LINE CFDのやり方は?注目銘柄5つのトレード方法をプロトレーダーが徹底解説【2022年4月】

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LINE証券では「LINE CFD」の取り扱いが開始されました。CFDの仕組みは複雑ではないものの、難しく聞こえてしまう投資初心者もいるでしょう。

そこで今回はCFDの概要と、LINE CFDの利用方法を解説します。また、ロシアとウクライナ間の紛争や、インフレ急進による各国中銀の利上げ政策といった、2022年4月現在の投資環境を踏まえた注目銘柄や投資アイディアも紹介します。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. CFD取引について
  2. LINE CFDの概要
  3. LINE CFDの特徴
    3-1.「いちかぶチャレンジコース」は0.1株から米国株がスタート可能
    3-2.セクター別への投資も簡単に可能
    3-3.一つの口座でバランスよくポートフォリオを作ることが可能
  4. LINE CFDの注目銘柄と実践的な使い方
    4-1.原油CFDをロングポジションで取る
    4-2.金利上昇による株安狙いの株価指数ショート
    4-3.金利上昇に敏感に反応する半導体セクターのショート
    4-4.全体的なコモディティ価格の上昇を狙う
    4-5.ブロックチェーンのトレンドに乗る
  5. まとめ

1.CFD取引について

まずCFD取引の概要を解説します。CFDとは「Contract for deffirence」の略です。証拠金取引となっており差金決済デリバティブ取引の一種です。FX取引と仕組みが似ているものの、投資対象は外国為替ではなく、株価指数やコモディティ、外国株等となっています。

証拠金取引のため、レバレッジ取引となることから入金した証拠金以上のリスクを取って運用を行うことが可能です。証拠金以上に投資した資金を失う可能性があることに注意しましょう。

レバレッジ取引は効率的に資本を運用できるという利点もあります。しかし、レバレッジをかけている分、資産を失う時はとても早いペースで失うことに注意しましょう。

2.LINE CFDの概要

次にLINE CFDについて解説します。LINE CFDとはLINE証券が提供しているサービスの一つです。CFDで提供している投資対象は株式CFDや株式指数CFD、バラエティCFD、商品CFD等があります。

レバレッジも各商品で異なっており、下記がそれぞれの最大レバレッジになります。

商品名 レバレッジ
株式CFD 5倍
株式指数CFD 10倍
バラエティCFD 5倍
商品CFD 20倍

3.LINECFDの特徴

次にLINECFDの特徴について解説します。

3-1.「いちかぶチャレンジコース」は0.1株から米国株がスタート可能

まず0.1株というかなりの少額から米国株に対して投資をスタートすることができる点が特徴です。

外国株も60銘柄以上LINE CFDでは取り扱いがあります。メジャーな外国株を少額から投資できるという点で、複数の銘柄で投資を行いたい投資初心者にメリットがあります。

3-2.セクター別への投資も簡単に可能

LINE CFDでは「指数CFD」という商品があり、25銘柄ほど用意されています。日経平均株価に連動する日本225先物や、クリーンエネルギーETFや次世代NQ100ETF、クラウドコンピューティングETFといった珍しい銘柄まで利用することができます。

例えばクリーンエネルギー関連銘柄が今後長期的に上昇すると考えた場合に、自身で銘柄を調査して購入しなくても「クリーンエネルギーETF」を購入することでセクター投資ができるというメリットがあります。

3-3.一つの口座でバランスよくポートフォリオを作ることが可能

LINE CFDは株価指数に投資を行いながら原油や金、また米国のVIXと呼ばれるボラティリティ指数にまで投資を行うことが可能です。そのため、一つの口座でポートフォリオを作成しやすいメリットがあります。

例えば株価が上昇しているものの、安全資産を少し組み入れたいと思った場合であれば、株価指数の一部を利益確定を行い、金に投資を行うことでポートフォリオの分散化を図ることができるのです。

4.LINE CFDの注目銘柄と実践的な使い方

次にLINECFDで注目の銘柄について解説します。2022年4月現在の相場環境から、どのようにLINECFDを利用した投資アイディアを紹介します。

ポイントは以下2点です。

  1. ロシアとウクライナの戦争が継続中(長期化の様相)
  2. 世界全体のインフレが急進し世界各国で利上げ政策が進行

2022年4月現在、ロシアが世界から制裁を課せられていることにより、世界的なサプライチェーンの混乱や小麦等中心としたコモディティ高となっています。これにより更なるインフレが引き起こされています。ロシアとウクライナの戦争が継続している投資環境における、LINECFDを利用した投資アイディアを5つ紹介します。

4-1.原油CFDをロングポジションで取る

1つ目は、原油CFDのロングポジションを取ることです。足元インフレ急進となっている背景の一つに原油高があります。原油は1バレル100ドルを超えて急上昇する場面もあったりと値動きが激しい地合いが継続しています。

4-2.金利上昇による株安狙いの株価指数ショート

2つ目は、金利上昇による株安狙いの株価指数ショートです。金利上昇は短期的には株安要因となっています。

過去の動きを見ると、通常の利上げ局面では、金利上昇による景気悪化の影響よりも株高が進みました。しかし、今回は「スタグフレーション」による金利上昇を止めるための利上げである点が異なります。スタグフレーションとは、インフレ抑制のために致し方なく政策金利を引き上げる状況のことです。株価に悪影響を与える可能性があります。

株価が下がると予想し、「米国30先物」や「米国SP500ETF」等をショートにする方法があります。

4-3.金利上昇に敏感に反応する半導体セクターのショート

3つ目は、金利上昇に敏感に反応する半導体セクターのショートポジションの構築です。金利上昇局面では金利上昇に一番弱いセクターを狙うという方法があります。米国の半導体セクターをショートにして勝負するという方法もあります。

実際に足元半導体関連が大きく下落してきており、S&P500指数やNYダウよりも下落幅が大きくなっています。LINE CFDで「米国NQ100先物」をショートにしてNASDAQの下落を狙うという投資アイディアもあるでしょう。

4-4.全体的なコモディティ価格の上昇を狙う

4つ目は、全体的なコモディティ価格の上昇を狙ったETFに投資することです。1つ目では原油に焦点を当てたものの、現在は小麦や原油、天然ガス等幅広いコモディティが大きく上昇してきています。今後も継続して上昇する可能性も出てきました。

上昇の継続を見込んで、LINE CFDで「コモディティ総合ETF」を購入する方法があります。

4-5.ブロックチェーンのトレンドに乗る

5つ目は、ブロックチェーンのトレンドに乗ることです。ブロックチェーン関連は長期的なトレンドとして大きく成長する分野として見込まれています。仮想通貨から広まったブロックチェーンの技術は現在様々な産業で利用される可能性があります。トレンドに乗るために「ブロックチェーンETF」に投資をするという方法があります。

また米国株の「コインベース」も仮想通貨の最大手として知られています。個別でも投資できるため、コインベースに投資をするという方法があります。

5.まとめ

LINE CFDの概要と、LINE CFD使った投資アイディアを2022年4月現在の情勢を鑑みながら解説しました。

CFDは様々な投資対象に投資を行うことが可能となるため、メリットがあります。ポジションを保有すればするほど金利調整額というコストがかかる場合があることが注意点です。

保有コストはチェックしておきましょう。一つの口座で色々な方法でトレードができるため、LINE証券の利用の開始の検討を進めてみてください。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12