2022年8月現在、円安相場が継続しています。流れにうまく乗って、FXで利益を上げたいと思っている人は多いのではないでしょうか。
FXには自分で判断して売買する裁量トレードと、設定したロジックで自動的に売買を行う自動売買の2種類の方法があります。どちらが良いとは一概には言えません。それぞれメリットとデメリットがあります。
今回はFX初心者に向けて、自動売買のメリットや注意点を解説していきます。
※本記事は8月1日時点の情報です。最新の情報についてはご自身でもよくお調べください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
目次
- FXの自動売買とは
- 自動売買のメリット
2-1.心理的な負担が少ない
2-2.時間に縛られない
2-3.自分に合わせたシステムを使える - 自動売買を利用するときのデメリット
3-1.「自動売買=必ず儲かる」というわけではない
3-2.自動売買を利用しながら放置はしないこと - 円安相場を自動売買に活かすには
- 自動売買でおすすめのFX会社は?
5-1.外為オンライン
5-2.インヴァスト証券 - まとめ
1.FXの自動売買とは
FXの自動売買とは、あらかじめ設定したロジックに当てはまった場合に、自動的にエントリーを行ってくれるシステムです。条件を設定すれば、相場から目を離していても取引を行うことができるメリットがあります。
2.自動売買のメリット
自動売買を利用するメリットについて解説します。
2-1.心理的な負担が少ない
自動売買には、心理的な負担が少ないというメリットがあります。
トレードで利益が出せない要因として、メンタルコントロールができないことが挙げられます。損切りができない、自分自身が決めたルールを無視して勝手にトレードしてしまうといった行動に繋がるためです。
デモトレードで利益が出ても本番のトレードで損失が出てしまう人は、メンタルコントロールができていない可能性があります。
自動売買の場合、メンタルコントロールを行う必要性はありません。機械的に取引が行われていくため、感情を左右されずに取引を行うことが可能です。
2-2.時間に縛られない
自動売買には時間的な制約がありません。
自動売買はロジックを設定することで、後は勝手に働いている時も、寝ている時も勝手に売り買いを行ってくれます。そのため時間に制約されずに取引を行うことが可能なのです。
2-3.自分に合わせたシステムを使える
自動売買ではFX初心者向けに戦略を用意して提供しているFX会社が複数あります。自分でシステムを構築する必要がなく、自身が考えている方向性に合致する戦略があれば、選択をするだけでトレードが可能になります。
自分でロジックを考えることを、難しいと思うFX初心者は多いでしょう。最初は簡単にトレードができる方法で自動売買を利用してみるのも、選択肢の一つです。
自動売買を利用しながら、なぜこのようなロジックが組まれているのかを考えることでトレードの勉強にもなります。
3.自動売買を利用するときのデメリット
3-1.「自動売買=必ず儲かる」というわけではない
自動売買と言っても、必ず儲かるわけではありません。自動売買は取引を行うための戦略やロジックが自動というだけであり、戦略がその時々の相場とマッチしなければ勝てません。
3-2.自動売買を利用しながら放置はしないこと
自動売買は勝手に取引を行ってくれるものの、マーケットの流れは常に変化しています。昨日までは儲かっていた自動売買が突如負け始めることもあります。
自動売買を利用する場合でも、自動売買のロジックの選び方や、ロジックの組み方を理解できるようにしましょう。
4.円安相場を自動売買に活かすには
2022年8月現在、世界で政策金利の引き上げ合戦が行われています。米国を中心にインフレ対策として政策金利の引き上げを進めている国が数多くあるなか、日本だけは金融緩和を継続しています。
金融政策の違いを背景に、足元では円安が急速に進行しています。米国や日本の金融政策の方向性が変更されない限り、円安が継続すると、多くの市場参加者は分析しています。
円安相場が継続する場合は、クロス円と呼ばれているドル円やユーロ円、豪ドル円等対円の通貨で上昇方向に自動売買でエントリーするというトレード戦略が考えられます。
自動売買では、「何pips下落したらロングエントリー」、「エントリーから何pips上昇したら利益確定」という2つのロジックを組むこということです。
この戦略では、トレンドの転換に注意しましょう。相場が予想通りに進むとは限りません。円安相場が継続するわけではないことを、意識しておきましょう。
トレンドが転換したことを気づかずに、下落したところでエントリーし続けて損失が拡大するという可能性があります。ロジックを組む場合でも、予め損切りの水準を設定しておきましょう。
自動売買の場合は、自動売買のロジックを止めない限り取引が続きます。トレンドが変わったと判断したら一旦、自動売買を止めるようにしましょう。
5.自動売買で利用すべきFX会社
5-1.外為オンライン
外為オンラインは「iサイクル2取引」という自動売買ツールで、トレンドフォロー型の戦略を提供しています。
また、外為オンラインではトレンド判断が難しいと説明していたトレンドの転換も自動的に判断してくれる機能も搭載しており、初心者にとってメリットがあります。
5-2.インヴァスト証券
インヴァスト証券では「トライオートFX」という自動売買機能を提供しています。色々な通貨ペアを組み合わせた、自動売買ポートフォリオのような商品を提供しています。過去のトラックレコードから戦略を選択し、ワンクリックで動かすことが可能です。
直近一年のチャートを手書きすることで、ロジックを自動生成する機能も搭載しています。
6.まとめ
円安方向で推移している場合の、自動売買の使い方や注意点について解説しました。
戦略を選択するのみでトレードできる自動売買ツールも提供されています。興味を持った方は、FX口座の開設の検討を進めてみてください。
中島 翔
最新記事 by 中島 翔 (全て見る)
- 脱炭素に向けた補助金制度ー東京都・大阪府・千葉県の事例 - 2024年10月22日
- 韓国のカーボンニュートラル政策を解説 2050年に向けた取り組みとは? - 2024年10月7日
- NCCXの特徴と利用方法|ジャスミーが手掛けるカーボンクレジット取引所とは? - 2024年10月4日
- Xpansiv(エクスパンシブ)とは?世界最大の環境価値取引所の特徴と最新動向 - 2024年9月27日
- VCMIが発表したScope 3 Flexibility Claimとは?柔軟なカーボンクレジット活用法を解説 - 2024年9月27日