DMM株は、業界最低水準の取引手数料と米国株取引のしやすさが特徴のネット証券です。
この記事では、DMM株を検討している方のために、サービスの特徴やメリット・デメリット、評判について詳しくご紹介します。証券会社を選ぶ際は手数料の安さも大切ですが、サービスのメリット・デメリットをよく確認して自分に合った証券会社を選ぶことが重要なので、ご参考ください。
※2024年8月時点の情報です。最新情報はDMM株サイト上でご確認ください。
目次
- DMM株とは
1-1.DMM.comのグループ企業
1-2.25歳以下の現物取引手数料が実質0円
1-3.シンプルでわかりやすい商品体系
1-4.サポート体制が充実
1-5.DMM株と他の証券会社の手数料を比較 - DMM株のメリット
2-1.株取引の手数料が安い
2-2.1ポイントから現金に交換できる「株ポイント」
2-3.取引ツールが使いやすい
2-4.サポートが24時間利用できる
2-5.米国株も信用取引の担保にできる - DMM株のデメリット
3-1.取引可能な商品の種類が少ない
3-2.海外株では為替手数料がかかる - DMM株の外国株取引の特徴、メリット・デメリット
4-1.DMM株の外国株取引の特徴・メリット
4-2.DMM株の外国株取引のデメリットや注意点 - DMM株の評判
- DMM株でアカウント登録する手順
5-1.アカウント登録に必要なもの
5-2.アカウント登録の手順 - まとめ
1 DMM株とは
DMM株は、動画配信やゲームで知られるDMM.comのグループ会社が運営する株式投資サービスです。DMM.comのテレビCMは目にする機会も多く、エンターテインメント業のイメージを持つ方もいますが、DMM株はネット専業の証券会社としてグループ内でも比較的初期から行われている事業です。
以下、DMM株の特徴をご紹介します。
1-1 DMM.comのグループ企業が運営
DMM.comグループは、インターネット上のサービス提供を主とする非上場企業で、「誰もが見たくなる未来」をコンセプトに様々な事業分野に進出しています。
上場こそしていないものの、国内外で40種類以上の事業を行っており、中にはインターネットだけでなく水族館や海外サッカークラブ経営といった多くの資本が必要な事業もあるなど、その規模は上場企業にも匹敵するのが特徴です。
1-2 25歳以下の現物取引手数料が実質0円
DMM株では、25歳以下であれば取引手数料が全額キャッシュバックされ、現物取引手数料が実質0円となっています。25歳以下の方でこれから株式投資を積極的に行っていきたい方には使いやすい証券口座と言えるでしょう。
1-3 シンプルでわかりやすい商品体系
DMM株の取扱商品は、基本的にETFを含む国内株と米国株の現物、信用取引のみとなっており、シンプルな個別株式の売買のみを行うことができます。ワンストップで多くの商品を取り扱う証券会社が多い中、DMM株では商品数を増やすことよりも、ニーズの高い商品を絞り込み、サポートや手数料などの面で顧客の利便性を高めています。
1-4 サポート体制が充実
DMM株では、メール、電話、LINEと3種類のサポートが提供されています。さらに、国内外の市場の開いている時間に配慮し、24時間体制(メンテナンス時間は除く)でカスタマーサポートを利用することができるのも特徴です。
また問い合わせ項目で多いものはFAQページや用語集、ツールの仕様などに反映されるため、使い勝手はさらに良くなっていきます。充実したサポート体制は特に初心者の方にはありがたいポイントです。
1-5.DMM株と他の証券会社の手数料を比較
DMM株は、ネット証券の中でも手数料が割安です。以下がDMM株の手数料体系(2024年8月時点)となります。
約定代金 | 手数料(税込) |
---|---|
~5万円以下 | 55円 |
~10万円以下 | 88円 |
~20万円以下 | 106円 |
~50万円以下 | 198円 |
~100万円以下 | 374円 |
~150万円以下 | 440円 |
~300万円以下 | 660円 |
300万円超 | 880円 |
DMM株では、1取引ごとの手数料が決まっています。対面の証券会社窓口で取引する場合と比較すると10分の1程度の金額で、ネット証券全体と相対的に比較すると低価格で利用できるのが特徴です。取引し放題のプラン等はないものの、取引手数料が安いため、初心者ユーザーや取引数がそれほど大きくないトレーダーにとっては使いやすいのがメリットです。信用取引については、約定金額300万円までは取引ごとに88円(税込み)が必要ですが、それ以上の約定金額になると手数料は無料です。また、米国株の取引手数料も無料になっています。
ただし、SBI証券、楽天証券では約定代金に関わらず手数料0円となる無料のコースがあるため、単純な手数料比較では両社が最も安い証券サービスとなっています。
証券会社 | 手数料コース |
---|---|
DMM株 | 25歳以下の現物取引手数料が実質0円 |
SBI証券 | ゼロ革命:全ての約定金額で0円 |
楽天証券 | ゼロコース:全ての約定金額で0円 |
2 DMM株のメリット
以下では、DMM株がどのような特徴を持っているのか紹介します。
2-1 1ポイントから現金に交換できる「株ポイント」
DMM株では、取引手数料の1%が「株ポイント」として付与されるサービスがあります。この株ポイントは、1ポイント1円として現金と交換できます。
他のネット証券と比べても手数料が安い水準であることに加えて、現金に交換できるポイントシステムがある点はDMM株のメリットの一つです。
2-2 取引ツールが使いやすい
動画配信やオンラインゲーム、プラットフォームなど多くのインターネット事業を展開してきたDMM.comグループなので、そのツールの使いやすさも優れています。必要な情報が探しやすくなっており、操作も簡単にできるなど、時間を有効に使って取引を行うことができます。
例えば、スマホアプリではDMM株ならではの機能として初心者向けの「かんたんモード」が実装されています。難しい用語や複雑な操作が不要になり、カジュアルで楽しいユーザーインターフェースから取引を行うことができるようになっています。
一方、専門家仕様の取引ツールも用意されており、リアルタイムのチャートやニュース、各種の数値情報などを画面に数多く表示し、各情報をチェックしながらスピード感のある取引を行うことも可能です。
2-3 サポートが24時間利用できる
DMM株ではサポート体制も充実しています。3種類のサポートが24時間利用できるため、仕事で日中は取引や相談ができないという人や、夜間は電話をしたくないという人でもサポートを受けることができます。
また、公式サイトや使用しているツールからFAQや用語などに関する情報をすぐに確認できるので、知識のない方でもトラブルや困りごとの解決をスムーズに行えます。
2-4 米国株も信用取引の担保にできる
DMM株では、国内株式に加えて米国株式も信用取引の担保(代用有価証券)として利用可能です。これは、信用取引を行うユーザーにとっては大きなメリットと言えます。
保有している米国株の保証金換算率は、前々営業日の最終価格の60%となっており、上手に活用することで効率的な運用が可能になります。また、長期保有のための資産を購入することで、短期の資産運用に活用できるのもメリットです。
3 DMM株のデメリット
DMM株はわかりやすく、便利な機能も多いサービスです。しかし、ユーザーによってはデメリットに感じられる部分もあるので、確認しておきましょう。
3-1 取引可能な商品の種類が少ない
2024年8月時点、DMM株の取り扱っている金融商品は国内外の現物株と信用株のみとなります。投資信託や金などの資源などは取り扱っていません。そのため、様々な金融商品でポートフォリオを作りたいという人にとっては使いにくい場合もあるでしょう。
また、米国株もすべての種類を網羅しているわけではないので、考えていた株式が購入できない場合もあります。必要に応じて他の証券会社も検討する場合は、資金の配分や管理にも注意を払いましょう。
3-2 海外株では為替手数料がかかる
DMM株の取引手数料は割安ですが、海外株を購入する場合、為替手数料に注意する必要があります。DMM株では、取引による収益は円に換えて支払われ、為替手数料として1ドルあたり25銭が必要です。配当金の受取時には基準為替レートから1円がスプレッドとして差し引かれます。配当金への手数料は他社と比較してやや割高になる場合があるため、長期保有を考えている場合は特に注意しましょう。
4.DMM株の外国株取引の特徴、メリット・デメリット
4-1.DMM株の外国株取引の特徴・メリット
DMM株の外国株取引には、以下のようなメリットや特徴があります。
- 米国株式の取引手数料が0円
- 米国株式の保有株が信用取引の担保になる
- 1つのアプリで日本株も米国株も取引できる
- 米国株をNISA口座で取引できる
- クイック入金なら手数料無料でリアルタイムに入金できる
米国株式の取引手数料が0円
DMM株での外国株取引のメリットとして、米国株式の取引手数料が0円であることが挙げられます。
大手ネット証券のSBI証券、楽天証券、マネックス証券は米国株取引に強い証券会社として多くのユーザーを獲得しています。ただ、米国株の取引手数料に関しては「最低手数料0米ドル」となっているものの、原則として約定代金の0.45%(税込0.495%)が1取引あたりの手数料として発生します。
一方DMM株では、約定代金に関わらず取引手数料は0円となっていますので、手数料コストを抑えたい方に向いている証券会社といえます。
米国株式の保有株が信用取引の担保になる
前述したように、DMM株では国内株式だけではなく、米国株式も信用取引の担保として利用できるというメリットがあります。米国株式を長期保有しながら、その資産を短期的な資産運用などにも活用できるので、投資に対する資金効率を上げられるほか、投資の幅を広げることができます。
米国株を含めた外国株を信用取引の担保(代用有価証券)として扱える証券会社は少なく、希少価値が高いといえます。
1つのアプリで日本株も米国株も取引できる
DMM株では1つのアプリで日本株も米国株も取引できる、というのもメリットです。DMM株がリリースしている取引用スマートフォンアプリ『DMM株』では、かんたんモードとノーマルモードを切り替えて使用できますが、どちらでも日本株・米国株の両方を取引できます。
また、DMM株のパソコン用取引ツールである「DMM株 STANDARD」「DMM株 PRO」「DMM株 PRO+」すべてで日本株・外国株の両方を取引可能です。外国株を取引するために別のアプリを立ち上げたり、取引ツールを切り替えたりする必要がないため、スムーズに取引できます。
米国株をNISA口座で取引できる
DMM株では新NISA口座に対応しており、DMM株が選定した米国の上場株式(ETFを含む)も取引できます。新ただし、米国株の配当金については、アメリカ政府から10%課税(源泉徴収)されますので、あわせて理解しておきましょう。
4-2.DMM株の外国株取引のデメリットや注意点
一方で、DMM株の外国株取引には、以下のデメリットや注意点があります。
- 外国株は米国株のみの取り扱い
- 米国株は円決済になり為替手数料がかかる
- 米国株の取り扱い銘柄数がやや少ない
それぞれ詳しくみていきましょう。
外国株は米国株のみの取り扱い
DMM株では取引できる外国株が米国株のみというのがデメリットです。
先述したSBI証券、楽天証券、マネックス証券とDMM株がそれぞれ取引可能な外国株は以下の通りです。
- SBI証券:米国株・中国株・韓国株・ロシア株・アセアン株
- 楽天証券:米国株・中国株・アセアン株
- マネックス証券:米国株・中国株
- DMM株:米国株
他の大手ネット証券がさまざまな外国株を取り扱っているのに対して、DMM株は米国株のみの取り扱いとなっています。米国株以外の外国株に投資したいと考えているなら、DMM株以外の証券会社を選びましょう。
米国株は円決済になり為替手数料がかかる
DMM株では米国株を円で決済するため、そのつど為替手数料が発生するというデメリットがあります。外貨建ての口座には対応しておらず、米国株はすべて円決済となり、決済時に1米ドルあたり25銭の為替手数料が発生します。
また、配当金を受け取る場合は基準為替レートから1円がスプレッドとして差し引かれます。取引手数料はかからないものの、為替手数料やスプレッドが発生することは理解しておきましょう。
米国株の取り扱い銘柄数がやや少ない
米国株の取り扱い銘柄数がやや少ないというのも、DMM株で外国株取引をする際のデメリットです。
大手ネット証券3社とDMM株の米国株の取扱銘柄数を比較すると以下のようになります。
- SBI証券:約5,000銘柄
- 楽天証券:約5,400銘柄
- マネックス証券:約5,000銘柄
- DMM株:約2000銘柄
豊富な銘柄数を誇る証券会社と比較すると、少なくなっているのがわかります。ただし、投資家から取り扱いたい銘柄のリクエストを出すことができるほか、取り扱い銘柄数は着実に増加しているので、今後の動向に注目したいところです。
5 DMM株の評判
DMM株は、手数料の安さや、PCやスマホツールの使いやすさで知られるネット証券会社であり、利用者からは次のような意見や評判があります。
- 「米国株の代用有価証券に対応している」
- 「サービスの対応が早くて丁寧」
- 「取引手数料が安く米国株取引もしやすい。短期売買をする人に向いている」
- 「DMM株ポイントが使いにくい」
※個人の感想です。サービスのご利用にあたっては、ご自分でも情報収集をされた上で最終的にご判断ください。
ユーザーからは、特に手数料の安さと米国株取引のしやすさについて好意的な意見が集まっています。信用取引の担保として米国株が使えることで、投資の幅が広がり、活発な取引が行われている様子です。
一方、ポイントサービスに関する不満や商品数の少なさについてのコメントも見られます。DMM株は米国株取引を希望するユーザーにとって満足度が高いものの、投資経験の豊富なユーザーにとっては物足りない場合もあるので、他の証券会社と併せて利用を検討してみるのも良いでしょう。
6 DMM株でアカウント登録する手順
DMM株を始めたい人がアカウント登録を行うための手順について紹介します。DMM株では、アカウント登録も取引もインターネット上で行えるので便利です。
6-1 アカウント登録に必要なもの
アカウント登録時は、以下の準備が必要です。各書類をデータで送る場合、事前に画像データを準備しておくと作業もスムーズになります。
- メールアドレス(登録・連絡用)
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証など)
- マイナンバー確認書類(マイナンバーカード、マイナンバー記載住民票など)
6-2 アカウント登録の手順
アカウント登録はDMM株のウェブサイトから専用ページで行います。アカウント登録画面では、まず個人情報の入力や、利用するサービスについての選択があります。信用取引の利用も考えている場合、「信用口座のお申し込み」も行っておきましょう。NISA口座の申し込みは後からでも手続き可能です。特定口座・源泉徴収については「特定口座・源泉徴収あり」にしておくと、後々の税務処理も楽になります。
上記の情報入力が終わると、本人確認書類やマイナンバー確認書類の提出を求められます。事前に撮影しておいたデータをアップロードするか、もしくはメールに添付して送ることができます。データ化が難しい場合、FAXまたは郵送での送付も可能です。
これらが終わると1~2週間程度でアカウント登録完了の書類が簡易書留で送られてきます。書類にログイン用のID、パスワードが記載されているので、それを利用してマイページにログインし、入金を行えば取引を開始できます。
まとめ
DMM株は、手数料の安さやツールの使いやすさが評判のネット証券です。特に最近は好調な米国株への投資が盛り上がっているため、取引手数料無料や信用取引に米国株式を担保として利用できることなども高く評価されています。
DMM株では、初心者にとっても使いやすい機能やサービスが豊富に提供されているので、これから投資(特に米国株)を始めてみたいという方も、候補の一つとして検討してみてください。
- 外国株(米国株など)が買えるネット証券会社
- IPO投資に強い証券会社、少額からIPOに参加できるサービス
- 25歳以下の現物株式の取引手数料が実質0円の証券会社
- 貯まったポイントを使って株式投資ができるサービス
- 大手証券会社が提供している株式投資サービス
- 少額で株式投資ができるサービス
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