FXで利益を出すなら金利に注目しよう。長期的に利益を出すためのポイントも解説【2022年】

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FXで利益を出し続けるにはどうすれば良いか、悩んでいる投資家もいるのではないでしょうか。

FXトレードではテクニカル分析だけでなく、株や金利などもチェックし、大局観を持ってトレードをすることが重要です。特に金利は為替の値動きと密接な関係があります。

今回は金利とFXの関連性から、2022年7月現在のマーケットと、先を見据えた投資のポイントを解説します。

※本記事は7月18日時点の情報です。最新の情報についてはご自身でもよくお調べください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. 通貨の強さは政策金利と密接に関係している
  2. 金利動向のチェックポイントを3つ紹介
    2-1.主要国の政策金利
    2-2.金利動向は既に織り込まれているか
    2-3.各国の政策金利の差を意識すること
  3. 2022年 FXで長期的に利益を出すためのポイント2つ
    3-1.円安に飛び乗らないこと
    3-2.金利よりも為替レートの変動の影響が大きいことを認識すること
  4. まとめ

1.通貨の強さは政策金利と密接に関係している

通貨の強さは各国の政策金利と連動しているとも言われています。政策金利が引き上げられれば、その国の通貨金利が高くなることから、通貨を保有している間に得られる金利が高くなるためです。

低い金利の通貨を保有するよりも、高い金利の通貨を保有する方が投資家としては得られる金額が増加するため、選好されやすいと言うことです。

金利の動向は通貨の強弱にダイレクトに関連してくるためチェックしておきましょう。

2.金利動向のチェックポイントを3つ紹介

2-1.政策金利の先行き

まずは主要国の政策金利をチェックしてみましょう。

2022年7月現在、アメリカの中央銀行であるFRBは、インフレ対策のために政策金利の引き上げを先進国の中でも速いペースで進めています。

インフレが高止まりしそうな状況であり、マーケットでは利上げが予想されています。金利先物市場では既に利上げは織り込まれており、米ドルの上昇が目立っています。

2-2.金利動向は既に織り込まれているか

マーケットに織り込まれていると言うことは、ニュースや要人発言が既に価格に反映されていることを指します。

2022年7月現在、7月にFRBが0.75%利上げすることは、すでに市場に織り込まれています。実際に利上げが行われても米ドルの上昇は限定的になるでしょう。

一方で9月の利上げは、まだマーケットの予想が固まっていません。今後の米ドルの値動きの予想には、9月以降の利上げ回数がポイントになります。

FX初心者にとっては、情報が市場に織り込まれているかどうかの区別は難しいかもしれません。FX会社が発行するレポートで解説されていることもあるため、参考にしてみてください。

2-3.各国の政策金利の差を意識すること

長期的にFXポジションを保有する場合は「スワップポイント」をチェックしてみましょう。スワップポイントは各国の金利差から計算され、毎日金利収入として得ることができます。

日本の政策金利が0%でアメリカが2%だった場合、日本円を0%で借りて米ドルを購入すれば、2%の金利を得ることができるというのがスワップポイントです。1年間ドル円の価格が2%円高で推移しても損失が出ないと言うことです。

長期投資では、スワップポイントを得るためのFX戦略も選択肢の一つになりますが、金利差は変化します。ポジションを取る前に、今後の政策金利の動向もチェックしましょう。

3.2022年 FXで長期的に利益を出すためのポイント2つ

2022年のFXで、長期的に利益を出すためのポイントを解説します。

3-1.円安に飛び乗らないこと

今後も円安が続くと早合点することは避けましょう。

2022年7月現在、ドル円は135円以上となっています。米国の金利が上昇し、日本は金融緩和政策が続くことを織り込んだ水準です。

ただし長期的に見れば、120円程度まで下落する可能があります。為替は10年スパンで見ると、大きなレンジの範囲で推移しています。急いで円高相場に乗るのではなく、円安に振れるタイミングまで待つのも一つの戦略です。

「待つのも相場」という相場の格言があります。焦らずエントリーポイントを探りましょう。

3-2.スワップポイントよりも為替レートの変動の影響が大きいことを認識すること

為替の損益には、多くの場合スワップポイントよりも価格変動が大きく寄与します。エントリーのタイミングでパフォーマンスが大きく変わることは知っておきましょう。

長期投資の場合も、エントリーのタイミングを見極めた上でポジションを取るようにしてください。

4.まとめ

金利と為替は密接に連動しています。日本は2022年7月現在低金利政策を20年以上続けており、自国の金利が低いという歴史が長く続いています。

自国通貨の金利が低いので、他国通貨でスワップポイントを稼ぐ投資戦略も選択肢の一つになるでしょう。自分に合ったトレード方法を見つけてみてください。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12