【2022年8月】注目の高金利通貨ペアを2つ解説 注意点やみんなのFXでのトレード方法解説も

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2022年8月現在、FXではクロス円のスワップポイントが現在高くなりつつあります。長期的な視点で、金利を使って稼ぐようなトレード手法が気になっている方も多いのではないでしょうか。

今回は、南アフリカランド、トルコリラ、メキシコペソのような高金利通貨の概要と、プロトレーダーである筆者によるトレードアイディアを解説します。

※本記事は8月29日時点の情報です。最新の情報についてはご自身でもよくお調べください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. 高金利通貨のポイント
    1-1.高金利通貨高金利通貨の代表例は、南アフリカランド、トルコリラ、メキシコペソ
    1-2.高金利通貨は値動きに注意
  2. 注目の高金利通貨ペア2つ
    2-1.メキシコペソ円
    2-2.ドル円
  3. みんなのFXを使ったトレード方法
  4. まとめ

1.高金利通貨のポイント

1-1.高金利通貨の代表例は、南アフリカランド、トルコリラ、メキシコペソ

高金利通貨とは政策金利が高い国の通貨を指します。南アフリカランド、トルコリラ、メキシコペソは、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

2022年8月現在、政策金利はトルコが14%、メキシコは8.5%、南アフリカは5.5%です。日本の政策金利は-0.1%です。比較すると、トルコ、メキシコ、南アフリカは政策金利が高いことが分かります。

この他の高金利通貨は、FX会社では取り扱いが少なく、メジャーではないものや流動性が低いものもあります。FX初心者の場合は、比較的メジャーで、流動性もあり、価格変動が少ない通貨から選択しましょう。

2022年8月現在、世界各国でインフレが進行しています。政策金利の引き上げによってインフレを抑制する動きにより、先進国であるアメリカや豪ドルの政策金利も高くなってきています。利上げを行っている先進国通貨も選択肢の一つになるでしょう。先進国通貨の方が価格の値動きも新興国と比較して小さいため、長期的に保有しやすいメリットがあります。

1-2.高金利通貨は値動きに注意

高金利通貨は、新興国通貨が多いという特徴があります。

理由として、新興国は自国の財政基盤が弱いこと、また海外の資本に頼りながら国が成長していることが挙げられます。自国通貨の急落を防ぐために、政策金利を高く設定しているのです。

しかし政策金利だけでは、通貨の下落を止めることができません。トルコリラは、リーマンショック以前は対円で100円以上の水準で推移していたものの、2022年8月時点では7円台です。長期的な右肩下がりの相場が続いています。

また高金利通貨は、値動きが大きい傾向があります。

先進国通貨である米ドルや日本円、ユーロ等と比較して、高金利通貨の中でも新興国通貨の流動性が低いことが理由です。流動性が低ければ、値動きも激しくなりやくなります。過去の値幅を確認してから、取引を行いましょう。

2.注目の高金利通貨ペア2つ

プロトレーダーである筆者が、資産運用として使いやすい高金利通貨の通貨ペアを紹介します。

2-1.メキシコペソ円

メキシコペソは、トルコリラや南アフリカランド等と比較して、流動性が高い通貨です。

2019年の取引量のデータ
出典「国際決済銀行

上記は国際決済銀行の、2019年の取引量のデータです。先進国の中にMXN(メキシコペソ)が入っていることが分かります。シンガポールドルと比較しても流動性は遜色ない水準です。

新興国で高金利通貨であるトルコリラや南アフリカランドは入っていません。他の新興国通貨と比較すると、値動きが小さいと言えます。

またメキシコは産油国としてもメジャーな国です。原油価格が上昇すると、メキシコペソも上昇しやすいという特徴があります。

2022年8月現在、原油価格の上昇がメキシコペソの上昇を後押ししています。インフレが進行する中で原油価格も高止まりする可能性が指摘されています。原油価格が高値圏で推移する場合は、メキシコペソも底堅く推移する可能性があります。

また日本の金融緩和を継続しており、世界とは逆行した金融政策を行っています。日銀が現在のスタンスを維持し続ける限り日本円が売られやすい地合いが続く可能性があります。メキシコペソ円は下落したタイミングでロングポジションを作るトレード戦略も、選択肢の一つです。

2-2.ドル円

米国は先進国の中でも利上げペースが一番早く、政策金利も大きく引き上げています。2022年のドル円の上昇トレンドは、政策金利差拡大が主要因です。今後も、日本との政策金利差の拡大が見込まれています。

少なくとも黒田総裁が任期満了となる2023年3月までは、金融緩和路線は続くと予想できます。急激な円高トレンドの発生は考えにくいでしょう。

ただし、既にアメリカの利上げペースが年末まで1.00%の利上げを行うと市場に織り込まれている点に注意点してください。利上げペースが鈍化した場合、米ドルが下落する可能性があります。

また日本円のショートも市場では積み上がっています。日本円のショートが解消されるフローが出ると、円高方向に調整されることからドル円が下落する材料にもなるでしょう。これからドル円をロングでエントリーする場合は、一旦調整が入るタイミングまで待ちましょう。

3.みんなのFXを使ったトレード方法

みんなのFXはスワップポイントが高水準であり、長期的にスワップポイントを稼ぎたい場合にメリットがあります。スプレッドも狭く、短期売買でもメリットがあります。テクニカル分析ツールとして「tradingview」を搭載しています。

自動売買ツール「みんなのシストレ」も提供しています。コピートレードでは、トレーダーを選択するだけで、トレーダーと同じトレードが行えます。リターンが出ているトレーダーに任せることも可能です。

プロトレーダーである作者の場合、どのようにみんなのFXのtradingviewを利用して、高金利通貨で長期的に資産運用するかを解説します。

メキシコペソ円
※tradingviewより筆者作成

上記はメキシコペソ円の日足チャートです。まず、下記のように移動平均線を2本だけ引きます。移動平均線は25日移動平均線と50日移動平均線を表示させています。

25日移動平均線まで調整するタイミングでエントリーするか、50日移動平均線まで調整してきたタイミングでエントリーするかの、2つの方法が考えられます。

FX初心者の場合は、移動平均線よりも上で推移しているか下で推移しているかでトレンド判断をしてみましょう。上記の場合、為替レートは2本の移動平均線よりも上で推移しているため、現在上昇トレンドで推移しています。2本の移動平均線のどちらかのラインまで調整したタイミングでエントリーします。

シンプルな手法ですが、長期目線であれば、丁寧にトレンドフォローしていくのも、選択肢の一つです。

4.まとめ

ここでは高金利で、長期的な資産運用メリットのある通貨ペア2種類と、みんなのFXが提供するtradingviewを利用した、長期的なトレード戦略を解説しました。

FX初心者の方は、まずは長期的な視点でFXトレードを始めることを検討してみてください。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12