高金利通貨は、南アフリカランドやメキシコペソなど金利水準の高い国の通貨を指します。スワップポイントが高い一方で、取引する際に知っておきたい注意点がいくつかあります。
そこで今回は、高金利通貨は儲かる?に対する筆者の見解のほか、高金利通貨取引時の注意点、LIGHT FXでの高金利通貨トレード方法について解説します。
※本記事は11月21日時点の情報です。最新の情報についてはご自身でもよくお調べください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
目次
- 高金利通貨の特徴は?
- 高金利通貨の取引時の注意点
2-1.トレンドに沿った売買を行う
2-2.損切りを徹底する - LIGHT FXの高金利通貨トレード方法
3-1.ステップ1 スワップポイントを確認し、取引候補を挙げる
3-2.ステップ2 移動平均線でトレンドをつかむ
3-3.ステップ3 損切りタイミングを考える - まとめ
1.高金利通貨の特徴は?
まずは、高金利通貨の特徴を確認しましょう。
高金利通貨のメリット
- スワップポイントが高い
高金利通貨の注意点
- 値動きが激しい
高金利通貨は低金利通貨と比べて値動きが激しく、為替差損益が大きいのが特徴です。
一般的には、為替差損益の方が、スワップポイントによる利益を上回ります。いくらスワップポイントが高くても、より大きな損失を被る可能性があると知っておきましょう。
2.高金利通貨の取引時の注意点
では高金利通貨を取引する際には何を注意すれば良いのでしょうか。ここでは高金利通貨の取引時に、押さえておきたい注意点を2点解説します。
- トレンドに沿った売買を行う
- 損切りを徹底する
2-1.トレンドに沿った売買を行う
高金利通貨を取引する際は、トレンドに沿った売買を行いましょう。
スワップポイントが高い高金利通貨は、「高金利通貨買い+低金利通貨売り」という売買をする方が多いでしょう。しかし、基本的には「為替差損益>スワップポイントによる利益」です。
下落トレンドの高金利通貨を「高金利通貨買い+低金利通貨売り」してしまうと、スワップポイント以上の為替差損が発生するリスクが非常に高まります。スワップポイントの高さに目を奪われすぎ、トレンドにも目を向けることが重要です。
高金利通貨として有名なトルコリラは2009年以降、長期にわたり下落トレンドを形成しています。そのため、仮に「トルコリラ買い+円売り」のポジションを長期で保有していた場合、スワップポイント以上の含み損失を抱えてしまいます。
2-2.損切りを徹底する
高金利通貨は、スワップポイントの高さが魅力です。一方で値動きが激しい傾向にあるため、低金利通貨の売買時以上に損切りへの意識が大切です。トレンドに沿わない売買をしていると判断した場合には、すぐに損切りを実行しましょう。
損切りをするのが難しい方は、あらかじめ損切りラインで決済注文を出しておきましょう。決済注文を出しておき、取り消さない限りは自身の感情に関係なく、システムが自動的に損切りを実行してくれるためです。注文期間は取り消さない限りは、その注文内容が有効となる「無制限」に設定すれば、注文を取り消す迷いはなくなります。
3.LIGHT FXの高金利通貨トレード方法
最後に高金利通貨をLIGHT FXで取引したい方向けに、LIGHT FXの高機能取引ツール「アドバンスドトレーダー」を用いた、高金利通貨トレード方法を紹介していきます。一つのトレード方法として参考にしてみてください。
※以下、画像は全て取引画面より筆者作成
こちらがアドバンスドトレーダーの取引画面です。なお、上記画面の色はブラックであるものの、ホワイトにも変更可能です。
3-1.ステップ1 スワップポイントを確認し、取引候補を挙げる
高金利通貨の魅力はスワップポイントです。そのためまずはスワップポイントを確認し、どの高金利通貨を取引すると、具体的にどれくらいのスワップポイントを貰えるのかを把握しましょう。
各通貨ペアの、1Lot(1万通貨あたり)のスワップポイントは、LIGHT FX公式ホームページの「スワップカレンダー」から確認できます。
例えば、南アフリカランドの1Lotあたりの受け取りスワップポイントは、11月7日(月)は13.1円、11月8日(火)は52.4円です。
LIGHT FXのスワップカレンダーでは約1ヵ月前までさかのぼってスワップポイントを確認できます。スワップポイントを確認し、取引する高金利通貨ペアの候補をピックアップしましょう。
3-2.ステップ2 移動平均線でトレンドをつかむ
スワップポイントを確認し、取引する高金利通貨ペアの候補を挙げたら、次にトレンドを確認して、実際にトレードする通貨ペアを決定します。トレンドに沿わない売買をしてしまうと、スワップポイント以上に大きな損失を出してしまう恐れがあるためです。
トレンドを確認する方法はいくつもありますが、シンプルかつ個人的には有効な方法だと考えるのが、「移動平均線」を用いた方法です。
具体的には25日移動平均線・75日移動平均線・200日移動平均線が、上向きか下向きかで大まかなトレンドを把握します。
例えば、上記は25日移動平均線(黄色)・75日移動平均線(青色)・200日移動平均線(緑色)を表示させた、トルコリラ/円の週足チャートです。上から200日移動平均線→75日移動平均線→25日移動平均線の順で、右肩下がりになっていることが分かりますね。この場合筆者は、下降トレンドと判断し、高いスワップポイントを貰えたとしても、「トルコリラ買い+円売り」は行いません。
一方、こちらは同じ設定で移動平均線を表示させたオーストラリアドル/円のチャートです。移動平均線は期間によっては交わっているものの、直近約1年間(赤丸部分)は綺麗に上向きになっています。
3-3.ステップ3 損切りラインを決めて、注文を出す
トレンドをつかみ、売買する高金利通貨ペアを決めたら、損切りタイミングを決めましょう。損切りタイミングの決め方は人それぞれだと思います。
筆者は多くの場合、ポジションを持った理由が崩れた時とします。ポジションを持った理由が崩れる=自分の中でポジションを持つ意味がなくなった、と判断できるためです。
例えば、上から25日移動平均線・75日移動平均線・200日移動平均線の順で、綺麗な右肩上がりのチャートを形成しており、上昇トレンドという理由で、オーストラリアドル買い+円売りをしたとしましょう。
3つの移動平均線が綺麗な右肩上がりではなくなり、下落トレンドと判断した場合、ポジションを持った理由が崩れます。例えば、25日移動平均線が75日移動平均線を割り込んだ時などが、ポジションを持った理由が崩れた時です。
損切りラインは「含み損が○○円を超えたら」「○%下落したら」などの決め方もあります。損切りタイミングが来れば、迷わず損切りするようにしましょう。
4.まとめ
高金利通貨は高いスワップポイントが魅力である一方、値動きが激しい点には注意が必要です。高金利通貨取引時にはトレンドに沿った売買や損切りを意識するようにしましょう。
また本記事では筆者のLIGHT FXにおける高金利通貨トレード方法も紹介しました。あくまで一つの例ではありますが、参考にしてみてください。
また高金利通貨のトレード方法は注目の高金利通貨ペアを2つ解説でも解説しています。参考にしてみてください。
庄子 鮎
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