通貨ペアが多いFX会社はどこ?主要7社の通貨ペア数を徹底比較

FXでは2国間の通貨を取引して利益を上げることを目指しますが、FX会社によって取り扱っている通貨ペアには違いがあります。そこで今回は、FX会社主要7社が取り扱っている通貨ペアを徹底比較しながら紹介したいと思います。併せて、通貨ペアの基礎知識も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. 通貨ペアとは?
    1-1.主要通貨ペアとクロス通貨ペア
    1-2.主要通貨ペアは人気の通貨ペアでもある
    1-3.コモディティ通貨とは
  2. FX初心者はどの通貨ペアから始めればいい?
    2-1.為替差益を重視した通貨ペア
    2-2.スワップ運用を重視した通貨ペア
  3. FX会社主要7社の通貨ペア数を徹底比較
  4. まとめ

1.通貨ペアとは?

FX初心者の方やこれからFXを始めたいという方の中には、「通貨ペアが何なのか、よくわからない」という方もいるでしょう。

通貨ペアというのは、FXにおいて取引する通貨の組み合わせのことをいいます。例えば、アメリカのドルと日本円を取引する場合は、「米ドル/円」という通貨ペアとなります。

上記したように「/(スラッシュ)」で区切って2国の通貨を表すことになっており、「/」の左側が基軸通貨で購入する通貨を、右側が決済通貨で支払う通貨を意味します。

またFXを行う場合は、FX会社などに取引のための口座を開設することになりますが、FX会社によって取り扱っている通貨ペアは異なります。

1-1.主要通貨ペアとクロス通貨ペア

ユーロなどを除いて、基本的にそれぞれの国にはそれぞれの通貨がありますので、通貨ペアの数もかなり多いことになります。

そのなかでも、特に取引量が多い通貨ペアのことを「主要通貨ペア」と呼んでいます。投資家やメディアによって主要通貨ペアに対する解釈に若干の違いはありますが、特に以下の4通貨ペアは主要通貨ペアと呼ばれることが多いといえます。

  1. 米ドル/円
  2. ユーロ/ドル
  3. ポンド/ドル
  4. ドル/スイスフラン

詳しくは後述しますが、上記4通貨ペアに加えて、「豪ドル/米ドル」「米ドル/カナダドル」「ニュージーランドドル/米ドル」の3つのコモディティ通貨が主要通貨リストに含まれることが多いと考えていいでしょう。

また、これらの通貨ペアには米ドルが含まれていることが特徴になりますが、「ユーロ/円」「ユーロ/ポンド」などといった、米ドルを含まない通貨ペアでも取引が行われています。このような、米ドルを含まない通貨ペアのことをクロス通貨ペアといいます。

1-2.主要通貨ペアは人気の通貨ペアでもある

主要通貨ペアは、それだけ人気の高い通貨ペアであるといえます。実際、先述した4つの主要通貨ペアと3つのコモディティ通貨のペアだけで、世界中の通貨取引の約8割を占めています(参照:Bank for International Settlements “Foreign exchange turnover in April 2019”)。

また「ユーロ/米ドル」は世界で最も取引されている通貨ペアでありながら、ユーロの取引が始まったのが2002年ということから、新しい通貨ペアの一つでもあります。

次に取引量が多い通貨ペアが米ドル/日本円の通貨ペアです。日本円の特徴として、経済の先行きが不透明になるほど円高になる、という傾向が挙げられます。これは、日本円が資産の避難先として安全であると考えられているからです。

また、米ドルも同じようにSafe Haven(資産の避難先)としての役割があるため、「米ドル/円」の値動きは複雑になりやすいといわれています。

他にも、米ドルにとって替わられる前は世界の基軸通貨だったイギリスのポンドと米ドルの通貨ペアも主要通貨ペアの一つです。

特にポンドとユーロは、米ドルが弱くなると上昇し、強くなると下落する傾向が強くなるという特徴があるため、こうした値動きの傾向はしっかり理解しておきたいところです。

最後に、米ドルとスイスフランの通貨ペアも人気の高いペアです。スイスフランもSafe Havenとして認知されていることから主要通貨ペアとして取引されやすい傾向にあります。

1-3.コモディティ通貨とは

主要通貨ペアのなかに含まれるコモディティ通貨とはいったいどんな通貨なのでしょうか?

コモディティ通貨というのは、別名を「資源国通貨」ともいいます。つまり、鉱物資源や農産物などの市況商品をメインに輸出している国の通貨のことを意味します。

代表的な通貨としては、オーストラリアドル(豪ドル)、ニュージーランドドル、カナダドル、南アフリカランドなどが挙げられます。

コモディティ通貨には以下のような特徴があります。

  • 金価格や原油価格などの市場に大きく影響を受ける
  • インフレになったときでも買われやすい

このような通貨を含んだ通貨ペアも取引が比較的盛んなので、内容を把握しておきましょう。

2.FX初心者はどの通貨ペアから始めればいい?

FXの経験が豊富な方ならともかく、FXを始めて間もない方やこれから始めたいと思っている方は、どの通貨ペアを選べばいいのかよくわからないのではないでしょうか?

そこで、FX初心者が始めやすい通貨ペアについて紹介したいと思います。

2-1.為替差益を重視した通貨ペア

為替差益によって利益を上げたいと考えている場合、通貨ペアを選択する際のポイントは以下のようになります。

  • スプレッドが狭い通貨ペア
  • 流動性が高い通貨ペア

短期的なトレードで利益を上げたいと考えているなら、取引コストを抑えるためにスプレッドの狭い通貨ペアを選択することが重要です。

また、トレンド(方向性の明確な値動き)が発生しやすく、取引判断が下しやすい、という視点から流動性が高い通貨ペアを選ぶことも一つのポイントです。

このような条件を満たしている通貨ペアは以下の2つです。

  1. 米ドル/円
  2. ユーロ/円

どちらもFX取引において代表的な通貨ペアといえます。流動性については申し分ありませんし、スプレッドは各FX会社同士の競争でかなり狭くなっていますので、FX初心者でも取引対象として選択しやすいでしょう。

2-2.スワップ運用を重視した通貨ペア

長期的に通貨を保有して、スワップポイントを稼ぐスワップ運用を検討している場合、通貨ペア選びでは以下のポイントが大切です。

  • スワップポイントが高い通貨ペア
  • ボラティリティが低い(変動幅が小さい)

スワップ運用を考えているなら、スワップポイントが高い通貨ペアを選択することが前提となります。スワップポイントが高い通貨ペアには下記のようなものがあります。

  1. 豪ドル/円
  2. ニュージーランドドル/円
  3. トルコリラ/円
  4. 南アフリカランド/円

豪ドルとニュージーランドドルは、トルコリラや南アフリカランドと比べるとボラティリティは比較的低くなっていますが、いずれにせよ今回のコロナショックのように情勢によっては価格が1年で数十%ほど大きく動くこともありますので、投資を始める前にはは十分に注意が必要です。

3.FX会社主要7社の通貨ペア数を徹底比較

それでは、日本国内の主要FX会社が取り扱う通貨ペア数を比較してみたいと思います。今回は、以下の主要7社についてリサーチしてみました(2020年5月末時点、筆者独自調査)。

各FX会社の通貨ペア数と取扱通貨ペアは以下のようになっています。

通貨ペア SBI証券 GMOクリック証券 DMM FX 外為どっとコム トレイダーズ証券 YJFX! マネーパートナーズ
通貨ペア数 28 20 20 30 29 25 20
米ドル/円
ユーロ/円
ポンド/円
豪ドル/円
NZドル/円
南アフリカランド/円
カナダドル/円
スイスフラン/円
トルコリラ/円
メキシコペソ/円
香港ドル/円
シンガポールドル/円
人民元/円
ノルウェークローネ/円
スウェーデンクローナ/円
ロシアルーブル/円
ポーランドズロチ/円
韓国ウォン/円
ブラジルレアル/円
ユーロ/米ドル
ポンド/米ドル
豪ドル/米ドル
NZドル/米ドル
ポンド/豪ドル
ユーロ/ポンド
ユーロ/豪ドル
米ドル/スイスフラン
ユーロ/スイスフラン
ポンド/スイスフラン
米ドル/カナダドル
豪ドル/NZドル
ユーロ/NZドル
ユーロ/豪ドル
豪ドル/カナダドル
米ドル/トルコリア
ユーロ/トルコリア
豪ドル/スイスフラン
カナダドル/スイスフラン
米ドル/香港ドル

※2020年5月末時点、筆者独自調査

主要7社の通貨ペア数を比較すると、30通貨ペアを取り扱う外為どっとコムがもっとも取り扱い通貨ペアの多いFX会社となりました。次点がトレイダーズ証券(みんなのFX・lightFX)の29通貨ペア、次に28通貨ペアのSBI証券となっています。

また、主要通貨ペアと豪ドル/米ドル、ニュージーランドドル/米ドルの6通貨ペアはすべてのFX会社が取り扱っています。

このように比較してみると、各FX会社はメインとなる通貨ペアを押さえつつ、他の通貨ペアの取り扱いで差別化を図っているように感じられます。

まとめ

今回は主要FX会社の取り扱い通貨ペア数について比較してみました。

それぞれの通貨ペアに特徴があることに加え、FX会社が取り扱う通貨ペアにも違いがあります。そのため、自分が取引したい通貨ペアを見極めつつ、その通貨ペアを取り扱っているFX会社を選ぶことが大切です。

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山本 将弘

山本 将弘

フリーランスWebライター。主に株式投資や投資信託の記事を執筆。それぞれのテーマに対して、できるだけわかりやすく解説することをモットーとしている。将来に備えとリスクヘッジのために、株式・不動産など「投資」に関する知識や情報の収集、実践に奮闘中。