楽天FXの評判は?メリット・デメリット、スプレッドやレバレッジについても

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楽天FXは楽天グループの楽天証券株式会社(以下、楽天証券)が提供しているFXのサービスです。楽天市場や楽天カードなど、身近なサービスを展開している楽天グループのFXサービスということで、楽天FXに興味を持っている方も多いのではないでしょうか。

今回は楽天FXのメリットやデメリット、実際に楽天FXを利用している投資家の評判など、口座開設前に知っておきたい情報をまとめてみました。

※本記事は2023年9月時点の情報をもとに執筆しています。最新情報はご自身でもよくお調べ下さい。

目次

  1. 楽天証券の概要は?
  2. 楽天FXのサービス概要は?
    2-1.楽天FXのスプレッドは?
    2-2.楽天FXのレバレッジについて
  3. 楽天FXの5つのメリット
    3-1.低スプレッドの通貨ペアがある
    3-2.世界的な取引ツール「MT4」を使える
    3-3.ポイントプログラムを利用すれば、楽天スーパーポイントが貯まる
    3-4.マーケット情報が豊富
    3-5.デモ取引ができる
  4. 楽天FXの3つのデメリット
    4-1.一部通貨ペアはスプレッドが広い
    4-2.短時間での連続取引(スキャルピング)ができない
    4-3.カスタマーサポートは平日17時まで
  5. 楽天FXの評判は?
    5-1.取引ツールについて高評価が一定数ある
    5-2.入金のスピーディーさが評価されている
  6. まとめ

1.楽天証券の概要は?


まずは楽天FXを提供している楽天証券の概要を確認しましょう。

会社名 楽天証券株式会社
サービス 国内株式、外国株式、投資信託、FX、CFDなど
URL https://www.rakuten-sec.co.jp/
本社所在地 東京都港区南青山2-6-21
設立 1999年(平成11年)3月24日
代表者 代表取締役社長 楠 雄治
資本金 19,495百万円
自己資本規制比率 338.2%

※2023年6月時点(自己資本規制比率のみ2023年5月末時点)
※自己資本規制比率は、金融商品取引法により120%を下回らないようにしなければならない

楽天証券ではFX以外にも国内株式、外国株式、投資信託を始めとする多彩なサービスを展開しています。また、口座開設者数も伸びており、2020年12月には口座数が500万口座を突破し、ネット証券口座開設数No.1のSBI証券を猛追しています。

2.楽天FXのサービス概要は?

続いて、楽天FXのサービス概要を見ていきましょう。

通貨ペア数 28通貨ペア
最小取引単位 1,000通貨
必要証拠金※ 4,400円
レバレッジ 1倍・2倍・5倍・10倍・25倍
取引手数料 無料
取引ツール PC向け:マーケットスピードFX、楽天FX-WEB
スマホ向け:iSPEED FX
電話サポート 平日8:30~17:00

※米ドル/円:1ドル=110円の場合

楽天FXでは、ドル/円やユーロ/円、ポンド/円などの主要通貨のほか、メキシコペソ/円や南アフリカランド/円といった高金利通貨など26通貨ペアを提供しています。また、取引単位を1万通貨に設定しているFX会社も少なくないなか、楽天FXでは1,000通貨単位で取引できます。

2-1.楽天FXのスプレッドは?

スプレッドとは売値と買値の差のことを指します。スプレッドは狭ければ狭いほど、取引コストが安いことを意味します。ここでは楽天FXの主要通貨ペアのスプレッドを見てみましょう。

米ドル/円 ユーロ/円 ポンド/円 豪ドル/円 NZドル/円 南アフリカランド/円
楽天FX(楽天証券) 0.2銭 0.5銭 0.9銭 0.6銭 1.2銭 0.9銭

※2022年12月12日現在

楽天FXのスプレッドは、他の多くのFX会社と同様に、原則固定(例外あり)です。原則固定(例外あり)では例外を除き、投資家はFX会社が定めたスプレッドで取引できます。

なお、例外とは平日の早朝時(6時30分~7時30分頃※1)や、米国雇用統計など主要な経済指標の発表前後、震災や政変など、取引料が少ない時間帯や相場が急変しているタイミングが含まれます。

※1サマータイム期間中は5時30分~6時30分頃

2-2.楽天FXのレバレッジについて

楽天FXはレバレッジの異なる下記5つのレバレッジコースを用意しています。

  • スタンダード25倍コース
  • レバレッジ10倍コース
  • レバレッジ5倍コース
  • レバレッジ2倍コース
  • レバレッジ1倍コース

これらのコースは適宜変更可能です。そのため例えば、始めはレバレッジ1倍・2倍の低レバレッジコースで取引し、FXに慣れてきたら徐々に高レバレッジコースでの取引を検討することもできます。レバレッジは固定されているFX会社もあるため、レバレッジを選べる点は楽天FXの特徴です。

3.楽天FXの5つのメリット

楽天FXには以下5つのメリットがあります。

  1. 低スプレッドの通貨ペアがある
  2. 世界的な取引ツール「MT4」を使える
  3. ポイントプログラムを利用すれば、楽天スーパーポイントが貯まる
  4. マーケット情報が豊富
  5. デモ取引ができる

楽天FXならではのメリットもありますので、是非読み進めて下さい。

3-1.低スプレッドの通貨ペアがある

楽天FXが取り扱っている通貨ペアのなかには、他のFX会社のスプレッドと比較して、低スプレッドの通貨ペアがあります。以下、楽天FXが最狭水準にある通貨ペアの一部のスプレッドをまとめてみました。

米ドル/円 ユーロ/円 豪ドル/円 ユーロ/米ドル 南アフリカランド/円 メキシコペソ/円
楽天FX(楽天証券) 0.2銭 0.5銭 0.6銭 0.4pips 0.9銭 0.2銭
DMM FX(DMM.com証券) 0.2銭 0.4銭 0.5銭 0.3pips 1.0銭 0.2銭
GMO外貨 0.2銭 0.4銭 0.5銭 0.3pips 1.3銭 0.2銭
松井証券 0.2銭 0.5銭 0.7銭 0.4pips 1.0銭 0.3銭
FXネオ(GMOクリック証券) 0.2銭 0.4銭 0.5銭 0.3pips 0.9銭 0.2銭
トライオートFX(インヴァスト証券) 0.3銭 0.5銭 0.6銭 0.3pips 1.8銭

※2024年2月13日時点
※午前9時~翌午前3時の取引時間
※スプレッド原則固定

特に、米ドル/円や南アフリカランド/円、メキシコペソ/円の狭さは最狭水準となっています。

3-2.世界的な取引ツール「MT4」を使える

楽天FXでは世界的な取引ツールである「MT4」を利用して、FXができます。MT4を使えるFX会社はオアンダジャパンなどがありますが、大手ネット証券でMT4を使えるのは楽天証券(楽天FX)のみとなります。

MT4の特徴は、50種類以上の多彩なチャート分析機能や、「Expert Advisors(EA)」という自動売買プログラムを用いれば自動売買取引ができる点です。MT4を利用するためには、楽天FX口座を開設後、MT4口座も開設する必要があります。

MT4を使う上での注意点として、MT4口座で取引する際のスプレッドが、楽天FX口座と異なる点は認識しておきましょう。

米ドル/円 ユーロ/円 ポンド/円 豪ドル/円 NZドル/円 南アフリカランド/円
楽天FX口座 0.2銭 0.5銭 0.9銭 0.6銭 1.2銭 0.9銭
MT4口座 0.5銭 1.1銭 2.0銭 1.2銭 2.8銭 1.2銭

※2023年3月13日現在

このように、通貨ペアによってはMT4口座のスプレッドの方が広い場合もあります。

3-3.ポイントプログラムを利用すれば、楽天スーパーポイントが貯まる

楽天FXでは、取引するごとに楽天スーパーポイント(楽天ポイントの旧名称)が貯まる、独自のポイントプログラムがあります。このプログラムでは10万通貨を取引するたびに、1楽天スーパーポイントをもらえます。

また、もらった楽天スーパーポイントは、楽天市場や楽天トラベルなどで利用可能です。

なお、このポイントプログラムは、MT4口座での取引は対象外となるほか、プログラムを利用するためには、ハッピープログラムへの加入及び楽天銀行・楽天証券の総合口座を開き、楽天銀行と楽天証券の口座連携サービスである「マネーブリッジ」に申し込む必要があります。

3-4.マーケット情報が豊富

FXをする上で、情報は大切です。その点、楽天FXはマーケット情報の発信に力を入れており、投資判断をするための情報収集の効率が良くなります。

例えば、楽天証券が運営している投資メディア「トウシル」では、FXに限らず、投資全般の情報を発信しており、毎朝配信されている「毎ヨミ!為替Walker」では、プロにより為替の最新トレンドを学べます。

また提携している情報ベンダーも、トムソンロイターやFISCO、グローバルインフォと大手ばかり。加えて楽天証券で総合口座※を開けば、日経新聞(朝刊・夕刊)や日経MJなども無料で閲覧できます。

このように楽天FXには「豊富なマーケット情報を武器にFXができる」というメリットがあります。

※楽天証券では、楽天FX口座と総合口座(FXのほか、株や投資信託も取引可能)の2つがあり、総合口座を開いてもFXはできる。

3-5.デモ取引ができる

メールアドレスさえあれば、楽天FXではデモ取引ができます。以下、楽天証券でデモ取引を開始するまでの流れです。

  1. 楽天FXデモ口座開設にアクセスし、デモ口座を開設(無料)
  2. 取引ツールダウンロード
  3. デモ口座ログインし、取引開始

デモ取引をすれば、損失を気にせずFXの事前練習ができるほか、取引ツールの操作性を確かめることができます。また、デモ取引を始めることで、経済の動きをより意識するようになり、知識を深めるきっかけになるケースもあります

ただし、FXでは「損をしたくない」「もっと利益を伸ばしたい」などの欲や恐怖が取引に大きな影響を与えます。その点、デモ取引はあくまで仮想の資金で取引を行うため、緊張感が薄くなってしまう可能性があります。デモ取引で学べることは多くありますが、一方で、主に精神面に関して本取引でしか学べないこともある点は認識しておきましょう。

4.楽天FXの3つのデメリット

楽天FXには下記3つのデメリットがあります。

  1. 一部通貨ペアはスプレッドが広い
  2. 短時間での連続取引はできない
  3. カスタマーサポートは平日17時まで

メリットだけでなく、デメリットも把握した上で、楽天FXで取引するか検討しましょう。

4-1.一部通貨ペアはスプレッドが広い

楽天FXのスプレッドは、通貨ペアによっては広くなっています。以下、他のFX会社と比較した表になります。

NZドル/円 カナダドル/円 トルコリラ/円 スイスフラン/円
楽天FX(楽天証券) 1.2銭 1.7銭 6.8銭 1.8銭
DMM FX(DMM.com証券) 0.7銭 0.6銭 0.8銭
GMO外貨 0.7銭 0.7銭 0.9銭
松井証券 1.2銭 1.7銭 2.9銭 1.8銭
FXネオ(GMOクリック証券)※1 0.7銭 0.6銭 0.8銭
トライオートFX(インヴァスト証券) 1.7銭 1.9銭 1.5銭 2.0銭

※ スプレッド原則固定
※ 2024年2月13日時点
※1 午前9時~翌午前3時のレート

NZドル/円やスイスフラン/円では他社と同水準のスプレッドとなっていますが、トルコリラ/円は他社と比較して広いスプレッドとなっているため、取引前に認識しておく必要があります。また、カナダドルではDMM FXのスプレッドが狭くなっています。このように、他社と同水準のスプレッドであっても、それ以上に狭いスプレッドで取引可能なFX会社もあるため、気になる方は事前に見ておくと良いでしょう。

4-2.短時間での連続取引(スキャルピング)ができない

楽天FXでは短時間での連続取引をしてしまうと、楽天FXに関わる契約が解除されてしまう恐れがあります。数秒から数分程度の短時間に売買を繰り返す、いわゆる「スキャルピング」は前述の”短時間における連続した取引”に該当する可能性があり、契約解除となる恐れがあります。

スキャルピングを中心とした短期取引をしたいのであれば、他のFX会社を検討してみると良いでしょう。

4-3.カスタマーサポートは平日17時まで

楽天証券及び楽天FXの電話によるカスタマーサポート時間は平日8:30~17:00です。24時間体制で電話問い合わせが可能なFX会社もあるなかで、楽天証券の電話対応時間は短めと言えます。特に日中に仕事をしている方は、電話できるタイミングが限られてしまうでしょう。

5.楽天FXの評判は?

ここから実際に楽天FXを利用しているユーザーの口コミをご紹介します。

  • MT4を使えるのがありがたい
  • スワップポイントが低い
  • サポートは丁寧でレスポンスも早い
  • マイナー通貨のスプレッドが広め
  • 取引ツールの操作性が良い
  • 問い合わせに関しては他社よりも対応が遅かった部分もあった
  • 取引ツールは直感的な操作ができて良い
  • メジャーな通貨ペアはスプレッドが狭い
  • 入金操作がスムーズ
  • 約定力は低く感じる

※上記はすべて個人の感想です。ご自身でもよくお調べの上、ご利用をご判断下さい。

5-1.取引ツールについて評価が高い

口コミでは楽天FXの取引ツールについて、操作性や画面の見やすさ、注文のしやすさを評価する声がありました。楽天FXでは以下3種類の取引ツールを提供しています。

取引ツール 特徴
PC マーケットスピードFX 2012年グッドデザイン賞受賞。高速性・操作性・デザイン性にこだわり、本格的な取引が可能
PC 楽天FX-WEB インストール不要で手軽に使える
スマートフォン iSPEED FX 12種類のテクニカル指標のほか、8種類の注文方法や4種類同時表示機能などを搭載

取引ツールの使いやすさは人によって異なりますが、楽天FXではデモ取引もできます。口座開設前に取引ツールに触ってみたい方は、デモ取引で試してみても良いでしょう。

5-2.入金のスピーディーさが評価されている

入金のスピーディーさに言及している口コミもいくつかありました。楽天FXでは、リアルタイムかつダイレクトに入金ができる以下2つの即時入金サービスがあります。

マネーブリッジFXらくらく入金 楽天銀行対応。手数料無料。入金金額は即座に反映される。なお、利用には楽天銀行との口座連携サービス「マネーブリッジ」への事前登録が必要。
FXリアルタイム入金 楽天銀行ほか、メガバンク3社、ゆうちょ銀行、りそな銀行、イオン銀行、PayPay銀行などに対応。手数料無料。入金金額は即座に反映される。申し込みは不要。

どちらも手数料はかからず、入金手続きをすればすぐに資金が反映され、取引を始められます。なお、FXリアルタイム入金を利用するためには、提携金融機関とのネットバンキング契約が必要です。

6.まとめ

今回の楽天FXの詳細をまとめると以下の通りです。

  • 低スプレッドの通貨ペアがある
  • 世界的な取引ツール「MT4」を使える
  • ポイントプログラムを活用すれば、楽天スーパーポイントが貯まる
  • マーケット情報が豊富で取引に活用できる
  • デモ取引ができる
  • 一部通貨ペアはスプレッドが広い
  • 短時間での連続取引はできない
  • カスタマーサポートは平日17時まで

楽天FXは楽天スーパーポイントがもらえたり、楽天銀行から即時入金ができたりと、楽天とのサービスの連携が特徴です。普段、楽天のサービスを利用している方は特に、口座開設を検討してみてはいかがでしょうか。

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庄子 鮎

証券会社および求人広告会社を経て、2019年よりフリーライターに。証券会社時代では営業職に従事し、主に株式や投資信託、債券の販売を経験。また現在、投資家でもあり、FX・日本株・米国株などへ投資をしている。"どういう表現でどこまで説明すれば、より分かりやすくなるか"を意識し、解説していきます。