証券口座を開設しようと思っても、様々な証券会社の中からどれを選べばいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。
ここでは商品数の多さが魅力のIG証券について、利便性や注意点について解説します。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
目次
- IG証券の利便性やメリット
1-1.投資家が求めている投資商品が網羅されている
1-2.IG証券の注意点 - IG証券の便利な利用方法
2-1.高いレバレッジをかけたい場合に使える
2-2.イベントのリスクヘッジで利用 - 初心者はIG証券のノックアウトオプションで損切りを学ぶこと
1.IG証券の利便性やメリット
最初にIG証券の利便性やメリットについて解説します。
1-1. 投資家が求めている投資商品が網羅されている
IG証券ではFXの通貨ペアは100種類以上、株価指数CFD、株式CFD、商品CFD、債券先物CFD等、CFDでは17,000銘柄以上提供しています。(2022年1月現在)
IG証券で投資可能な銘柄は、他社と比較しても豊富です。
上記の商品群の多くには、バイナリーオプションとノックアウトオプションが提供されています。ノックアウトオプションは実質的なレバレッジを高く利用できるため、短期トレーダーのニーズを満たしています。また、損切りの価格を決めた状態で取引開始となるため、自分で損切りがするのが難しいという投資初心者の方にとってメリットがあるでしょう。
IG証券は口座の振替をスムーズに行うことができ、別の商品に投資をしたいものの、証拠金がないという状況でも、他の口座からすぐに資金を移し替えることが可能です。資金を効率的に投資に回せるのです。
また、日本株から海外の株式銘柄まで取り扱っています。コモディティは主要な原油や、金だけではなく、プラチナや小麦、コーヒーのようなソフトコモディティ系まで取り扱っています。債券先物CFDは米国債金利からドイツ国債や日本国債まで取り扱っています。
機関投資家が利用するような商品まで提供されているため、IG証券をメイン口座として活用することも可能です。
IG証券は商品ラインナップが豊富なだけではなく、それぞれの商品のスプレッドも狭くなっています。取引コストの面からも選択肢となる一社となるでしょう。
1-2.IG証券の注意点
次にIG証券の注意点について説明します。
IG証券の投資対象は全てCFDであり、現物取引はできません。全て原資産に連動した商品になります。
例えばトヨタ自動車の株式で取引した場合でも、実際に取引を行うのは「株式CFD」であり現物を保有しているわけではないということに注意しましょう。
またIG証券は「期限ありの先物取引」と「期限なしの先物取引」に分かれています。期限ありの先物取引の商品を売買した場合はポジションを保有した場合にかかるファンディングコストは発生しません。しかし期限なしの先物取引のポジションを保有した場合、日々のファンディングコストが発生します。
ほとんどの商品は期限がない先物取引であり、ポジションを保有した場合はファンディングコストがかかります。コスト面を考慮すると、長期投資の資産運用には向かないでしょう。
長期的な資産形成として、ゴールドの積立を行いたいと考えた場合を例とします。
商品先物CFDで毎月ゴールドの積立を行った場合、レバレッジ1倍で取引を行った場合でも、CFD取引では日々ファンディングコストがかかります。積立で現物を買うならゴールドのCFD取引よりも、現物を積み立てたほうが低コストです。
また色々なETFが提供されているものの、ETFも厳密にはETFを原資産としたCFD取引のため、ファンディングコストがかかります。
毎日マイナスが発生するため、長期的な資産形成のための積立等を行う場合はIG証券は利用しない方がいいでしょう。
しかし短期的に1週間から1ヶ月程度で取引を行う場合は、他の証券会社ではレバレッジが利用できないような投資対象でもIG証券は利用することができます。中期的な取引期間であれば利便性がとても高く使いやすいと言えるでしょう。
2.IG証券の便利な利用方法
IG証券の利用方法について解説します。
高いレバレッジをかけたい場合に使える
IG証券のノックアウトオプションでは、実質的に大きなレバレッジを利用することができます。日本のFXの場合最大レバレッジは25倍として定められています。しかし、ノックアウトオプションを利用することで、より高いレバレッジを利用することが可能なため、高いレバレッジを試してみたい方にとってはメリットとなります。
短期的にスキャルピングトレードでレバレッジを大きく利用したい場合はノックアウトオプションは有効な商品となります。
また、FXだけではなく株価指数CFDでもノックアウトオプションが利用できるため、相場が動くと判断した時に勝負することが可能です。
一方で、高いレバレッジを利用すると少しの値動きでも評価損益は大きく変動するため、心理的な負担が大きくなることに注意が必要です。リスク管理をしっかりと勉強した上で利用してください。
2-2.イベントのリスクヘッジで利用
短期的なイベントリスクに対してのリスクヘッジとして、他の商品と組み合わせることで評価損益の動きを小さくする方法があります。
例としてNYダウをロングポジションで保有していたり、他の証券会社でアメリカの株式投信を保有しているとします。税金問題上、決済はまだ行いたいくないという投資家も多いでしょう。
この場合は、NYダウの先物を逆方向でヘッジしておいたり、ゴールドのCFDをロングポジションで保有したり、米国債をショート(金利上昇方向)したりすることで株式市場が下落した場合に備えるという方法があります。商品同士の相関関係を利用するということです。
少し上級者向きかもしれませんが、それぞれの商品の相関関係が理解できるととても使いやすいため参考としてください。
3.初心者はIG証券のノックアウトオプションで損切りを学ぶこと
損切りのためのストップロス注文は他のFX会社でも注文できます。しかし投資に慣れていないと、損切りラインが近づいてきた際にストップロスの注文をキャンセルしたり、水準を変更して損切りしないようにしてしまったりすることも多々あります。また最初は損切り注文を面倒に感じる投資家も多いものです。
しかしノックアウトオプションで最初から注文を出すと、損切りがセットの商品となっているためキャンセルはできません。意志の強さに関係なく、自動的に損切りができます。ノックアウトオプションを利用することで損切りの重要性を学べるでしょう。
ぜひ自分にあったトレード方法で、投資を試してみてはいかがでしょうか。
中島 翔
最新記事 by 中島 翔 (全て見る)
- 脱炭素に向けた補助金制度ー東京都・大阪府・千葉県の事例 - 2024年10月22日
- 韓国のカーボンニュートラル政策を解説 2050年に向けた取り組みとは? - 2024年10月7日
- NCCXの特徴と利用方法|ジャスミーが手掛けるカーボンクレジット取引所とは? - 2024年10月4日
- Xpansiv(エクスパンシブ)とは?世界最大の環境価値取引所の特徴と最新動向 - 2024年9月27日
- VCMIが発表したScope 3 Flexibility Claimとは?柔軟なカーボンクレジット活用法を解説 - 2024年9月27日