あります。

1-1.日本に在住する外国人の会社への融資に特化

COOLの案件の特徴ですが、在日外国人が運営する会社に特化した融資となっています。例えば在日中国人が運営している会社などへの融資を明言しています。このような在日外国人が運営する会社の多くは、日本にオフィスを持ちながら経営者の出身国への投資や事業を展開しています。

特に昨今、中国を中心としたアジア市場は非常に活況にあり、ビジネス開拓の可能性が秘められています。そういった市場向けのビジネスを展開する会社に、COOLは専門的に融資を行うのです。

海外案件専門の会社と言うとクラウドクレジットが有名ですが、同社は海外で経営する会社に融資を行うため、日本国内の貸金業法の制限を受けません。一方で、COOLの融資先自体は日本の会社です。そのため、日本の貸金業法によって制限を受け、融資の金利は最大で15%に抑えられています。

1-2.ソーシャルレンディング業務の経験がある社員が中心

また、COOLに在籍する社員は、これまでにソーシャルレンディング事業に関わってきたことをサイトに記載しています。

日本のソーシャルレンディング業界では2017年と2018年に行政処分を受ける会社が相次ぎ、投資家にとって無視できない問題が起きています。そういったソーシャルレンディング業界の状況を良く知っている人物がCOOLの運営を行っていることから、業界の数々の問題を把握したうえでの有効な対策が期待されます。

2.COOLの案件を探る

COOLは既に第一号案件の募集を開始しています。募集の内容を見ながら、投資先としてCOOLの可能性を検討してみましょう。

2-1.第一号案件は中国の会社へ1,000万円規模の案件

COOLの第一号案件はこちらから確認できます。

  • ファンド名:アジア貿易ファンド#1
  • 募集者:株式会社COOL
  • 営業者:株式会社COOL SERVICES
    ※同社は株式会社COOL(募集者)の100%親会社です。
  • 募集期間:2019年7月16日(火)~2019年7月29日(月)
    ※応募金額が目標募集金額に達した場合、募集期間中であっても募集を終了させていただく場合があります。
  • 目標募集金額:10,000,000円
  • 最低成立金額:30,000円
  • 最低投資額:30,000円
  • 投資単位:10,000円
  • 運用予定期間:2019年7月30日(火)~2019年10月30日(水)

募集金額は1,000万円で運用期間は3ヶ月、利回りは4.5%になっています。第一号ということもあってか、比較的小規模な案件です。

同社の会社概要には利回りの最小値を4%としているので、COOLの案件で年間の利回りが4.5%というのは平均的な水準だと言えます。ただ、他のソーシャルレンディング会社と比較すると、やや低めの数字かもしれません。最低投資金額は3万円からです。

COOLは貸金業登録をしていませんが、親会社であるCOOL SERVICESは貸金業登録を行っていることがわかります。COOLが第二種金融商品取引業として資金を集め、COOL SERVICESが資金を必要とする会社に融資するスキームになっています。この点は、他のソーシャルレンディング会社とほぼ変わらないスキームで運営されています。

情報開示については会員のみとなっているため、ここでは詳細を記載できません。ただし、情報開示については社名を明らかにするなど、積極的に行っていく姿勢が見られます。

まとめ

2019年7月にCOOLはソーシャルレンディング業界に新規参入しました。様々な問題が起きているソーシャルレンディング業界ですが、今年に入り2社がスタートするなど、活気が再び戻っていることが伺えます。また、COOLは発展著しいアジア市場中心の投資案件が主体となるため、事業が軌道に乗れば大規模な案件や高金利の案件の募集など、様々な案件が出てくることが期待されます。

まだ募集案件そのものが少ないため、様子見というところもあるかもしれません。しかし、COOL側でも積極的に情報の開示を行っているので、まずどんな会社なのか、どんな融資先であるのか詳しくチェックしてみると良いでしょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム

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